書評 世界一幸福な国デンマークの暮らし方 千葉忠夫著

世界一幸福な国デンマークの暮らし方 北欧

世界一幸福な国デンマークの暮らし方

 

 

 

 

デンマークに住んでいらっしゃる千葉忠夫さんの本で

もっと深くデンマークの暮らしが分かるかなと読んでみました。

 

まず、統計的に説明されています。

「様々な調査で、世界一幸せな国は、デンマークなど北欧の国々、スイス、オーストラリアなど

アメリカは23位、

日本はなんと90位!!!

 

日本は経済大国と呼ばれるにもかかわらず、先進国の中では下から3番目の高貧困率

デンマークは、最も貧困率の低い国」

わたしは、以前、大阪に旅行したときに、

駅や、ショッピングモールに、段ボールを敷いて寝ているホームレスの人々を見て

驚きました!

「どうして、この状態の人たちを、国は黙ってみているのだろう!!!」

犯罪や自殺のニュースが絶えないのは当たり前では無いかと、苦しくなりました。

デンマークでは、様々な工夫をして、誰も飢える人がいない国を作っていったことが

この本には詳しく書いてあります。

 

女性の社会進出

それによって、税金が二倍になるのです。

それを支えるための、待機児童があり得ない保育の充実、

男性も女性も、残業が無い、子育てにたっぷり時間を注げる勤務時間

 

「国家予算のなんと、75%が教育や福祉に使われている❗️」

 

出生率が上がり、人口が増えることで

さらに国は労働者が増え、豊かになります。

 

デンマークの農業は自給率が300%

食べ物がたっぷりで、安心で、経済も安定します。

日本では、スーパーに外国からの野菜、食べ物が目立ち自給率が低いのに

なぜか使われていない、休耕田がたくさんあります。

 

また千葉さんは

「デンマークでは、みんな税金を負担とは思っていない。

日本人は、政治を信用していないから税金を払いたくない。

また、日本人は国にだまされ続けている

しかも、だまされているのが分かっていても、嘘と知っていながら何も言わない」

と指摘されています。

だから選挙の際の投票率も低いのだと

 

 

また、教育についてはさらに厳しく指摘されています。

「デンマークでは、15才までテストが無い

人と比べる教育をしない

社会で必要とされる人間の基準は、「学歴」ではなく「個性」「人間力」

今の日本は若者の元気をうまく引き出せていないのでは無いか」

 

「日本の高校や大学では、スポーツに長けた生徒の優先入学があるが

デンマークでは考えられない」

 

「日本の学校では、『先生の話を静かに聞きなさい』とよく言われるが

デンマークの学校では『自分の意見を言いなさい』とよく言われる」

 

また老後の生活についても

「日本ではお嫁さんが介護をするのが美徳のように言われるが

デンマークでは、国民全員の連帯で、お互いを支え合う。

失業しても、病気になっても、生活は安定している。

老後のために貯金をする必要はまったくない。」

 

最後に

「今、デンマークと日本はどちらが住みよいかと聞かれたら『デンマーク』と答えます」と

 

デンマークの工夫を参考にして、

こんな国を作ることが可能なんだと

だれもが希望を持ち、

日本が、誰にとっても住みよい国になり、

日本に住んで幸せですと言える国になっていくことを願っています。

 

 

 

 

 

コメント