@今週の洋楽 100%の女の子 エド・シーラン Ed Sheeran パーフェクト Perfect

今週の洋楽 ぶろっこり

Perfect  Ed Sheeran  2017

先週に続いて、エドシーラン Ed Sheeran のスウィートなバラードをお送りしましょう。

2017年 album「÷(divide )」の中の印象的な曲です。ビヨンセ beyonce とのデュエットも大ヒットしました。

「Shape of You」 もいい曲ですが、「Perfect」 は歌詞もわかりやすくて、メロディもやさしくて、英語の練習にもおすすめです。

この曲は、同郷(イングランド)の同級生で、アメリカで再会した婚約者に捧げたものだとか。お世辞にもハンサムとは言いがたいエドシーランだから余計に、自分にとってのパーフェクトな女の子に出会えた喜びをストレートに歌っているのが、とっても身にしみます。

MVもまた素晴らしいです。1度目と2度目は映像にうっとりしていただき、3度目には歌詞を見ながら口づさんでみてください。

Perfect  Ed Sheeran  2017

I found a love for me
Darling just dive right in
And follow my lead
Well I found a girl beautiful and sweet
I never knew you were the someone waiting for me
‘Cause we were just kids when we fell in love
Not knowing what it was
I will not give you up this time
But darling, just kiss me slow, your heart is all I own
And in your eyes you’re holding mine
Baby, I’m dancing in the dark with you between my arms
Barefoot on the grass, listening to our favorite song
When you said you looked a mess, I whispered underneath my breath
But you heard it, darling, you look perfect tonight
Well I found a woman, stronger than anyone I know
She shares my dreams, I hope that someday I’ll share her home
I found a love, to carry more than just my secrets
To carry love, to carry children of our own
We are still kids, but we’re so in love
Fighting against all odds
I know we’ll be alright this time
Darling, just hold my hand
Be my girl, I’ll be your man
I see my future in your eyes
Baby, I’m dancing in the dark, with you between my arms
Barefoot on the grass, listening to our favorite song
When I saw you in that dress, looking so beautiful
I don’t deserve this, darling, you look perfect tonight
Baby, I’m dancing in the dark, with you between my arms
Barefoot on the grass, listening to our favorite song
I have faith in what I see
Now I know I have met an angel in person
And she looks perfect
I don’t deserve this
You look perfect tonight

ソングライター: Edward Christopher Sheeran Perfect 歌詞 © Sony/ATV Music Publishing LLC

このMVを見て、村上春樹の短編集「カンガルー日和」に「100%の女の子」という話があったことを思い出しました。 その短編は、次のような出だしで始まる、とても短い話です。でも、なぜか忘れられないお話です。

『四月のある晴れた朝に100パーセントの女の子と出会うことについて』(カンガルー日和より)

四月のある晴れた朝、原宿の裏通りで僕は100パーセントの女の子とすれ違う。 たいして綺麗な女の子ではない。素敵な服を着ているわけでもない。髪の後ろの方には寝ぐせがついたままだし、歳だっておそらくもう三十に近いはずだ。しかし五十メートルも先から僕にはちゃ んとわかっていた。彼女は僕にとっての100パーセントの女の子なのだ。彼女の姿を目にした瞬間から僕の胸は不規則に震え、口の中は 砂漠みたいにカラカラに乾いてしまう。 あるいはあなたには好みの女の子のタイプがあるかもしれない 。例えば足首の細い女の子がいいだとか、やはり目の大きい女の子だなとか、絶対に指の綺麗な女の子だとか、よくわからないけれどゆっくり時間をかけて食事をする女の子にひかれるとか、そんな感じだ。僕にだってもちろんそんな好みはある。レストランで食事をしながら、隣りのテーブルに座った女の子の鼻の形に見とれたりすることもある。 しかし100パーセントの女の子をタイプファイすることなんて誰にもできない。彼女の鼻がどんな格好をしていたかなんて、僕には絶対に思い出せない。いや、鼻があったのかどうかさえうまく思い出せない。僕が今思い出せるのは、彼女はたいして美人じゃなかったということだけである。なんだか不思議なものだ。

 

 

出会いと再会をめぐる、いわゆる「ボーイ・ミーツ・ガール」の話なのですが、不思議と心惹かれ記憶に残っていました。

今では、ノーベル賞候補の村上春樹ですが、この本を読んでいた頃は、日本にもサリンジャーみたいな作家が現れたなって感じていました。そういえば、この短編集には「1963/1982年のイパネマの娘」・「32歳のデイトリッパー」・「バート・バカラックはお好き」『サウスベイ・ストラット―ドゥービー・ブラザーズ「サウスベイ・ストラット」のためのBGM』など、洋楽にちなんだタイトルがたくさんあります。私が、perfect を聞いて、この話を思い出したのも、村上春樹の小説に音楽がよく使われるように(「ノルウェーの森」とか)、何か通じるものがあったからなのでしようか。

それでは、また。再会を祈って。#6

 

 

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