映画【グリーンブック・人間は差別を超えることができるか???】
アカデミー賞授賞。
重い映画かなあと心配でしたが
とっても、面白い映画でした。
英語で言えば、funny and interesting の両方です!
いつも、全くの予備知識なしで映画を見に行くのですが、
今回も、最初のシーンから、
このバーのボディガード・トニー、
いったいどうなるの????
でも、この俳優さんの顔、絶対、どこかで見たことがある❗️
そして、謎の王様のような黒人に出会って、
ストーリーは、急展開?
なんと、トニーは家族を養うために仕事として、
可愛い奥さんと子どもたちを置いて、
2カ月間も、黒人ピアニストの運転手となり、
南部の街へ出かけることに。
ここで、トニーに手渡されたのが、グリーンブックです。
何なのか?
映画でお確かめください。
南部の街では、
1960年代、まだまだ、黒人差別が!
黒人は、トイレも小屋のようなところに、
綺麗なレストランにも入れない、
映像としてみると、
それがどんなに、黒人の人たちを苦しめるかがわかります。
アメリカの歴史を見ると、
1960年代は、公民権運動の最盛期です。
中学校の英語の教科書にも載っています。
- 1954年:ブラウン判決(白人と黒人で学校を分けることを不平等とする判決)
- 1955年:ローザ・パークス事件、当時、黒人はバスの後部座席にしか乗れず、白人が前に乗りました。席が無くなれば立たなければなりません。ローザは、なんとそんな時代に、堂々と!!、バスの前の席に座ったのです。そして、警察に逮捕されてしまいます。
- その事件をきっかけに、黒人によるバスボイコット運動が起こります。黒人が、バス乗らないことでバス事業に経済的ダメージを与え、人種差別に抗議したのです。
- 1963年:キング牧師の「I have a dream」演説(ワシントン大行進)
- 1964年:公民権法が成立
- しかし、それでも人種差別がすべてすぐに無くなったわけではありません。
映画の背景は、こんな時代でした。
夜に車に乗せていただけで、
「黒人は夜は外出禁止だ」と、警察に逮捕されるシーンも!
ここで、重大発表?????
どこかで見たことがあると思った、トニーは、
エンドロールにその名前が出て、
ビックリしすぎて、
興奮して(笑)落ち着くまでカフェでゆっくりしました!!!
なんと、私の大好きな「ロードオブザリング」の、
EXILE(国外追放の流浪の)王様、アラゴルン!
ロードオブザリングのキャラクターの中で、
(私にとっては)一番、謎めいて、かっこよくて、ハンサムで、ヒーローでした!!!
ヴィゴ・モーテンセンは、トニー役作りのために、
25㎏も、増量したそうです。(実話に基づいているので)
アカデミー賞授賞式では、元の美しいヴィゴ・モーテンセンに戻っていたそうで、ほっとしました。
やっぱりー!!!
という感じでした。
なぜなら、わざと白いピタピタTシャツを着て、
てっぷりお腹を見せているのが、不自然だと思ったし、
運転手なのに、おふざけおじさんの役なのに、
決めるところでは、異常にかっこいい!
強い! 気品がある!
天才黒人ピアニスト役のマハーシャラ・アリも、
気品がありました。
この二人の友情が深まるにつれ、
見ている私たちも、二人に愛着を持ちます。
皆さんも、この映画を見ることによって、
二人と同じ体験を共有し、
(これが映画を見る素晴らしさですね?)
そしてきっと感じると思います。
人は人種差別を超えることができるという
希望を。
芸術の力のすごさにも圧倒されます?
みなさんも、ぜひぜひ、鑑賞されてくださいね。
そして、感想を教えてください?????
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