【日本の教員の長時間労働vsフィンランドの教員の豊かなライフスタイル】

北欧

【長時間労働をなくすため、せんせいをふやそう】 キャンペーンが行われています。

キャンペーンの主な趣旨は、

○ 文科省調査では、
小学校教員の3割、中学校教員の6割以上が
過労死ライン(1か月の時間外勤務の平均が80時間以上)を越えて働いています。

厚労省「過労死等防止対策白書」では、
高等学校や特別支援学校等を含めたすべての学校の教職員1日あたりの実勤務時間は、
通常時でさえ平均11時間17分(所定の勤務時間は7時間45分)で、
時間外勤務の平均は1か月あたり77時間44分にもなります。

○ 教職員のゆとりと健康あってこその、子どもの成長・発達です。
教職員が所定の勤務時間の中で、子どもたち一人ひとりにしっかりよりそい、教育本来の仕事ができるようにしてください。

○ 学校生活がますます過密になっています。
子どもにも教職員にも、もっとゆとりを!
正規の教職員を増やして、一人ひとりが大切にされる教育がおこなえるようにしてください。

 

この日本の教育がいかに、遅れているか、
フィンランドの教員の豊かなライフスタイルをご紹介いたします。

フィンランドの小学生の音楽の授業

フィンランドと言えば……

国際学力テスト「PISA」で世界一位になった国(2006年)
国民の幸福度ランキングが一位になった国(2018年)

として知られていますが、
たいせつなことは、
フィンランドの学校では、テストのための勉強は勉強では無いと考えられているということです。
15歳までは、テスト禁止です。
人と比べるものでもないからです。

だから、PISAで、世界1位になったのも、たまたまであって、
フィンランドの学校では、PISAで1位になるための教育をしたわけではありません。

フィンランドの先生たちは、実は、PISAの順位など気にしていないので。

 

このフィンランドの子どもたちの学力の高さを実現していることの一つに、
先生たち自身の、ゆとりある、豊かなライフスタイルがあるのです。

わたしも、実際にフィンランドの学校を視察して、
いかに、先生たちが、教えやすい工夫をされているかに、感動しました?

毎朝の職員朝会は、ありません。
大学の先生のように、
小学校の先生も、中学、高校の先生も自分の授業のときだけ学校に来ます。

学校の食堂は、カフェテリアで美しく、ヘルシーなメニューが、
バイキング方式で、先生も生徒も無料で好きなだけ、食べることができます。

クラスの人数は、高校生で27人です。

私が見た、小学生のクラスは10人くらいで、
なんと、そこに2人の先生がいて、
わからない生徒を出さないような、ていねいな指導が行われていました。

宿題はありません❗️

夏休みは10週間です?????
そして、先生たちは、「これが一番大切なこと」と言っています。

高校の英語の先生に、
「TOEICを受けさせたりするのですか?」と、聞くと、
「まったく外部テストなどありません。」というお返事でした。

校長先生からは、
「日本や韓国の教育はたいへんだと聞いています。」
と言われました。

また、日本では、英数国の先生は特に受験のための指導で補習をしたり、
塾で、学校が終わった後も、遅くまで勉強している生徒がいますと言う話をすると

「え??? どうして、英数国だけですか?
家庭科も、美術も、音楽も、体育も、受験には全ての科目がだいせつでしょう❗️」
と、びっくりされていました❗️

フィンランドの小学校は8時に1時間目がはじまって、
14時に最後の6時間目が終わります。
フィンランドの小学校を訪れて一番驚いたのは、
多くの先生が14時過ぎには、退勤することです。

もちろん会議や研修でそれ以降も働く日もありますが、そうでない日のほうが多い。

デンマークも同じで、
学校の先生だけでなく、一般企業も平均7時間労働が義務づけられていて、
親は、3時までには、家に帰って、
家族とヒュッゲを、ゆっくり、のんびり、楽しんでいます?

また、音楽や美術の先生は、ご自分の創作活動に打ち込んだり、

他の先生たちも、放課後は2時から、野山を散策して旬のベリー摘みや、トラッキング、
屋外スポーツを楽しんだりされていました。

もちろん、体育の授業も競争はありません
私のように、バスケットの試合に負けて怒られたりして、スポーツを嫌いになってしまう子どももいません。
体育は楽しむためのものだからです。

このような、自然にふれあう、先生方の豊かなライフスタイルが、
そのまま教室での生徒たちへの教育に反映されているのです。

国がどれだけ、教育を大切にしているかがわかります。

大学生まで、学費は無料で、
大学生には、毎月、返済する必要が無い奨学金の援助が、国から約10万円も与えられるのです。
学業に専念できるようにという配慮です。

生徒数が少なくなると、学校の統廃合で、結局は大規模クラスを作る日本。

非常勤講師や、再任用の教師には、ほんのわずかな給与しかありません。

日本教職員組合のデータから、初等中等公立学校教員の1週間の労働時間について調べてみると、
日本が「61時間33分/ 週」に対して、
フィンランドは「37時間36分/週」と発表しています。

 

このように、豊かな教育を実現している国々があるのですから、
「できない」ことは、ないと思います。
たいせつなのは、私たち市民、ひとりひとりが声を上げることですね?????

わたしも、
【長時間労働をなくすため、せんせいをふやそう】 キャンペーン
に署名しました。

みなさんも、ぜひぜひよろしくお願いします。
以下のサイトより署名できます。
もう、1万人を超えてます。

「たった一人の小さな人間でも、世界を変えることができる」というのは、
映画「ロードオブザリング」の、エルフの女王様からの、旅するフロドへの言葉でしたね?

【長時間労働をなくすため、せんせいをふやそう】 キャンペーン 署名

 

 

 

 

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