【パワハラ防止を義務化へ、違反なら社名公表も】

ワークライフハピネス

【企業にパワハラ防止を義務化へ、違反なら社名公表も】
朝日新聞デジタル 2019年5月29日11時48分 の記事です。


日本にもある差別

映画「ドリーム」や、「遠い夜明け「グリーンブック」などで、
人種差別の問題が扱われていますが、

実は、現在の日本でも、差別は起こっています。
しかも、日本の差別は、肌の色など、はっきり目に見えるものでは無く、
はっきりした理由が無い場合が多く、
たいていは、

権力者がその人を気に入らないという

目に見えない理由であることが多いので、
隠蔽しやすく、陰湿化しやすいのです。

いじめや、パワハラ、セクハラ、モラハラ、なども人種差別と同じように、
深刻な問題だと思います。

日本では、その対象が、だれにでも起こりうるという怖さがあります。

集団心理で、誰かがターゲットになれば、
仲間外し、酷くなれば、嫌がらせ、暴力などのいじめとなります。


わたしも経験しました。


娘(A)が、小学生の時、いじめにあったのです。

娘(A)は、小学校を卒業するとすぐに、
県内で初めて開設された中高一貫の、中学校に行くことになりました。

すると、それまで一番?仲が良かったKさんが、娘を仲間外しにし始めました。
Kさんは、気が強く、グループを引っ張ってました。
とっても仲の良かったグループ全員が、彼女に反対できず、
娘を仲間外しにするようになりました。

わたしは、娘が元気がないこと、
そして、偶然(意識的に)開いておいてあった日記を見て、
いじめの事実を知りました。

「悲しい。
学校に行きたくない。
Kさんから、無視され、みんなから仲間外しにされる。
悲しい。つらい。つらい。つらい。」

読んでるだけで、わたしもつらくなりました。

そんな日、
娘と一緒に近所の本屋さんに行ったとき、
そのグループと偶然出会いました。

もちろん、かつて仲良しだったのに、娘に声をかけようともしません。
娘もうつむいて固まっていました。

私は、
お客さんも、店員さんもいる中で、
堂々とそのグループに近寄りました。

「こんにちは。
A(私の娘の名前)を、みんな仲間外しにしてるよね。
Kさんが言うからそうしてるの?
みんな、優しい、いい子だよね。
Aも、みんなと違う中学校に行くのが、さびしいんだよ。
仲間外しは、よくないよね。」

すると、
Kさんも含めて、全員が、
素直にうなづきました。

「よかった。
みんなわかってくれて。
じゃあ、これからも、変わらず一緒に遊んでね。」
と言うと、

女の子たちは、娘の手を引いてグループに入れました。

それ以来、いじめは、なくなりました。

Kさんとは、今も仲良しです。
いい子でも、思わず仲間外しをすることがあるんです。

「だめなことは、だめだ」
とはっきり示すことはとても大切だと思います。


セカンドハラスメント

パワハラで苦しんでいる人は、かなりたくさんいるのではないでしょうか?
しかも、ほとんどの人が泣き寝入りです。
なぜなら、

セカンドハラスメント
というものも、あるからです。

それは、パワハラを訴えた人を、
大人のいじめの対象にしてしまう、日本の同調圧力です。

「そのくらいがまんしなさい。
大人になりなさい。
あなたこそ、訴えたりして、
問題を起こす人だ。」
と、周りからも、同僚や上司からも言われて、孤立してしまいます。

セカンドハラスメントを恐れて、我慢している人、
泣き寝入りで、辞める人、
たくさん、たくさん、いると思います。

そして、パワハラを容認している、
企業や、大学や、組織、学校などの職場も多いと思います。

国は、はっきりと、やってはいけないことだと示すべきです。

以下、朝日新聞デジタルのニュースの内容です。

 


職場でのパワーハラスメント(パワハラ)を防ぐため、企業に防止策を義務づける労働施策総合推進法の改正案が、29日の参院本会議で可決、成立した。義務化の時期は早ければ大企業が2020年4月、中小企業が22年4月の見通しだ。

改正法は、パワハラを「優越的な関係を背景にした言動で、業務上必要な範囲を超えたもので、労働者の就業環境が害されること」と定義。その上で、パワハラ防止策をとることを企業に義務づける。従わない企業には、厚生労働省が改善を求める。それにも応じなければ、厚労省が企業名を公表する場合もある。

企業が取り組む防止策の内容は、これからつくる指針にまとめる。加害者の懲戒規定の策定▽相談窓口の設置▽社内調査体制の整備▽当事者のプライバシー保護などが想定され、今夏にも始まる労働政策審議会(厚労相の諮問機関)の分科会で議論して決定する。
パワハラ対策の法制化をめぐる議論では、「パワハラ」と「業務上の指導」の線引きが難しいとの指摘があった。このため指針では、パワハラに当たる「アウト」の例や、指導といえる「セーフ」の例も示す。判断基準をわかりやすく示し、企業の取り組みを後押しするねらいがある。

 

 

コメント