映画『雲のむこう、約束の場所』新海誠監督の傑作SF作品

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皆様こんにちは。毎週おすすめ映画をご紹介いたします小西です。

本日ご紹介するのは2004年公開、新海誠監督の映画『雲のむこう、約束の場所』です。

日本は戦争により南北に分断されていた。米軍の統治下にあった青森に住む藤沢ヒロキと白川タクヤには夢があった。それは津軽海峡を走る国境線の先にある巨大な塔まで、小型飛行機で飛ぶことだった。そんなある日、2人のあこがれていた沢渡サユリが突然転校することに……。

新海誠監督が『君の名は。』で一世を風靡する12年前に制作した長編アニメーション作品。戦争で日本と蝦夷(北海道)が分断された架空の世界を描く本格SFファンタジー。

皆さん『君の名は。』は見られましたか?国内の映画興行収入で第4位を記録し社会現象にまでなった映画ですが、こちらの作品を見て新海誠監督を知った方も多いのではないでしょうか?

新海監督の生み出すアニメーション作品の特徴はなんと言っても完成されたさくが表現にあります。洗練され丁寧に描かれた背景は現実と見紛うような美しさで、物語によりいっそうのリアルを生み出しており、現実離れした物語にもはっきりとした輪郭ができあがっています。

今回紹介する『雲のむこう、約束の場所』はそんな新海誠作品の中でも特にSF色の強い作品です。戦争で日本から分断された蝦夷。そこにそびえる巨大な「塔」。「塔」に憧れ飛行機でそこを目指す少年たち。

混沌の時代に翻弄されながら青春を過ごす、日常と非日常が同時に進行する独特の空気感が美しい情景とともに繰り広げられます。

言葉では言い表せないエモさと男心をくすぐるSFと眩しいほどの青春が融合した作品です。ぜひ1度ご覧になってみてはいかがでしょうか。

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