【教育に関する国際比較 世界一長い日本の小中教員の勤務時間 前回に続いて、また】

ワークライフハピネス

子どもたちの教育は、日本ではほとんど学校や教員に委ねられているのが現状です。前回(2013年)の調査で、世界一長いことがわかった教員の労働時間は、働き方改革などで少なくなっているのでしょうか???最新の調査(2018年)で見てみましょう。

OECD(経済協力開発機構)は、教育に関する国際比較ができる大規模な調査を実施し、その結果を国際的なインジケータ(指標)として公開しています。

出所)文部科学省

我が国の教員の現状と課題 -TALIS2018結果より-  (PDF:169KB) 

我が国の教員(前期中等教育段階)の現状と課題– 国際教員指導環境調査(TALIS)の結果概要–  (PDF:115KB) 

「日本は教員の勤務時間がダントツに長い」今回も変わらず

 

OECD国際教員指導環境調査の結果から、日本の教員の長時間勤務は国際的にみても異例であることが分かる。1週間の仕事時間は小学校54.4時間、中学校56.0時間で、ともに参加国・地域の中で最長。一方で職能開発にかける時間は小中とも最短だった。日経新聞2019年6月19日

中学校は、前回調査(2013年)と比べても、ほとんど変化していません。この5年間、文科省・教育委員会は、部活動での休養日の設定やIT(校務支援システム等)を活用した事務負担の軽減、調査・報告等の精選などをすすめてきましたが、あまり進展していないといえるでしょう。

前回調査(2013年) 黄色:日本 水色:参加国平均

最新調査(2018年) 黄色:日本(小学校) オレンジ:日本(中学校)(括弧内は前回調査) 灰色:参加国平均(中学校)

 

 

「主体性や思考性を高める授業」は?

労働時間も大問題ですが、それと同じくらい授業の内容に関する心配な結果も出ています。

より深刻なのは、生徒たちが自ら考えるような授業をしているかどうかだ。「明らかな解決法が存在しない課題を提示する」は16・1%、「批判的に考える必要がある課題を与える」は12・6%で、参加国の中で最も低いレベル。社会で不可欠になっているICT(情報通信技術)の活用も17・9%にとどまる。   朝日新聞2019年6月19日

前回調査(2013年) 黄色:日本 水色:参加国平均

 

最新調査(2018年) 黄色:日本(小学校) オレンジ:日本(中学校)(括弧内は前回調査) 灰色:参加国平均(中学校)

 

日本は、国際数学・理科教育動向調査(PISA)や国際数学・理科教育動向調査(TIMSS)などで国際的にトップクラスの学力はあるものの、教師に余裕がなく、自己で研修する時間もとれないのでは、子どもたちの主体性や思考力を引きだす授業はできないでしょう。ペーパーテストでいい成績はとれても、ほんとうに子どもたちの将来のためになっているのでしょうか。

 

子どもたちを大切に❗️そして、人を育てることを大切に❗️それが本当の豊かさにつながっていくと思います。まず、現状を知ることから始めましょう❗️

みなさん、ぜひぜひ、シェアやお友だちにもお伝えください?????

 

 

 

 

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