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「SDGs(エスディージーズ)」という言葉を聞いたことがありますか。最近、新聞やテレビでよく見たり聞いたりするようになりました。けれども、日本ではまだまだ多くの人がSDGsがどういうものなのか、私自身を含めてよくわからないというのが現状ではないでしょうか。

「SDGs(エスディージーズ)」とは、「Sustainable Development Goals」の略で、2015年9月に国連サミットで決められた「国際社会共通の目標」のことです。日本では「持続可能な開発目標」と訳されています。

といっても、どうしてこのような目標が国連で決められたのか、私たちがどう行動すればいいのか、その歴史的な流れが理解できていないので、なかなかピンときません。そこで「SDGs」の前提となる事柄をいくつか調べてみました。そのあとで、SDGsが掲げている具体的な目標と、実際の取り組みをなどを見ていきたいと思っています。

 

前回(その1 サスティナビリティ Sustainability)、「Global Issues 地球規模の課題」に対して、「Sustainable Development 持続可能な開発 (持続可能な発展) 」という理念が尊重されるようになったことを見てきました。
今回は、それを踏まえてつくられた行動目標について調べていきたいと思います。

 

その2 「MDGs(エムディージーズ/ミレニアム開発目標)」

2000年に開かれた国連のサミットで、持続可能な開発のために世界中で達成すべき目標 Goals が採択されました。それが「MDGs(エムディージーズ/ミレニアム開発目標)Millennium Development Goals」です。持続可能な開発のため2015年までに8つの目標(ゴール)を達成しようと決めたわけです。

これは、国連広報センターが制作したミレニアム開発目標(MDGs)のプロモーションビデオです。

1. 極度の貧困と飢餓の撲滅
ターゲット1A:2015年までに1日1ドル未満で生活する人口比率を半減させる。
ターゲット1B:女性・若者を含めた適切な雇用の確保
ターゲット1C:2015年までに飢餓に苦しむ人口の割合を半減させる。
2. 普遍的初等教育の達成
ターゲット2A:2015年までに、全ての子どもが男女の区別なく初等教育の全課程を修了できるようにする。
3. ジェンダーの平等の推進と女性の地位向上
ターゲット3A:初等・中等教育における男女格差の解消を2005年までには達成し、2015年までに全ての教育レベルにおける男女格差を解消する。
4. 幼児死亡率の削減
ターゲット4A:2015年までに5歳未満児の死亡率(乳幼児死亡率)を3分の2減少させる。
5. 妊産婦の健康の改善
ターゲット5A:2015年までに妊産婦死亡率を4分の3減少させる。
6. HIV/エイズ、マラリアその他疾病の蔓延防止
ターゲット6A:HIV/エイズの蔓延を2015年までに阻止し、その後減少させる。
ターゲット6B:2010年までに、HIV/エイズ治療薬への普遍的アクセスを達成する。
ターゲット6C:マラリア及びその他の主要な疾病の発生を2015年までに阻止し、その後発生率を下げる。
7. 環境の持続可能性の確保
ターゲット7A:持続可能な開発の原則を各国の政策や戦略に反映させ、環境資源の喪失を阻止し、回復を図る
ターゲット7B︰2010年までに生物多様性の損失を確実に減少させ、その後も継続的に減少させる
ターゲット7C:2015年までに、安全な飲料水と基礎的な衛生施設を継続的に利用できない人々の割合を半減する。
ターゲット7D:2020年までに最低1億人のスラム居住者の生活を大幅に改善する。
8. 開発のためのグローバル・パートナーシップの推進
ターゲット8A:開放的で、ルールに基づいた、予測可能でかつ差別のない貿易及び金融システムのさらなる構築を推進する。
ターゲット8B:最貧国の特別なニーズに取り組む。
ターゲット8C:内陸国及び小島嶼開発途上国の特別なニーズに取り組む。
ターゲット8D:国内及び国際的な措置を通じて、開発途上国の債務問題に包括的に取り組み、債務を長期的に持続可能なものとする。
ターゲット8E:製薬会社と協力し、開発途上国において、人々が安価で必須医薬品を入手・利用できるようにする。
ターゲット8F:民間セクターと協力し、特に情報・通信分野の新技術による利益が得られるようにする。

 

それでは、この目標は達成できたのでしょうか。国連は、下のようにその成果をまとめています。

MDGs達成に対する最終評価 より 2015.7.6

すべての目標が達成されたわけではありませんが、かなり満足できる成果が得られたと言ってもいいと思います。

貧困は終わらせることができる:ミレニアム開発目標(MDGs) 2015年を超えて

 

しかし、MDGsについては、その内容は先進国が決めていると途上国からの反発もあり、地域の偏りなどの「見落とし」もあったとの意見も出ていました。

そこで、2015年に新たに策定された目標は、誰ひとり取り残さないことを目指し、先進国と途上国が一丸となって達成すべき目標としています。

「ミレニアム開発目標(MDGs)」から「持続可能な開発目標(SDGs)」へ

 

次の回では、いよいよ「持続可能な開発目標(SDGs)」について、もっと詳しく見ていきたいと思います。

 



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