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    「SDGs(エスディージーズ)」という言葉を聞いたことがありますか。最近、新聞やテレビでよく見たり聞いたりするようになりました。けれども、日本ではまだまだ多くの人がSDGsがどういうものなのか、私自身を含めてよくわからないというのが現状ではないでしょうか。

    「SDGs」とは、「Sustainable Development Goals」の略で、2015年9月に国連サミットで決められた「国際社会共通の目標」のことです。17のゴール(目標)・169のターゲット(具体的な目標)を決めています。

    前回にひきつづき、SDGsの具体的な目標について調べてみました

    清潔大国の日本 VS 世界の水・トイレ事情
    水道をひねるとすぐに清潔で安全な水が手に入る日本。トイレにいたっては,世界トップクラスの技術で,節水・保温・ニオイの管理ができるうえ,ふたの開け閉しめ,水洗まで自動化されています。

    一方で,世界には安全な水が手に入らない人も大勢いいます。「安全な水」といっても,国によって基準が違がいますが,SDGsでは水道のパイプで管理されている水を「安全な水」としています。水道で運ばれる安全な水が使えない人は,世界で約21億人。世界の人口の約3分の1の人が,水道の水を使えないことになります。また,安全に管理されたトイレを使えない人は約45億人。世界の半分以上,6割の人がこれにあたります。※1

    ※1 出典:ユニセフ・WHO 共同監査プログラム(JMP)『衛生施設と飲料水の前進:2017年最新データと持続可能な開発目標(SDGs)基準』

    (記事・図は東京書籍EduTown SDGsのページより)

     

    2030- SDG 6- Clean Water and Sanitation- Ted talks

     

    目標 6 すべての人々の水と衛生の利用可能性と持続可能な管理を確保する

    Goal 6 Ensure availability and sustainable management of water and sanitation for all

    世界人口の10人に 3人が、安全に管理された飲料水サービスを利用できていません。

    なぜ、この目標が設定された のですか。

    水やトイレなどの衛生施設を利 用できることは、人権のひとつで すが、数十億人が依然として、最 も基本的なサービスの利用にも 日常的な課題を抱えています。 全世界で約 18 億人が、糞便によ って汚染された飲料水源を利用 しています。トイレや公衆便所な ど、基本的な衛生施設を利用で きない人々も約 24 億人を数えま す。世界人口の 40%を超える 人々が、水不足の影響を受けて いますが、この割合はさらに増え ると予測されています。人間の活 動に起因する廃水の 80%以上は、 まったく処理されないまま川や海 に排出され、汚染を引き起こして います。

    この目標にはどのような効果 がありますか。

    水と衛生に関連する疾病は今で も、5 歳未満児の大きな死因とな っています。劣悪な衛生状態に 伴う下痢性疾患で命を失う子ども は、1 日 800 人を超えています。 安全な水と衛生施設は、健康とジェンダーの平等をはじめ、持続可能な開発目標を達成するための重要な基盤となります。水資源を持続可能な形で管理すれば、私たちは食料やエネルギーの生産管理を改善し、ディーセント・ワーク(働きがいのある人間らしい仕事)や経済成長にも貢献できるようになります。さらに、水の生態系とその多様性を保全し、気候変動への対策を講じられるようにもなります。

    問題の是正には、どれだけのコストがかかりますか。

    世界銀行グループ、国連児童基金 ( UNICEF ) 、世界保健機関(WHO)による共同調査によると、基本的な水道・衛生サービスを未供給の人々に普及するためには、2015 年から 2030 年にかけて毎年 284 億米ドルが必要になると見られますが、これは調査対象となった 140 カ国の GDP 全体の 0.10%に相当します。

    問題を是正しなければ、どれだけのコストがかかりますか。

    人間にとっても、経済にとっても、膨大なコストが生じます。世界中で毎年200 万人以上が、下痢性疾患で命を失っています。劣悪な衛生状態と安全でない水がその原因の 90%近くを占めていて、死者のほとんどは子どもです。水と衛生に投資しないことによる経済的な影響は、サハラ以南アフリカ全体の GDPの 4.3%に上ります。世界銀行は、経済的な悪影響と衛生施設の不備に伴うコストにより、インドの GDP の 6.4%が失われていると見ています。インフラを整備し、管理を改善しない限り、毎年数百万人が命を失う状況が続くだけでなく、生物多様性と生態系のレジリエンスはさらに失われて、豊かさと、より持続可能な未来を目指すための取り組みは、根底から損なわれることになります。

    私たちには何ができるのですか。

    市民社会団体は、各国政府の責任を問い続け、水関連の研究開発に投資し、水資源のガバナンスへの女性、若者、先住民コミュニティーの包摂を促進すべきです。こうした役割に対する意識を高め、これを行動に変えれば、ウィンウィンの関係が生まれ、人間と生態系の持続可能性と完全性がともに向上することでしょう。また、衛生問題について行動を起こすための情報を提供し、インスピレーションを与えることを目
    的とする「世界水の日」と「世界トイレデー」のキャンペーンに参加することもできます。

     

    国連広報センターのパンフレット SDGs シリーズ「なぜ大切か」より

    ターゲット 6.1 2030年までに、全ての人々の、安全で安価な飲料水の普遍的かつ平等なアクセスを達成する。

    ターゲット 6.2 2030年までに、全ての人々の、適切かつ平等な下水施設・衛生施設へのアクセスを達成し、野外での排泄をなくす。女性及び女子、並びに脆弱な立場にある人々のニーズに特に注意を向ける。

    ターゲット 6.3 2030年までに、汚染の減少、投棄廃絶と有害な化学物質や物質の放出の最小化、未処理の排水の割合半減及び再生利用と安全な再利用の世界的規模での大幅な増加させることにより、水質を改善する。

    ターゲット 6.4 2030年までに、全セクターにおいて水の利用効率を大幅に改善し、淡水の持続可能な採取及び供給を確保し水不足に対処するとともに、水不足に悩む人々の数を大幅に減少させる。

    ターゲット 6.5 2030年までに、国境を越えた適切な協力を含む、あらゆるレベルでの統合水資源管理を実施する。

    ターゲット 6.6 2020年までに、山地、森林、湿地、河川、帯水層、湖沼などの水に関連する生態系の保護・回復を行う。

    ターゲット 6.a 2030年までに、集水、海水淡水化、水の効率的利用、排水処理、リサイクル・再利用技術など、開発途上国における水と衛生分野での活動や計画を対象とした国際協力と能力構築支援を拡大する。

    ターゲット 6.b 水と衛生に関わる分野の管理向上への地域コミュニティの参加を支援・強化する。

    水問題は、新たな紛争の元になっているのは、ご存じの通りです。アフガニスタンで銃撃されて亡くなった中村哲さん(73)が医療から灌漑・農業支援へと活動を広げたのは、病気の背景には食料不足と栄養失調があると考えたからです。「100の診療所より、1本の用水路を」と、2003年からアフガン東部で用水路の建設に着手しました。用水路は、砂漠に緑地を回復させ、65万人の農民の暮らしを支えています。

     

    目標 6 の達成現状は?

    2019年の国連の経過報告です。この衛生に関する分野で、日本は過剰なまでの清潔を追求しすぎているのではないでしょうか。世界の現状を考えると、行き過ぎていると思えませんか。

     

     



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