映画『ロード・オブ・ウォー』裏社会の経済はこうして回ってる!

おすすめの映画 Konishi

皆様こんにちは。毎週おすすめ映画をご紹介いたします小西です。

本日ご紹介するのは2005年公開、アンドリュー・ニコル監督の映画『ロード・オブ・ウォー』です。

 

 

レストランで働く平凡な男ユーリー・オルロフ(ニコラス・ケイジ)は、偶然銃撃戦に巻き込まれたことから、武器商人として生きていく道を思い立つ。弟のヴィタリー(ジャレッド・レト)とともに武器売買の事業を始めるが……。

実在する数々の武器商人たちを徹底的に取材し『ガタカ』のアンドリュー・ニコル監督が武器ビジネスのリアルを描く。ニコラス・ケイジやイーサン・ホーク、ジャレット・レトなど豪華俳優陣も多数出演。「死の商人」とも呼ばれる武器商人を題材にした社会派ドラマ。

 

 

銃弾が工場で製造され人を殺すまでを追った衝撃的な映像から始まる今作。決定的な「悪」として描かれがちな武器商人の半生や世界各地の紛争地帯や情勢不安定な土地の姿を忠実に映像化。生々しい戦争の姿を主人公ユーリ・オルロフの目線で映し出しています。

この映画が素晴らしいのが、反戦メッセージのみにふりきれがちなよくある戦争映画とは違い、ブラックなユーモアを交えつつ硬派なエンターテインメントとしても楽しめること。ロシアからアメリカへの移民として生きてきた全くの一般人のユーリが武器ビジネスで非日常に囲まれていくストーリーもさることながら、ニコラス・ケイジの「死の商人」としてのハマり役加減も実に見事。テンポよく様々なことが起こっていく展開運びも素晴らしい出来です。

戦争の本質がこれでもかと明らかになるラストは実に衝撃的で壮大な皮肉が効いています。

トニー・スタークのように改心しアイアンマンとならなかった武器商人の物語。ぜひ一度ご覧になってみてはいかがでしょうか。

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