【おめでとう35周年】映画『バック・トゥ・ザ・フューチャー』これこそ真のオールタイム・ベスト・フィルム

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皆様こんにちは。毎週おすすめ映画をご紹介いたします小西です。

 

 

今年、2020年は『バック・トゥ・ザ・フューチャー』の製作から35年の記念年。映画界において永遠のマスターピースと呼び声高い今作。30年以上が経過した今でも世界中のファンから愛される作品です。今回はそんな『バック・トゥ・ザ・フューチャー』の魅力をあらためてご紹介していきたいと思います。今作を見たことある方も、そうでない方も、今作の魅力を再発見してみてはいかがでしょうか。

 

※BGMとしてお使いください。

1985年に公開された映画『バック・トゥ・ザ・フューチャー』。監督ロバート・ゼメキス、製作には巨匠スティーブン・スピルバーグが名を連ね、主演には当時全米で大人気だったTVドラマ『ファミリータイズ』で大人気だった俳優、マイケル・J・フォックスを起用。公開後予想を上回る人気と要望により、予定されていなかった続編の「PART2」と「PART3」も制作された。

ひょんなことから高校生のマーティ(マイケル・J・フォックス)は友人の博士ドク(クリストファー・ロイド)の愛車を改造したタイムマシン『デロリアン』で時間旅行をする羽目に。過去に戻って両親の仲を取り持ったり、未来の自分の息子を救ったりと様々な時代で問題を解決していく超傑作SFムービーシリーズ。

 

 

今じゃ絶対作れない!唯一無二のタイムトラベル・ムービー

タイムマシンに乗って過去や未来をめぐる映画は数あれど、ここまで完璧に完成されたタイムトラベルムービーは数少ないと思います。会話中に組み込まれた膨大な伏線。時代で様々に変わるヒルバレーの風景。核燃料で動くイカしたタイムマシン「デロリアン」。今じゃ絶対作れない80年代の華やかなアメリカの空気感。素晴らしいテーマ曲や「魅力的なキャラクターたちが巻き起こす人間ドラマと予測不可能な展開。そして何より素晴らしいハッピーエンド。約2時間に様々な面白さが凝縮されています。ハラハラドキドキ笑って泣ける、まさに「面白い映画」の模範解答的作品です!

 

 

マーティーが駆けた時代たち

主人公マーティの生きる1980年代は日本ではバブル真っ盛り、アメリカでは数々の名曲、数々の名作映画が生まれポップカルチャーが花開いた時代です。ウォークマン片手にスケボーに乗るマーティーの姿はそんな80年代の若者文化を体現した見た目でした。

そんな彼がひとたび1955年に行くとダウンベストを救命胴衣と揶揄されたり、先進的すぎるデロリアンの見た目を宇宙人の乗り物と間違えられたりと、様々な時代ネタが矢継ぎ早に飛び出します。

ビデオカメラの発明に対して感動し1985年の大統領が元俳優のロナルド・レーガンであることに妙に納得しちゃう1955年のドク

 

かと思えばシリーズ2作目である『バック・トゥ・ザ・フューチャーPART2』では1985年の30年後(つまり2015年)に行くことになります。車は空を飛び、ついでにスケボーも空を飛び(レクサスがホバーボードを実際に開発しましたね)、『ジョーズ19』が制作されていたりとかなりぶっ飛んだ未来予想の数々。しかし逆に自動化の普及した姿やVRっぽいサングラスなどの描写は結構惜しい予想をしています。(残念ながらワールドワイドウェブの開発されたばかりの当時ではネットの驚異的な普及は予想できなかった模様です。スマホも登場しません。)今となっては2015年は過去ですが、80年代の人々の予想する現代を映画を通して見ることができるのは、当時の人も思いがけなかった付加価値ではないでしょうか。(車が空を飛ぶのが当たり前いなったとき、再び見てみるのもまた一興かもしれませんね。)

 

『バック・トゥ・ザ・フューチャーPART2』でホバーコンバージョンを取り付け空を飛べるようになった「デロリアン」

 

知ってた?舞台裏や隠し要素の数々

3部作にわたって製作された『バック・トゥ・ザ・フューチャー』シリーズ。およそCG技術の貧しい時代に、これほどまでに完成された作品を作れたのは、そのすさまじい作りこみや苦労の絶えない舞台裏に一因があるのかもしれません。今回は知るとまた見たくなる小ネタをいくつかご紹介します。

 

1.そもそも主演はマイケル・J・フォックスの予定ではなかった?

今となってはマーティー役といえばマイケル・J・フォックスで揺るぎないですが、当初マーティー役にはハリウッド俳優のエリック・ストルツを起用する形で撮影が開始されました。しかし、撮影の3分の1が終了したところで降板させられました(演技の違和感などの理由により)。そこで初めにオファーし断られていたマイケル・J・フォックスに再び出演依頼を出したところ奇跡的にOKが出たため改めて撮影が再開されることとなりました。主演が変わればビジュアルの関係上ほかの俳優も交代を余儀なくされ(ヒロインのロレイン役、いじめっ子のビフ役の俳優もそれぞれ別の俳優に交代した)現在の皆さんがよく知る『バック・トゥ・ザ・フューチャー』が出来上がりました。

そのためエリック・ストルツ版のフィルムも存在しておりブルーレイ版の特典映像などで見ることができます。ちなみにマーティーの顔が見えないいくつかのシーンではストルツ版の映像が流用されています。

 

エリック・ストルツ版(左)とマイケル・J・フォックス版(右)。

 

2.マーティーがちょっとだけ変えた未来

『バック・トゥ・ザ・フューチャー』の冒頭、マーティーとドクがタイムマシンで実験を行っていたモールの名前「TWIN PINES MALL」が1955年にタイムスリップし名前の由来になった2本の松の木のうちの片方を倒したために終盤の1985年のシーンでは「LONE PINE MALL」になっています。これを初めて知ったときは思わず感嘆の声を漏らしてしまいました。(いわれないと気付かないよ…。)

 

上が物語冒頭。下が物語終盤。最初に気づいた人すごいな…。

 

3.タイムマシンのデロリアン、当初は冷蔵庫になる案もあった!?

『バック・トゥ・ザ・フューチャー』を語るうえで外せないのが物語を彩るタイムマシンの「デロリアン」。実在の車「DMC-12 デロリアン」をドク自らが改造した核燃料搭載のマシン。当初は冷蔵庫などの家電をタイムマシンにする案もあったそう。結局、子供がまねして閉じ込められたり画が生えないなどを危惧し没に。最終的に車にして本当に正解でしたね。だってめっちゃかっこいいですもん。

 

「DMC-12デロリアン」の元の姿。なんと2013年に再生産された。

 

このほかにもドクが1.21GW(ギガワット)を1.21ジゴワットと呼んでいたり(ギガという単位が今ほど一般に普及していなかったため脚本でのミスに誰も気づけなかった。)、チョイ役で劇中で流れる「Power Of Love」を演奏しているヒューイ・ルイスが出演しているなど小ネタが数えきれないほど存在しています。1度見たことがある方もこれを機に見返して新しい発見をしてみてはいかがでしょうか?

 

確実に言える!これこそ今までの人生で一番面白い映画!

ここまで読んでいただいた方にはお分かりかもしれませんが、私はこの映画の大ファンです。というか人生で一番好きな作品です。これほどまでに夢、青春、ロマン、すべての面白さが凝縮された作品、他に見たことがありません。小学校の時から何十回と観ていますが全く色褪せることがない面白さを放ち続けています。マーティーが行った未来がいつの間にか過去になった今も人々に愛される作品です。きっとタイムマシンが発明されて車が空を飛ぶようになった遥か未来でも愛される”最高にヘビー”な映画であり続けることと思います。

ぜひ一度ならず二度、三度、何度でもご覧になってみてはいかがでしょうか。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

コメント

  1. candynaokogmailcom より:

    充実の記事をありがとうございます(*^_^*)
    読んでいるだけで、わくわくしてきました?????
    私も、もう一度見ます?????