まだ食べられるのに捨てられる「食品ロス」
日本の食品ロスは年間約621万t。日本の国民全員が毎日おにぎり2つ分の食べものを捨てている計算です。これは,世界中から飢えに苦しむ国や地域に援助している食べものの2倍の量。飢えて命の危険にさらされる人たちがいる一方で,その人たちが必要とする以上の食べものが,日本では捨てられているのです。
「SDGs(エスディージーズ)」という言葉を聞いたことがありますか。最近、新聞やテレビでよく見たり聞いたりするようになりました。けれども、日本ではまだまだ多くの人がSDGsがどういうものなのか、私自身を含めてよくわからないというのが現状ではないでしょうか。
「SDGs」とは、「Sustainable Development Goals」の略で、2015年9月に国連サミットで決められた「国際社会共通の目標」のことです。17のゴール(目標)・169のターゲット(具体的な目標)を決めています。
前回にひきつづき、SDGsの具体的な目標について調べてみました。
まだ食べられるのに捨てられる「食品ロス」
日本の食品ロスは年間約621万t。日本の国民全員が毎日おにぎり2つ分の食べものを捨てている計算です。これは,世界中から飢えに苦しむ国や地域に援助している食べものの2倍の量。飢えて命の危険にさらされる人たちがいる一方で,その人たちが必要とする以上の食べものが,日本では捨てられているのです。
(記事・図は東京書籍EduTown SDGsのページより)
世界人口が2050 年までに 96 億人に達するとすれば、現在のライフスタイルを維持するために、ほぼ 3 つの惑星が必要になります。
なぜ、この目標が設定されたのですか。
今後 20 年間に、全世界でさらに多くの人々が中間層に加わると見られています。個人的な豊かさという点で、これは朗報ですが、すでに制約を受けている天然資源に対する需要が増すことも事実です。私たちの消費と生産のパターンを変えるための行動を起こさなければ、環境に取り返しのつかない損害を与えてしまい
ます。現状の消費と生産のパターンは、どのような点で変える必要があるのですか。
ちょっとした変化で、社会全体に大きな効果をもたらせる消費の側面は数多くあります。例えば毎年、生産される食料全体の約 3 分の 1 に相当する 13 億トン(約1 兆ドル相当)が、消費者や小売業者の元で開封されないまま腐ったり、ずさんな輸送や収穫によって傷んだりして廃棄されていますが、企業はこれについて対策を講じる必要があります。消費者に関して言えば、家計は 世界全体のエネルギーの 29%を 消費し、それによる CO2 排出量 の 21%を占めています。しかし、 世界中の人々が電球を省エネ型 に変えれば、毎年 1,200 億米ド ルが節約できることになります。 水の汚染も、持続可能な解決策 を必要とする緊急の課題です。 私たちは自然が川や湖で水を再 生、浄化できるよりも速いスピー ドで、水を汚しているからです。
国連広報センターのパンフレット SDGs シリーズ「なぜ大切か」より
つくる側の責任、使う側の責任。ただ実際には、つくる側・使う側のどちらにも関わっている人が多いのではないかと思います。ということは、両方の点でSDGsに貢献することができると言うことですよね。プラスに考えると。
2019年の国連の経過報告です。
私たちが消費する量は小さいように思いますが、毎日のことなので積み重なると地球全体としては、ものすごい量になってしまうんですね。今使おうとしているものは、本当に必要なものか、もっとエコなものはないか、そんなことを自問してしまいます。