洋書多読【Stargirl・スターガール】仲間と同じであること・自分らしさ・どちらを選ぶ?

教育

洋書多読【Stargirl・スターガール】

洋書多読で、英語力を爆速でアップしましょう?????

今回、ご紹介するのは

【Stargirl・スターガール】

ジュブナイル(青少年向け)ですが大人の方にもぜひぜひ、読んでいただきたい、傑作です❗️ ????? 再読しましたので、レビューしますね。

 


こんな方にオススメの洋書です。

? 英語初級者から、上級者まで全ての人に。

? 「本当の自分らしさは何か」と考える人に。

? 美しい心理描写を英文で読みたい方に。

 


作者の美しい文章に圧倒される

ジェリー・スピネッリの表現力の凄さに、

引用したい文章が多すぎて、困ってしまいます?

ページをめくるたびに、うっとり☺️  びっくり‼️ 感動! の連続です。

 

 

Holesや、三体は、淡々と始まり読み進むうちに感動が高まってきますが、

スターガールは、最初の1、2ページ目から、読者を惹きつけて放しません。

 

レビューを書きづらいくらい、語りたい部分が多すぎます?‼️

 

ありのままの自分を生きる少女

主人公のLeoは、転校してきたStargirlを初めて見たときから、目を離すことができません!!

まずは、名前が、キラキラネーム!

自分のことを、Stargirlと呼ぶなんて、すでに、みんな退いています?‼️

本名は、Susanなのですが、彼女は、名前が今の自分にフィットしていないと感じると、自由に好きな名前に変えるのです?‼️

そして、今の気分が、Stargirlなのです。

 

学校のカフェで、古風なドレスに身を包んだStargirlは、初めて会う生徒たちに、誕生日には、ウクレレをかき鳴らし、Happy  Birthdayを歌うんです。

衣装にもひくし、いきなり知らない子からの歌のプレゼントにも、みんなひいています。

 

でも、Stargirlは、誰がどんな目で見ようと、一切気にせず、とっても楽しそう。

自分が楽しいと思うこと、誰かが困っていたら、知らない人でもすぐに手を伸ばして助けること、無邪気にどんどん行動していきます。

 

ある日の、ラグビーの試合で、負け続けていた学校の応援をして、みんなを元気づけ、初めてその学校は試合に勝つという体験をします。

 

チアリーダーのグループは、彼女をすぐにメンバーに入れます。

Stargirlは、みんなの人気者に!

 

登場人物

友達のKevinは、いつも何があっても、Leoのそばにいてくれます。

考古学者のArchieは、学校外で生徒たちの学習サークルを開いてくれて、みんな何かしら、古代の秘密や、人生の哲学を学んでいます。テストも何もなく、自由に話を聞いてもらえるので、Archiieの講義は人気です。

Leoも、Archieから様々なことを教えてもらうことになります。

Leoは、Stargirlが人気者になり、とても喜んでいますが、

Archieは、「いつまで続くかな。。。。」と、不思議なことを言います。

 

仲間はずし

LeoはStargirlと付き合う中で、これまでの日常の中で気づかなかった、小さな喜びをたくさん教えてもらいます。

その描写もとても素敵ですので、お楽しみくださいね。

 

ところが、

ラグビーが勝ち始めてから、校内の雰囲気が次第に変わっていくのです。

この集団心理の変化の過程は、ぐさりと突き刺さります?‼️

 

様々な出来事が、起こって、

Stargirlは、みんなと違っているというバッシングを受け始め、

彼女と付き合っている、Leoも無視され始めるのです。

 

仲間に無視されるのが、いかに辛いことかが伝わってきます。

 

この辛い状況をなんとかしようと

2人は、いろんなことを試みます。

 

Stargirlは、何と校内のスピーチコンテストで優勝します。

そして、州の大会に学校を代表して出場することになります。

 

 

希望が見えてきました。

「もし、優勝できて、トロフィーを学校に持って帰ってくれば、みんなが拍手で迎えてくれる」

 

Stargirlは、その大会に向けて、スピーチの練習を始めます。

 

スピーチコンテストのシーンは、

圧巻です?‼️

 

 

是非是非、本文を味わってください。

 

その結果は。。。。。。

 

ここからは、ネタバレになりますので書けませんが、最後の最後まで、読者の予想を超える、読者を惹きつける展開が待っています。

 

映画化されましたが、原作とは、また違ったテイストになっています。Stargirlの奇抜さや、元気なスピリットが欠けていて、ちょっと眠い映画になってしまっていました(笑)

 

では、私の好きな部分の中の一つを引用しますね。

Stargirlは、あんなにスピーチの練習をしたのに、本番では、全然違うことを話してしまうのです。

 

 

LeoはStargirlにこう言います。

「。。でも、(君の今日のスピーチは)僕が先月からずっと聞いてきたのと違うよ。

一体、何をしてたの? 別のスピーチを練習してたの?」

Stargirlは、ますますニヤッと笑って

「してないよ。

私も、(私の今日のスピーチを)初めて聞いたの。

僕は、驚いて彼女をじっと見つめてしまった。ゆっくりと彼女の言葉がわかってきた。

「はっきりさせて。君は、今朝、このスピーチを作ったってことだね。」

「ううん、作ってもいないの。

あのスピーチは、そこにあったの。

私がしたことは、口を開けて、それを解き放っただけよ。」

 

 

So amazing, isn’t it ?

すごくないですか?

多分小説家が、天使を待ってると、よく言うのに似てます。

 

自分が書いてるんじゃなくて、

天使が、物語自体が自分で進んでいっているんだと。

 

皆さんも、是非是非読まれて、感想を聞かせてくださいね。

 

 


 

著者:ジェリー・スピネッリ Amazonより

アメリカの児童文学賞、ニューベリー賞を受賞した『クレージー・マギーの伝説』(原題『Maniac Magee』)では、ぼろぼろのスニーカーで町を闊歩(かっぽ)する破天荒な少年クレージー・マギー。『ヒーローなんてぶっとばせ』(原題『Crash』)では、意地悪に負けないマイペースな男の子ウエッブ。リアルな日常風景に、どこか現実離れした登場人物をからませて、子どもたちの心を巧みに描いてきた著者が、この作品できわめて魅力的なキャラクターを生みだした。奇抜なファッションに身を包み、ハイスクールのランチルームでウクレレをかき鳴らす女の子「スターガール」だ。

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