@今週の洋楽 ロックンロール・ミュージック Rock And Roll Music ビートルズ The Beatles チャック・ベリー Chuck Berry

今週の洋楽 ぶろっこり

音楽大好きの ぶろっこり が、気ままに気になる気分のミュージックをお送りする @今週の洋楽 。

今回は、「ロックンロール・ミュージック Rock And Roll Music」 ビートルズ The Beatles とチャック・ベリー Chuck Berry をピックアップ。

前回と同じ「あなたはどっちシリーズ」。「のっぽのサリー」の回と同じように、ビートルズのカヴァーとオリジナルのチャック・ベリーを聞き比べてみたいと思います。

もちろん、ぶろっこりが最初に聴いたのは、ビートルズの4枚目のアルバム「 Beatles For Sale 」(1964)。今見ると、ビートルズのオリジナルだけでなく、カヴァー曲がたくさん含まれたアルバム。でも、カヴァーといっても、ビートルズは選曲もいいし、アレンジもうまい。ほとんどの人がオリジナルを知らなかったと思うなあ。それと、関係ないけどこのジャケ写、好きでした。

 

 

Rock And Roll Music  The Beatles  1964
Just let me hear some of that rock and roll music
Any old way you choose it
It’s got a back beat, you can’t lose it
Any old time you use it
Gotta be rock and roll music
If you wanna dance with me
If you wanna dance with me
I’ve got no kick against modern jazz
Unless they try to play it too darn fast
And lose the beauty of the melody
Until they sound just like a symphony
That’s why I go for that that rock and roll music
Any old way you choose it
It’s got a back beat, you can’t lose it
Any old time you use it
It’s gotta be rock and roll music
If you wanna dance with me
If you wanna dance with me
I took my loved one over across the tracks
And she can turn her mind to wailin’ sax
I must admit they have a rocking band
Man, they were blowing like a hurricane
That’s why I go for that that rock and roll music
Any old way you choose it
It’s got a back beat, you can’t lose it
Any old time you use it
Gotta be rock and roll music
If you wanna dance with me
If you wanna dance with me
Way down South they had a jubilee
Them Georgia folks they had a jamboree
They’re drinking home brew from a wooden cup
The folks are dancing, they got all shook up
And started playing that that rock and roll music
Any old time you use it
It’s got a back beat, you can’t lose it
Any old time you use it
gotta be rock and roll music
If you wanna dance with me
If you wanna dance with me
Don’t care to hear them play a tango
And in the mood they take a mambo
It’s way too early for a congo
So keep a-rocking that piano
That’s why I go for that that rock and roll music
Any old time you use it
It’s got a back beat, you can’t lose it
Any old time you use it
Oh, they got rock and roll music
If you wanna dance with me
If you wanna dance with me
提供元: LyricFind
ソングライター: Chuck Berry
Rock And Roll Music (Remastered 2009) 歌詞 © BMG Rights Management, Entertainment One U.S. Lp
いつもの ぶろっこり訳です。

 

ロックンロール・ミュージックをやってくれよ
どんなやつでもいいから
バック・ビートだったら 大丈夫さ
いつでもきめてやるさ
ロックンロールじゃなきゃだめさ
オレといっしょに踊りたいなら
いっしょに踊るんだったらね
モダンジャズがイヤなわけじゃない
きれいなメロディがなくなって
シンフォニーに聞こえるみたいに
テンポが早すぎなきゃ
だから ロックンロールが最高さ
恋人を線路の向こうの下町に連れて行った
男のむせび泣くサックスを聴かせたくて
ごきげんなバンドなのは間違いない
ハリケーンみたいな演奏だった
ロックンロールが好きなんだ
ずっと南部では 教会のパーティで
みんなどんちゃん騒ぎさ
木のカップで 密造酒を飲んで
踊りだして大騒ぎ
そしてロックンロールが始まるんだ
タンゴはあまりすきじゃない
マンボで楽しむ気分じゃないし
コンゴにはまだまだはやい
だから ピアノでロックを続けて
ロックンロールが聞こえてくるんだ

 

ちょっと強引に韻を踏んでいるので、意味のとれない部分もあります。むずかしくて、調べた単語などを書いておきます。any old way なんでもいい any old time いつでもいい、buckbeat は、いわゆる裏打ちのこと。you can’t lose 絶対大丈夫、no kick 不満はない、darn=damn 強調した表現。 wail 泣き叫ぶ。jubilee 記念式や祝祭で、ここではパーティ・集会のこと。Jamboree 大騒ぎ、congo アフリカンダンスの一種みたいです。

で、この曲のオリジナルは、ロックン・ロールの元祖のひとりチャック・ベリー Chuck Berry です。ロックン・ロールをつくったのは、リトル・リチャード、チャック・ベリー、エルヴィス・プレスリーの3人だと言う人もいるほど。

チャック・ベリーは、ロック界の伝説的なギタリストで、ジョン・レノンが「ロックンロールに別名を与えるとすれば『チャック・ベリー』だ」と言ったのは有名な話。彼のヒット曲「ロール・オーバー・ベートーヴェン」「スクール・デイズ」「ロックンロール・ミュージック」「スウィート・リトル・シックスティーン」「ジョニー・B.グッド」などは、ロックンロールの定番曲となっています。みんな、マネしたんだね。ギターも、カッコイイもんね。

さて、前にも書きましたが「大瀧詠一のアメリカン・ポップス伝」や「萩原健太のポップス・クロニクル」などのラジオ番組を聴いて、音楽の勉強してます。まあ、いわゆる勉強じゃないですけどね。好きだから。

今当たり前に使っている、ロックンロールやロックという言葉も、調べてみると面白いですよ。ちょっと、紹介すると。

ロックンロール 出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

ロックンロール(Rock and Roll, Rock ’n’ Roll)は、1950年代半ばに現れたアメリカの大衆音楽スタイルの呼称である。語源については、古くからアメリカ英語の黒人スラングで「性交」及び「交合」の意味もあり、1950年代はじめには「バカ騒ぎ」や「ダンス」という意味もあった。これを一般的に広め定着させたのは、DJのアラン・フリードであった。

1960年代半ば以降には「ロック」という呼び方が一般化し、「ロックンロール」と呼ぶことは少なくなった。一方で、「ロックンロール」と「ロック」は別の物として使われることがある。1960年代半ばには、ロックンロールが進化して抽象的、芸術的なものも生まれ、新たなサウンドが登場し、それらの総称として「ロック」という言葉が使われるようになった。

 

1950年代のアメリカでは、映画「ヘアスプレー」で描かれていたように、音楽も白人の音楽、黒人の音楽、大人の音楽、子どもの音楽、ダンス音楽などに分かれていたわけです。白人の音楽は「カントリー&ウェスタン」「ブルー・グラス」など、黒人音楽は「リズム&ブルース」「ブルース」「ゴスペル」といったものでした。しかし、白人の若い少年たちが黒人のリズム&ブルースのレコードをこっそり(当時は人種差別が激しかったのです)買っていくのを目にしたオハイオ州クリーヴランドのラジオDJ、アラン・フリードが、白人のためのラジオ番組で「リズム&ブルース」をかけることを思いつきます。そのときに、「そのままでは白人の大人に嫌われる」のではないかと思い、「ロックン・ロール」という名前で曲を流し始めました。番組名「ムーンドッグ・ロックンロール・パーティ」。その音楽が、やがて世間で「ロックン・ロール」と呼ばれるようになり、ビル・ヘイリーやエルヴィスのようなカントリーを歌っていた白人が歌うようになります。白人のティーンエイジャー(こどもでも大人でもない)の間でロックンロールが大ブームとなり、たくさんのフォロワーが生まれてきたのです。

しかし、60年代になると保守的な層の反発もあって、反抗的なロックンロールは衰退していきます。いわゆる、毒気のないポップスやガールグループの「60’アメリカン・ポップス」が流行します。(ぶろっこり こっちの方も好きですけど) けれども、このロックンロールの魂を受けついだのが、海の向こうのイギリスの若者たちビートルズ、ローリング・ストーンズ、ザ・フー、キンクス、アニマルズなどだったのです。これを、ブリティッシュ・インヴェイジョンと呼びます。

また、当時のイギリスでもビートルズなどのカヴァーでアメリカのロックンロールが知られるようになったのですね。そういう意味でも、すごいなぁと思います。

 

最後までご視聴いただきありがとうございました。

それでは、また。#119

 

 

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