【キャンペーン 】コロナの危険の中で学ぶ子どもたちに、少人数学級と豊かな学校生活を保障してください。

ワークライフハピネス

コロナ危険で、これまで隠れていたいくつかの潜在的な問題が明らかになってきましたね?????

日本の学校の「学級定数」の問題もそのひとつです。「学級定数」というとわかりにくいですが、1クラスの生徒数のことです。現在、日本では40人です。児童・生徒の数を40で割ると、学級の数が決まります。そして、それによって教える先生の数も決まるわけです。この40人という数は、世界の国々の中でもかなり多い方になります。この定数を少なくすることで、一人の先生が担当する児童・生徒を減らし、そのことで落ちこぼしのない行き届いた教育をしようというのが少人数学級の目指していることです。

こちらの Change.org でも、キャンペーンが実施されています。みなさん、ご協力をお願いします?????

コロナの危険の中で学ぶ子どもたちに、少人数学級と豊かな学校生活を保障してください。

発信者:少人数学級化を求める教育研究者有志宛先:安倍晋三(内閣総理大臣)、
コロナは私たちに色々なことを教えてくれた。
学校がないと、こんなにも大変だということ。
学校は勉強もだいじだけれど、友だちと遊んだり、話したり、食べたりの全部がだいじだったこと。
先生やみんなと、ああでもないこうでもないと考えるのが面白かったこと。
コロナで学校が休みだった時、子どもは一人で宿題をやるのはつまらなかった。
親は、やらせるのがつらかった。先生たちもとまどった。
久しぶりの学校はうれしかった。
分散登校でクラスの人数が半分になった時、
先生は少しゆったりして、子どもは授業がいつもよりわかる気がした。
コロナの時代に、子どもを大切にする学校を子どもたちに。
私たちは次の2つのことを求めます。
1. 安心・安全な少人数学級をすみやかに実施してください
40人学級では子どもの感染を防ぐための身体的距離もとれません。これから必要となる子どもたちのケアや、学習の遅れへの対応も、40人学級ではむずかしいと思います。分散登校中の少人数授業で、一人ひとりの顔がよく見えることや、授業がよくわかることを、先生も子どもも実感しました。全国知事会会長・全国市長会会長・全国町村会会長も少人数学級の実施を求めています。早急に30人学級、その後すみやかに20人程度の学級への移行を実現してください。
2. 授業を詰め込みすぎず、仲間との学びと豊かな学校生活を保障してください
文部科学省は、授業の遅れは2~3年かけて取り戻せばいい、心のケアを大切にするという方針を示しました。しかし、多くの学校が土曜日も夏休みも授業をしたり、行事を削ったりしています。楽しみな行事も大切にし、子どもたちに仲間との共同の学びと豊かな学校生活を保障するよう、必要な措置を十分にとってください。
少人数学級化を求める教育研究者有志
乾 彰夫 (東京都立大学名誉教授)
内田良 (名古屋大学准教授)
小国喜弘 (東京大学教授)
佐久間亜紀(慶応義塾大学教授)
佐藤 学 (学習院大学特任教授・東京大学名誉教授)
清水睦美 (日本女子大学教授)
鈴木大裕 (教育研究者・土佐町議会議員)
中嶋哲彦 (名古屋大学名誉教授)
中村雅子 (桜美林大学教授)
本田由紀 (東京大学教授)
前川喜平 (現代教育行政研究会代表)
山本由美 (和光大学教授)
世話人
乾 彰夫、中嶋哲彦、中村雅子

ネットのニュースにも、その意義が述べられていました。

「新しい生活様式」における教育現場で「20人学級」は実現へ向かうのか

配信

BEST TIMES

写真・図表:BEST T!MES

■分散登校での気づきを制度化する気運 今年2月27日の第15回新型コロナウイルス感染症対策本部において、安倍晋三総理が全国すべての小学校、中学校、高等学校、特別支援学校について、3月2日から春休みまで臨時休業を行うよう要請を行った。しかし、休校については教育委員会が判断するのが原則で、安倍首相が突如として要請したのは越権行為との議論もある。萩生田光一文科相が首相の意向を聞かされたのは当日で、これに最後まで反対したというが、聞き入れられなかったという。 ともあれ、首相の要請を受ける形で、全国の学校は「全国一斉休校」に突入していった(一部では休校を見合わせたところもあった)。それは春休みが終わっても、ほとんどの学校で継続された。ようやく学校が再開に向けて動きだしたのは緊急事態宣言が39県で解除された5月14日以降(全面解除は5月25日)で、それも完全な再開ではなく、登校する子どもたちの数を制限する分散登校の形が採られた。 この記事の写真はこちら 緊急事態感が漂う中での分散登校だったわけだが、そこには予期しなかった「気づき」があったという。前回も取り上げた通り、以前に比べて心にゆとりをもって子どもたちに接し、授業が行えたことに多くの教員たちは気がついた。同じく子どもたちも、落ち着いて学校生活に取り組むことができたのだ。 その理由は、分散登校によっていつもとは違う少人数クラスが実現したからだ。 子どもたちが少なければ、当然のことながら教員の目が行き届きやすくなる。教員の目が行き届けば、子どもたちの気持ちにも余裕が生まれる。それに気づけたのは、適切な表現ではないかもしれないが、新型コロナのおかげなのかもしれない。 この気づきを新型コロナとともに終わらせるのではなく、日常のものにしようと提言を行ったのが『ゆとりある教育を求め全国の教育条件を調べる会』である。 同会は、文科省に情報公開請求して手に入れた義務教育費国庫負担金に関する公文書のデータを読み取りながら、教職員定数や実数、配置の様子や学級編制の状況などを調査、研究している教育関係者を中心とするグループである。 5月の初めに同会の事務局長を務めている山崎洋介氏が、「2019年度学校基本調査」をベースにして、少人数学級を実現するには、教員の数をどれくらい増やさなければならないかを試算して、発表している。その反響は大きく、野党やマスコミから問い合わせが殺到したという。 その試算をさらに検討し修正が加えられた数字が、「提言」には盛り込まれている。「感染症対策とゆとりある豊かな教育のための少人数学級制の導入を」というタイトルがつけられている提言は、「はじめに」で次のように述べている。 「緊急的臨時的に実施した『分散登校』の経験から、少人数となった教室で学び、教えることの教育効果を改めて認識し、恒常的な少人数学級制度実施への期待の声がかつてなく高まっています」

■20人学級のメリットと実現の可能性 そこには、いわゆる「3密(密閉、密集、密接)」を避けるためには少人数学級が必要であり、新型コロナウイルスだけでなく、今後の新たな感染症予防のためにも必要なことだとも記されている。さらに、「少人数学級制導入の必要性」の項には分散登校を実施した学校からの声として次のように述べられている。 「『一人一人に言葉がかけやすく、勉強もじっくり見られる』『生徒の様子がよく見え、生徒も見られているという意識から集中力が高まっている』『20人がスタンダードになれば指導の効率が上がる』など、少人数での学習や指導での教育効果を再認識した形です」 はたして、全国で20人学級は実現できるようになるのか。現在は40人学級(小学1年生は35人)が主体であるから、1クラスあたりの子どもの数を半分にすることになる。「提言」では、細かな算出方法も述べられているが、ここでは省く。結論だけを言えば「全国の公立小中学校における20人学級の実施には約10万9千人の教員増が必要」としている。 もちろん無料で働かせるわけにはいかないので給与を支払うための予算措置が必要になる。「提言」は、年間あたりの予算を国負担分が約2,400億円、地方負担分が約6,200億円、合計約8,600億円が必要としている。 その算出根拠としては国・地方が負担する人件費を792万円としている。 これだけの人数を急に集めるといっても無理な話である。「提言」は、15年の時間をかけて段階的に学級上限人数を減らしていき、同時に教員養成と教室を確保しながら、計画的に20人学級を実現していくとしている。そしてこうも述べている。 「2016年のOECDの統計によると、我が国の全教育段階(初等から高等教育全体で就学前教育は初等に含む)公財政教育支出の対GDP比は3.1%であり、データの存在するOECD加盟国平均4.4%と比べ1.3%も低く、加盟国最低レベルです」 「2016年度日本のGDPは約535兆円ほどでしたので、その1.3%つまりOECD平気並に上乗せするだけで約7兆円の教育予算が確保できます」 つまり、公財政教育支出をOECD平均並にすることで、予算的には全国の小中学校で20人学級を実現することは無理な話ではないことがわかる。むしろ、理論上は20人学級を実現しても、予算的には余裕さえあることになる。 首相をはじめとする政治家は「教育は大事だ」と機会あるごとに口にするし、政党も与野党を問わず、教育を再重点課題と位置づけている。それにも関わらず、教育にカネをかけることには、誰もが消極的だ。むしろ、教育予算の削減に熱心なようにすら見える。 新型コロナウイルスをきっかけに注目されている20人学級は夢物語などではなく、公財政教育支出をOECD平均並にし、教育にはカネをかけるべきだと意識を変えることで実現できる可能性があるということを、前出の「提言」は教えてくれた。 教育にはカネがかかる。極端に言えば、カネをかけなければ充実した教育にはならない。そのことに政治家も政党も、そして政府も気づく必要がある。そして誰よりも教育関係者や保護者が気づくべきである。

前屋 毅

 

子どもたちを大切に❗️そして、人を育てることを大切に❗️それが本当の豊かさにつながっていくと思います。まず、現状を知ることから始めましょう❗️

みなさん、ぜひぜひ、シェアやお友だちにもお伝えください?????

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