【Microsoftの真骨頂】『Microsoft Flight Simulator』でおうちにいながら世界旅行

みなさんこんにちは、小西です。

2020年8月18日、ついに『Microsoft Flight Simulator（マイクロソフトフライトシミュレーター）』が満を持してローンチされました。おそらく、今この記事を見ているほとんどの方が聞き馴染みのない名前かもしれません。

まず、何も知らない方のために「フライトシミュレーター」というものをご紹介します。といっても、その名の通り飛行機による飛行（フライト）をコンピューター上で疑似的に体験する（シミュレート）するためのソフトです。旅客機や戦闘機など実際に現場で働くパイロットたちも、実機を操縦する前の訓練としてシミュレーターが使用されることもあります。

そして今回ご紹介する『Microsoft Flight Simulator』はWindowsでおなじみのMicrosoft社が1982年から開発を続ける家庭向けフライトシミュレーターシリーズ「Microsoft Flight Simulatorシリーズ」の最新作です。前作『Microsoft Flight Simulator X』から実に14年ぶりの新作ということで歴代シリーズのファンの間では大きな話題になっています。

容量は驚異の2PB(ペタバイト）！！地球を丸ごとシミュレート

高速で飛行する飛行機を操作するにはそれなりの広さのワールドが必要になります。そこでMicrosoftが用意したのは、なんと総容量2PB(ペタバイト）で驚異のグラフィックで再現された地球でした（1PBは1GBの約100万倍）。

Microsoftの最新AIテクノロジー「Azure」と衛星写真や航空写真を駆使し、200万以上の都市や街、15億の建物、2兆本の樹木、37000箇所の空港など、もはや天文学的数字ともいえるオブジェクトが広がるリアルな世界を自由気ままに飛ぶことが可能です。このもはや狂気とも思える(誉め言葉)偉業にシミュレーターファンのみならず世界中のゲーマーたちをもうならせています。

マップだけじゃない！すさまじい作りこみの数々

リアルに再現された地球もさることながら、そのほかの様々な要素もこれまでのシミュレーターを圧倒的に凌駕するクオリティにも注目です。ネジの一本一本まで再現された美しい機体、リアルにシミュレートされたエアロダイナミクス（空気力学）など多岐にわたります。

中でも気象の再現は圧巻です。リアルタイムの気象状況を反映するライブウェザー機能、雲一つない快晴や大雨の降る曇天、白銀の世界に包まれる雪などさまざな天候を再現できる機能といった天気の作りこみは最高峰の完成度です。

実際にプレイしてみました！

私自身、前作にあたる「Microsoft Flight Simulator X』をプレイしたこともあり、今作の発売を非常に楽しみにしておりました。ということでここからは、私のプレイレポートを少しだけお届けしたいと思います。

その前に一応私のプレイ環境をご紹介（読みとばしてもらって構いません）

OS:Windows10

CPU:Core i5 9400F

メモリ:DDR4 8GB×２

GPU:RTX2060

ストレージ:SATA SSD 2TB

まず最初に立ちはだかるのがおよそ90GBのダウンロード。うちのネット環境では約4時間かかりました。（長すぎる…）

メニュー画面の”MAP”を押すと地球が表示されます。ここから機体や飛び立つ空港、着陸する空港を選ぶことができます。

実際に飛行してみました。初心者でも簡単に飛ばせるようにたくさんのアシスト機能がありました。

写真はトルコ、イスタンブール上空。もはや実写のようなクオリティで景色を眺めるだけで楽しくなります。

雲の表現も多彩で生きた世界を感じられます。写真はスペイン、イビサ島上空。

もちろんジェット旅客機を操縦することもできますが、まだ利用できないスイッチや実装されてない装置があるため、より本格的なシミュレートでの航法装置を利用したIFR(計器飛行方式）はできませんでした。

やはりデータ量が膨大なため多少のカクツキがありましたがほぼ快適に動作しました。

発売直後ということもありまだ未実装の要素やバグもあるものの凄まじい作品であることは間違いありませんし世界中を眺めるだけで何時間も過ごせてしまう傑作でした。母校に行ってみたり自分の家に行ってみたりしても面白いかもしれません。

「美しい」世界を驚異の情熱で再現した作品です。もはやシミュレーターという枠組みを超え、コロナ時代の新たな観光の形のひとつとして成り立つこともできるほどのクオリティです。ぜひ自身のパソコンのスペックに自信のある方は一度プレイしてみてはいかがでしょうか。