音楽大好きの ぶろっこり が、気ままに気になる気分のミュージックをお送りする @今週の洋楽 。
今回は、ビートルズがカヴァーした「チェインズ Chains」をピックアップ。
ファースト・アルバム『プリーズ・プリーズ・ミー』の4曲目に収録。リード・ヴォーカルに注目すると、1曲目ポール、2曲目ジョンとポール、3曲目がジョン、4曲目がジョージと、メンバー紹介をしているようです。ジョージの初々しい声に、ポール・ジョン・ジョージのコーラス。加えてイントロのハーモニカのアレンジで、ビートルズっぽさがでていますね。
Chains The Beatles 1963
ChainsMy baby’s got me locked up in chainsAnd they ain’t the kindThat you can seeWhoa, these chains of loveGot a hold on me, yeahChainsWell, I can’t break away from these chainsCan’t run around‘Cause I’m not freeWhoa, these chains of love won’t let me be, yeahI want to tell you, pretty babyI think you’re fineI’d like to love youBut Darling, I’m imprisoned by theseChainsMy baby’s got me locked up in chainsAnd they ain’t the kindThat you can seeWhoa, it’s chains of love got a hold on me, yeahPlease believe me when I tell youYour lips are sweetI’d like to kiss themBut I can’t break away from all of theseChainsMy baby’s got me locked up in chainsAnd they ain’t the kindThat you can seeWhoa, these chains of love got a hold on me, yeahChainsChains of loveChains of loveChains of love提供元: LyricFindソングライター: Gerry Goffin / Carole KingChains (Remastered 2009) 歌詞 © Sony/ATV Music Publishing LLC, BMG Rights Management
ぶろっこり訳です。
鎖だ
あの娘は僕を鎖で縛りつけてる
それは目に見えないんだ
愛の鎖で 僕をしばりつける
束縛さ
この鎖は断ち切れない
自由はうばわれ 逃げられない
愛の鎖が 僕を放さない
可愛い君 素敵だと言いたいよ
君を 愛したいんだ
ダーリン 僕は鎖につながれた囚人だ
どうか僕の言うことを信じて
君の唇は可愛いくて キスしたくなる
だから この鎖は切れないんだ
タイトルの chain は「鎖」や「一続きのもの」ですが、複数形の chains で「束縛・拘束」。動詞では「鎖でつなぐ、拘束する」という意味になるんですね。ビートルズの歌詞でもよく使われる ain’t は am not ( is not, are not, has not, have not )、 wanna は want to 、I’d like to は I would like to do の短縮形です。ぶろっこりは、こんな表現も英語の教科書ではなく、洋楽の歌詞から覚えました。
さて、オリジナルの方も聞いてみましょう。
「チェインズ Chains」は、ニューヨークのR&B・ガールズ・グループのクッキーズ The Cookies が1962年に発表したナンバー。ビルボード・Hot 100で17位、R&Bチャートで7位を記録しています。クッキーズ The Cookies は、レイ・チャールズ、ニール・セダカ、リトル・エヴァ、コニー・フランシスなどのバックコーラスも多いグループで、いろいろな名前で歌っているようです。
曲は、ソングライター・チームのジェリー・ゴフィンとキャロル・キング Goffin & King の作品です。そうです。私たち ぶろっこり世代の方には、傑作アルバム「つづれおり Tapestry 」で知られるシンガーソングライターのキャロル・キングと当時の夫ジェリー・ゴフィンのコンビによるもの。実はキャロル・キング Carole King 、ソング・ライターとして活躍した時代が長いんですね。このあたりのことは、ラジオ番組「大瀧詠一のアメリカン・ポップス伝」などで勉強しました。キャロル・キングのライター時代については、長くなるので、別の回で書きたいと思います。
そして、キャロル・キング自身ものちにセルフ・カヴァーしています。
アルバム『Pearls: Songs of Goffin and King』(1980)
Carole King – One to One 若い頃の歌声です。
こちらは、ノリノリです。盛り上がる曲だと思いませんか。
ジョンとポールも、ソングライターとしてゴフィン&キングを目標にしていたと発言しています。
そういう意味でも、この曲をカヴァーしたのかもしれません。
今聞いているポップスも、昔のいろいろなアーティストのおかげで生まれてきているんですよね。もっともっと、Dig 掘りたくなってきました。たのしい。
最後までご視聴いただきありがとうございました。
それでは、また。#129
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