公立学校の教師を辞めて、自分の英会話スクールで教えるようになってから、
本当にストレスがなくなりました。
日本の学校は、教科を教えるだけではなく、生徒指導、生活指導、その他の文書雑務と、
保護者の代わり、
警察の代わり、
図書館司書の代わり、
事務室の代わり、
と、とにかく激務でした。
職員関係も、狭い職員室に、密に座っているので、けんかがあったり、ひがみがあったり、いじめやパワハラもあったりと、本当に大変です。
あ、なんと生徒からいじめられて、退職したり、鬱になったりした先生方もいました?
それに比べると、本当に、毎日自由な時間は多いし、
英語を勉強したいという、こどもたちが来てくれるので、
気持ちよく授業ができます。
ところが、
ところが、
やはり、教師として甘えていると、
教育の神様から、
成長するために、試練のプレゼントが贈られてきます(笑)
ある曜日になると、とても憂鬱になるのです。
その小学生クラスの数人の生徒たちが、いつも私が傷つくようなことを言うのです。
そこで、私は、ユング心理学、河合隼雄さんから学んだことの原点に帰ることにしました。
河合隼雄先生は、いつも言っていらっしゃいました。
「問題児とは、大人に問題を出してくれる子どもたち」だと。
彼らは、私にどんな問題を出してくれているのだろう。
彼らから言われて嫌な気持ちになるのは、
小学生なのに、進学塾に通っていて、その塾の宿題はきちんとしていて、私の前では、わがままいっぱいなのに、塾は厳しいから、きちんとしてるんだと言うのです。
これが、この子たちのクラスの毎時間のことなので、うんざりしてしまいます。
そして、「きちんとしなさい!」と怒ると、
「そんな風に怒ったら、私たちやめてやるー! そうすると、先生は経営がこまるでしょ!」
小学生だから、みんな純真無垢で、天使のようだというのは、錯覚です(笑)
そして、じっくり考えました。
進学塾と、私のスクールはどう違うのだろうかと。
教育の神様からの、とても、とても、いい質問でした。
進学塾というのは、その名前の通りに、「受験に合格するため」の塾です。
私の英会話スクールは、
英語を通して世界を見る、
英語を通して、自分の可能性を見つけ伸ばしていく、
それがひいては、英語の力が伸びて、受験でも良い成績を取れることはあっても、
受験自体が目的ではない。
こどもたちに、未来を生きる力をつけることだ❗️
その答えが出たときに、
私はとっても落ち着きました。
相変わらず、わがまま放題の時には、
「英語を勉強したくないんだったら、いつでもやめていいよ。」
「そして、勉強したくなったら全力でサポートするからね。」と。
と明るく言えるようになりました。
そうすると、こどもたちの反応は、とても礼儀正しくなって、
「あー、本当は、私のこと大好きでいてくれているんだなあ。英語を勉強したいんだなあ。」と、しっかり伝わってきました。
この答えをしっかり見つけることができて、また、こどもたちを教えることが楽しくなりました?????
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