書評【人新世の「資本論」②環境危機は、資本主義社会がもたらしたもの】

持続可能な世界

33歳の天才経済学者 斉藤幸平さんの、持続可能な世界への提言の続きです。

現在の環境問題への対策が、とにかく甘い❗️

ということが書いてあります。

 

昨日も書いたように、

私たちは、

エコバッグを使う、

ペットボトルの代わりに水筒を持ち歩く、

ガソリン車から、電気自動車へ、

これらの対策は、もちろんしなければならないことなのですが、

 

 

技術によって、解決できるというのは、

遅い❗️

間に合わない❗️

 

 

また、日々の小さな行動で、温暖化対策をしていると思い込むことで、

根本的な大きなアクションを起こさなくなっている❗️

 

気候変動が急激に進んでも、

この技術のおかげで、

超富裕層は、安全な生活を続けることができるでしょう。(しばらくは)

 

 

しかしこのままでは、地球の平均気温は、2100年までに、

なんと3.5℃も上がってしまいます。

 

アフリカやアジアの途上国などでは、

壊滅的な被害が起こります。

 

ただ、世界全体のGDP(経済)に及ぼす、途上国のダメージは、

わずか、

4%

です。

 

先進国にいる私たちにとっては、4%くらいなら、アフリカやアジアの途上国の被害など、

「わずか」

で、

気にすることはない。

という気持ちがありませんか?

 

しかし、北極圏でも、永久凍土が溶けてしまい、

大量のメタンガスが放出され、気候変動は、さらに加速してしまいます。

水銀の流出による被害も考えられています。

 

また、コロナのような、氷の中に閉じ込められていた、

細菌やウィルスが解き放たれるというリスクもあります。

 

北極熊は、住む場所がなくなり、

絶滅します。

 

「昔はね、地球に北極熊っていたんだよ。」と、

子どもたちに話さなければならない時代になるのです。

 

遠いところの、知らない人たちの問題では終わりません。

日本の場合を考えると、

 

地球の気温、2℃の上昇で

 

珊瑚は死滅し、

漁業に大きな被害が出る。

農作物の収穫が激減する。

夏の台風の巨大化が一層進む。

豪雨の被害が大きくなる。

 

2018年の西日本豪雨による被害は、1兆2000億円にものぼりました。

この規模の豪雨は、毎年起こるようになってきています。

そして、それがさらに、頻繁に起こるようになるのです。

 

 

地球の気温が4℃上がれば、

南極の氷が溶けることによって、海面上昇。

被害は壊滅的です。

東京や大阪の多くの地区が、高潮によって冠水の被害を受けます。

沿岸部を中心に、日本全土の1000万人が災害に苦しむことになるのです。

 

世界規模で見ると、億単位の人が、今の場所に住めなくなります。

食べ物の供給は不可能になります。

経済損失も、年間27兆ドルになるという試算もあります。

 

日本は、二酸化炭素排出量が、

世界で5番目に多いのです。

 

なんと、日本を含めた上位5ヵ国だけで、世界全体二酸化炭素の約60%を排出しているのです。

資本主義と、環境危機を本気で考えなければなりません。

 

続く。。。。。。

 

 

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