@今週の洋楽 ラヴィン・ユー Lovin’ You ミニー・リパートン Minnie Riperton ジャネット・ケイ Janet Kay 小鳥もマネする子守歌

今週の洋楽 ぶろっこり

音楽大好きの ぶろっこり が、気ままに気になる気分のミュージックをお送りする @今週の洋楽 。

今回は、ミニー・リパートン Minnie Riperton 「 ラヴィン・ユー Lovin’ You」をピックアップ。

ミニー・リパートンは、シカゴ生まれのR&Bシンガー。1971年にスティーヴィー・ワンダー Stevie Wonder がバックコーラスに抜擢、さらに彼がプロデュースし参加したアルバム「パーフェクト・エンジェル Perfect Angel」1975年 からのシングル「 ラヴィン・ユー Lovin’ You」が全米チャートNo.1を獲得、世界的な大ヒットとなりました。多くのアーティストにカヴァーされ、今でもテレビ、ラジオ等でよく流れている超名曲です。

 

 

ミニーの美しくなめらかな高音、うっとりしてしまいます。すばらしい才能だと思っていましたが、調べてみると5オクターブを超える音域はオペラ歌手の元で声楽を学んでいたから出せたものだとか。才能プラス努力のたまものでもあるんですね。

また、この曲はベースとドラムのない、ギターとエレピのみのシンプルなアレンジで、イントロからずっと小鳥のさえずりが聞こえています。それには、次のようなエピソードがあるそうです。ミニーが自宅でつくったこの曲を子守唄としてテープに録音。それを聞いたスティーヴィーが曲の途中に入っている小鳥の声を気に入って、公園に録音に行きました。ミニーが歌い始めるとほんとうに小鳥がさえずりはじめたので、持参したテープレコーダーで録音して曲に使ったということです。

そのため、この曲のクレジットには
LOVIN’ YOU VOCAL – MINNIE GUITAR – RICHARD RUDOLPH ELECTRIC PIANO (*) MOCKING BIRD – GOD
と書いてあります。MOCKING BIRD は、日本ではマネシツグミと呼ばれる小鳥です。なお、(*)はスティーヴィーのことで、レコード会社が違うため匿名でプロデュースや演奏をしています。
小鳥がマネした子守歌、曲のイメージにピッタリで納得できるエピソードですね。

 

Lovin’ You Minnie Riperton 1975
Lovin’ you is easy ‘cause you’re beautiful
Makin’ love with you is all I wanna do
Lovin’ you is more than just a dream come true
And everything that I do is out of lovin’ you
La-la-la-la-la
La-la-la-la-la
La-la-la-la-la-la-la-la-la-la
Dodn-dodn-do-do, a-a-a-a-a-oh
No one else can make me feel
The colors that you bring
Stay with me while we grow old
And we will live each day in springtime
‘Cause lovin’ you has made my life so beautiful
And every day of my life is filled with lovin’ you
Lovin’ you, I see your soul come shinin’ through
And every time that we-, oh, I’m more in love with you
La-la-la-la-la
La-la-la-la-la
La-la-la-la-la-la-la-la-la-la
Dodn-dodn-do-do, a-a-a-a-a-oh
No one else can make me feel
The colors that you bring
Stay with me while we grow old
And we will live each day in springtime
‘Cause lovin’ you is easy ‘cause you’re beautiful
And every day of my life is filled with lovin’ you
Lovin’ you, I see your soul come shinin’ through
And every time that we-, oh, I’m more in love with you
La-la-la-la-la
La-la-la-la-la
La-la-la-la-la-la-la-la-la-la
Dodn-dodn-do-do, a-a-a-a-a-oh
Naan, you-hu
La-la-la-la-la-la-la-la-la-la
Dodn-dodn-do-do, bi-do-bi-do-ndi-do
Maya, maya, maya, maya
Maya, maya, maya, maya
La-la-la-la, bi-do-bi-do-udodo
提供元: Musixmatch
ソングライター: R. Rudolph / Minnie Riperton
ラヴィン・ユー 歌詞 © Embassy Music Corp., Dickiebird Music & Publishing Co.

 

あなたが美しくて簡単にあなたに恋してしまう
あなたと一緒にベッドをともにしたいだけ
あなたを愛すということは 私の夢が叶う以上のことなの
あなたを愛しているから私は生きている

ラ・ラ・ラ・・・
あなたのように
私を生き生きとさせてくれる人はいないわ
これからの年月を一緒にいて欲しい
そうすれば、まるで春の日のような明るい日々を一緒に過ごせる
あなたを愛して 私の生活が鮮やかになったわ
毎日が あなたへの愛で満たされている あなたを愛しているの
太陽のようなあなたが輝きながらやってくるのが見える
毎回、わたしたちが ooh
あなたのことを前よりももっと愛してる

対訳 星野葵

 

このヒットの後も活躍していましたが、1976年に乳がんと診断され手術を受けています。周囲からは公表を反対されましたが、ミニーは公表し、同じ病気で悩む多くの方々を勇気付けたと言われています。しかし、その後に癌が再発・転移して、1979年7月12日に31歳の若さで死去しています。残念です。

さてこの曲、日本では1991年に発表されたイギリス生まれのレゲエ歌手ジャネット・ケイ Janet Kayの「LOVIN’ YOU~BEST OF J.K.」が大ヒットして一躍有名になり、日本国内のアーティストによるカバーも多数発表されるようになりました。

ジャネット・ケイには、大ヒット曲「シリー・ゲームス Silly Games 」があり、日本の90年代レゲエのブームの火付け役となりました。ジャネット・ケイがこの曲を録音したのは1977年だそうですけど、十年以上たってから再発見されたことになります。この頃からラヴァーズ・ロックという表現もよく聞くようになりましたね。夏を思わせる軽快なレゲエ・サウンドでよく聞いていました。ぶろっこりも、最初ジャネットのこの曲、聞いたことがあるけどちょっとちがうなぁという印象がありました。ミニーのカヴァーでジャネット・ケイが歌っていたからですね。同じ曲でも、ジャネット・ケイは、リゾートの海岸を渡る風のように軽く、ゆったりとした気分にしてくれます。アー夏が恋しくなる。

 

最後までご視聴いただきありがとうございました。

それでは、また。#186

 

 

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