書評【山口周著 ビジネスの未来② 】〜北欧の民主主義を目指す❗️ 効率、技術から文化的、人間的喜びの経済へ

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Vol.2「ビジネスの未来・エコノミーにヒューマニズムを」山口周

 

十分な経済発展の結果に、

何不自由ない文明化社会、経済の頂上の穏やかな平原に達した私たちは、

これから何を目指して生きていけばいいのか?

 

 

ここに、山口周さんは、

夢の世界を広げてくれます。

 

 

もう、生きるためにお金を得るための仕事をしなくてもいい。

辛くても、家族を養うため、

食べるために、仕事をしていた時代は終わったのだと!

 

 

次に私たちが目指すべきは、

心から、豊かに満足できる、

みずみずしい、喜びに満ちた毎日を送る、

それぞれの個性を発揮して、

本当に夢中になれることをして生きていけばいいのだと。

 

 

「そんな甘い夢のような時代が来るわけがない」

多くの人が思うでしょう。

 

 

でも、500年前は、

夢でしかなかったような、

豊かな生活が先進国と言われる国々は、実現しています☺️

 

 

これからさらに、

夢を実現するべく、

社会の仕組みを考えていっていいのではないでしょうか?

 

 

山口さんは、

人間の生き方を、インストルメンタル、コンサマトリーな生き方と、二つに分けて何度も説明されています。

 

インストルメンタルというのは、

今、楽しみを我慢して、努力するのは、未来のためだ。

今は、未来のための手段であり、効率であるという考え方です。

 

 

受験勉強は、まさしくそれに当たります。

将来、いい大学に入り、いい企業に就職するための手段として、

今を使っているわけです。

 

 

それに反して、

コンサマトリーな生き方は、

「今」そのものを充実させる、楽しむという生き方です。

 

「今」を、何かの手段のために使うのではなく、

「今」を楽しむことが、そのまま生きるための仕事にもつながるということです。

 

 

「役に立つ」ことより、

「意味がある」ことを追求して生きる。

 

「便利さ」より「豊かさ」、

「効率」より「ロマン」

 

なんて、素敵な生き方でしょう❗️

 

 

そして、私たち十分に経済発展を遂げた世界は、

さらなる経済成長にあくせくするのではなく、

この「ロマン」に生きるべきだと言うのです。

 

 

・人々は、アーティストのように、自分のインスピレーションにつき動かされ、物やことを作り上げます。

・世の中に問題が起これば、共感する人々が集まり、解決に向けて、最大のパワーを発揮します。

・ただ利益を伸ばすためだけの組織にはもう誰も集まらず、誰もが、自分のペースで、夢中になれる、生きがいを感じられる仕事に没頭します。

・人をマウンティングするためでなく、人と比べず、真に自分の生活を豊かにするものだけを購入して、感性や知性を育むことを楽しみます。

・未来のために今を犠牲にしたり、組織のために個人を犠牲にすることのない社会。

・誰一人として、取り残さない社会。

・誰もが、自分が住みたい場所に住み、働きたい仲間と働き、働くことが喜びの社会。

・子どもたちは、将来の企業戦士になるためではなく、みずみずしい想像力を育むための教育が行われる社会。

・どこかの企業の利益のためではなく、美しい風景の中で人生を送るための、公共開発、投資が行われる社会です。

 

 

これを読んで思い浮かぶ社会は、

そうです、

北欧です。

 

 

山口周さんも、

北欧のような民主主義社会を目指すべき、

と、何度も言われていて、

とても嬉しく思います。

 

 

すでにこのような社会システムを作っている国、

作ろうとしている社会があるのですから、

日本を含め、どの国でも、できない夢ではないと思います。

 

そしてそのために必要なのは、

ユニバーサル・ベーシック・インカム、の導入です。

 

続く。。。。。。。。

 

 

 

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