@今週の洋楽 シュープリームス The Supremes ストップ・イン・ザ・ネイム・オブ・ラヴ Stop! In The Name Of Love ダイアナ・ロス Diana Ross もうひとつのモータウン・ビート

今週の洋楽 ぶろっこり

音楽大好きの ぶろっこり が、気ままに気になる気分のミュージックをお送りする @今週の洋楽 。

今回は、シュープリームス(最近は、スプリームスと表記されます) The Supremes「ストップ・イン・ザ・ネイム・オブ・ラヴ Stop! In The Name Of Love 」1965年 をピックアップ。

シュープリームス The Supremes「恋はあせらず You Can’t Hurry Love」1966年 に代表される ダッダッダ― ダッダッダ・ダーダー という聞き覚えがある印象的なベースの跳ねるリズム。これを、日本では、モータウン・ビートと呼ぶことが多いのですが、実は、モータウン・レコードでよく使われたビート・パターンは他にもあって、そちらもモータウン・ビートと呼ばれています。

それが、今回取り上げるシュープリームス The Supremes の「ストップ・イン・ザ・ネイム・オブ・ラヴ Stop! In The Name Of Love 」で使われているリズム・パターンということになります。元祖といえば、やはりこれでしょうね。

 

1965年にリリースされたホーランド=ドジャー=ホーランド作詞作曲のシングル曲。ビルボードポップシングルチャートで1位を獲得、モータウンを代表するヒット曲のひとつとなりました。

Stop! In The Name Of Love The Supremes 1965

Stop! In the name of love
Before you break my heart

Baby, baby I’m aware of where you go
Each time you leave my door
I watch you walk down the street
Knowing your other love you’ll meet
But this time before you run to her
Leaving me alone and hurt
(Think it over) After I’ve been good to you
(Think it over) After I’ve been sweet to you

Stop! In the name of love
Before you break my heart
Stop! In the name of love
Before you break my heart
Think it over  Think it over

I’ve known of your
Your secluded nights
I’ve even seen her
Maybe once or twice
But is her sweet expression
Worth more than my love and affection
But this time before you leave my arms
And rush off to her charms
(Think it over) Haven’t I been good to you
(Think it over) Haven’t I been sweet to you

Stop! In the name of love
Before you break my heart
Stop! In the name of love
Before you break my heart
Think it over Think it over

I’ve tried so hard, hard to be patient
Hoping you’d stop this infatuation
But each time you are together
I’m so afraid I’ll be losing you forever

Stop! In the name of love
Before you break my heart
Stop! In the name of love
Before you break my heart
Stop! In the name of love

いつものぶろっこり訳です。

 

やめて! 愛のために
私の心がこわれる前に

ベイビー ベイビー
あなたがどこに行っているのか知っているの
私の部屋を出て行くたびに
あなたが通りを歩き去るのを見つめてる
他のひとに会うことを知っているの

だけど 彼女の元に行く前に今度は
私を一人 放っておくの 傷つけたまま
(よく考えてみて) 私がよくしてあげたあとよ
(よく考えてみて) 私が優しくしたあとなのよ

やめて! 愛のために 私の心がこわれる前に
やめて! お願いよ 私の心がこわれる前に
よく考えてみて よく考えてよ

夜に隠れて会っていることは わかっている
彼女も見たことがあるわ 1回か2回くらい
だけど 彼女の甘えたしぐさのほうが
私の愛や優しさより大事なの?

だけど 私の腕から離れる前に 今度は
彼女の魅力に負けて 飛んで行く
(よく考えてみて)あなたによくしてあげたでしょ?
(よく考えてみて)あなたに優しくしてあげたでしょ?

やめて! 愛のために 私の心がこわれる前に
やめて! お願いよ 私の心がこわれる前に
よく考えてみて よく考えてよ

がんばってきたし たくさん我慢したわ
あなたが浮気をやめてくれるように願いながら
だけど あなたといるといつも
あなたを永遠に失うようでとてもこわいの

やめて! 愛のために 私の心がこわれる前に
やめて! お願いよ 私の心がこわれる前に

 

in the name of love って、ちょっとわかりにくい表現ですよね。でも、よく使われる in the name of God (Christ, heaven, hell) は、神の名に懸けて、神に誓って、お願いだから、後生だから、という強調の表現だそうなので、この in the name of love というのは、それを少しくだけて言っているようです。

Wiki によると、浮気の現場に現れた彼女に、女の子を裏口から逃して言い訳した台詞「何もやっていないよ。お願いだから、愛の名のもとにやめてくれないか」から思いついたフレーズだそうです。あまりに陳腐な言い回しに、ヒットしそうなタイトルじゃないか?と彼女も笑って、ケンカがおさまったとあります。

片手を腰にあててもう一方の手を「ストップ」とのばすこの曲の振付は、テレビ放送の前に、楽屋裏でテンプテーションズが教えたものだとか。でも、とてもエレガントで決まってますよね。

 

さて、「恋はあせらず You Can’t Hurry Love」はドラムとベースラインに特徴がありましたが、こちらは、ちょっとわかりにくいですけど、スネアの4つ打ちにその特徴があります。これも「モータウン・ビート」のひとつということです。

ちょうど、これを解説している動画がありましたので、紹介します。いかがでしょうか。ぶろっこりもこれでなんとなくわかりました。(^o^)

こちらのモータウン・ビートを使った曲もたくさん。

 

フォー・トップス Four Tops 「リーチ・アウト・アイル・ビー・ゼア Reach Out I’ll Be There 」

Stop! In The Name Of Love に負けないノリの良さ。いや、懐かしすぎる。サビのところは思わず合唱してしまいます。 作詞作曲は、Lamont Dozier, Brian Holland, Edward Holland。これも、いつかピックアップしたい曲。

モータウンですから、当然スティーヴィー・ワンダーも。

スティーヴィー・ワンダー Stevie Wonder 「アップタイト Uptight (Everything’s Alright)」

もうひとつのモータウン・ビートの時も紹介したワム。こちらも、使っていました。さすが、というべきか。

ワム Wham! の「フリーダム Freedom 」 曲が始まるのは1分後くらいからです(^o^)

 

邦楽でも、モータウンは人気です。

ピチカート・ファイブ PIZZICATO FIVE  「スウィート・ソウル・レヴュー Sweet Soul Revue 」 おっしゃれー。

杏里「悲しみがとまらない」ご存じですよね。

大瀧詠一「バチェラー・ガール」これは、よくわかるけど。師匠のことだから、単純じゃないでしょう。

こちらも、懐かしい。モーニング娘。モータウンの完全なオマージュですね。
タンポポ「恋をしちゃいました」

ということで、2回にわたってモータウン・ビートの話をしましたが、いかがだったでしょうか。こうやってみると、取り上げた曲、みんな良い曲に思えてきます。ぶろっこり も、モータウン好きですねえ。

 

最後までご視聴いただきありがとうございました。

それでは、また。#263

 

 

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