@今週の洋楽 ザ・リバー The River ブルース・スプリングスティーン Bruce Springsteen ボス Boss

今週の洋楽 ぶろっこり

音楽大好きの ぶろっこり が、気ままに気になる気分のミュージックをお送りする @今週の洋楽 。

ステッペンウルフの「ワイルドでいこう Born to Wild 」からの繫がりで「明日なき暴走 Born to Run 」を取り上げましたが、ボス Boss こと、ブルース・スプリングスティーン Bruce Springsteen の曲でぶろっこりが好きな曲は他にもいろいろとあります。今回は、一番好きなアルバム「ザ・リバー The River 」からタイトル曲「ザ・リバー The River 」をピックアップします。

ぶろっこりが今持っているレコードを調べてみました。ブルース・スプリングスティーン Bruce Springsteen のアルバムは、4枚目「闇に吠える街 Darkness on the Edge of Town 」1978年 、5枚目「ザ・リバーThe River」1980年、6枚目「ネブラスカ Nebraska 」1982年 、7枚目「ボーン・イン・ザ・U.S.A. Born in the U.S.A. 」1984年 の4枚でした。まあ、3作目から7作目くらいが、ぶろっこりにとってのブルース・スプリングスティーンということだと思います。あとのアルバムは、CDやサブスクで聴いていましたね。時代がCDに変わっていったと言うこともありますが。

the river

前作『闇に吠える街』の時に作られた「独立の日」「ポイント・ブランク」「タイズ・ザット・バインド」「恋のラムロッド・ロック」「愛しのシェリー」と、コンサートで演奏していた「ドライブ・オール・ナイト」「ザ・リバー」で1枚組アルバムとして発売される予定でした。けれど、スプリングスティーンはこれを「軽快すぎる」と想い、暗く厳粛な曲を追加して2枚組のアルバムにしたそうです。

スプリングスティーンはこのことをインタビューで語っています。

「ロックンロールはいつも楽しく、確かにハッピーだ。人生においては最も素晴らしいものだな。だけど、ロックには厳しさ、無情さ、そして孤独もあるんだ… 俺は人生にはこんな矛盾があるという理解にたどり着いた。君らも同じことだぜ」

 

Bruce Springsteen & The E Street Band – The River (Live in Glastonbury, 2009)

「ハングリー・ハート」「キャディラック・ランチ」「恋のラムロッド・ロック」「表通りにとびだして」「二つの鼓動」「盗んだ車」「雨のハイウェイ」など気にいっている曲も多くありますが、ぶろっこりの一押しはこれです。何ででしょうね。

The River Bruce Springsteen  1980

I come from down in the valley
Where mister when you’re young
They bring you up to do like your daddy done
Me and Mary we met in high school
When she was just seventeen
We’d drive out of this valley
down to where the fields were green

We’d go down to the river
And into the river we’d dive
Oh down to the river we’d ride

Then I got Mary pregnant
And man that was all she wrote
And for my nineteenth birthday
I got a union card and a wedding coat

We went down to the courthouse
And the judge put it all to rest
No wedding day smiles
no walk down the aisle
No flowers no wedding dress

That night we went down to the river
And into the river we’d dive
Oh down to the river we did ride

I got a job working construction
for the Johnstown Company
But lately there ain’t been much work
on account of the economy

Now all them things that seemed so important
Well mister they vanished right into the air
Now I just act like I don’t remember
Mary acts like she don’t care

But I remember us
riding in my brother’s car
Her body tan and wet down at the reservoir

At night on them banks I’d lie awake
And pull her close
just to feel each breath she’d take
Now those memories come back to haunt me
They haunt me like a curse

Is a dream a lie if it don’t come true
Or is it something worse

That sends me down to the river
Though I know the river is dry
That sends me down to the river tonight

Down to the river
My baby and I
Oh down to the river we ride

提供元: LyricFind
ソングライター: Bruce Springsteen
明日なき暴走 歌詞 © Sony/ATV Music Publishing LLC

今回は、アルバムのライナーにある訳を紹介します。

ザ・リバー    訳詞 三浦 久

俺の故郷は谷の町だった
そこでは若者は
親父の跡をつぐように育てられるんだ
俺とメアリーが初めて会ったのは高校時代のことだ
彼女はまだ17歳だった
ふたりで谷を抜け出し
緑の野原へドライブに行ったものだった

川のところへ行き
川の中へとび込んで泳いだものだ
おー 川のところまで行ったものだった

それからメアリーをはらませてしまった
彼女が書いてよこしたのはそれだけだった
俺の19歳の誕生日 俺は労組の組合員証と結婚式に着る上着を手に入れた
ふたりだけで役所へ行き 手続きをすませた
結婚式の笑いも 教会での式もなく
花も ウェディングドレスもなかった

その夜 ふたりで川のところへ行った
川の中へとび込んで泳いだ
おー 川のところまで行ったんだ

ジョンズタウン建設会社に職を得たが
近頃は不況であまり仕事がない
大切だと思われたすべてのものが
みんな空しく消えてまったようだ
俺は何も覚えてないというふりをし
メアリーはちっとも気にしてないというふりをしてる

でも兄貴の車を借りてふたりでドライブしたときのことは覚えてる
貯水池でのメアリの日焼けしたぬれた身体は素敵だった
夜 堤防で 俺は目を覚まして横になっていた
彼女の息を感じるために彼女を近くに抱きよせた
今 こんな思い出がよみがえり 俺を苦しめる
呪いのように俺を苦しめる
かなえられなかった夢は偽りなのか
もっと悪いものなのか
俺を川に行かせるほどに
川は干上がっていると知っているが
俺を川に行かせるほどに悪いものなのか

川のところへ
あいつと俺
川のところまで俺たちは行く

 

こちらも1979年9月のコンサートで披露されたライブ演奏。ドキュメンタリー映画「ノー・ニュークス NoNukes 」に収録されています。Bruce Springsteen – The River (The River Tour, Tempe 1980)

どうですか。疾走感のあるサウンドも良いんですが、夏の夜の底にあるようなダークなナンバーも良いんですよね。何度も繰り返して聞いたアルバム。おすすめです。

最後までご視聴いただきありがとうございました。

それでは、また。#277

 

 

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