@今週の洋楽 エルヴィス・プレスリー Elvis Presley シー・シー・ライダー C. C. Rider をめぐる謎

今週の洋楽 ぶろっこり

音楽大好きの ぶろっこり が、気ままに気になる気分のミュージックをお送りする @今週の洋楽 。

今まであまり気にしていなかった洋楽の歌詞やタイトル、このブログを書くようになっていろいろと気になってきました。へぇ、そんな意味だったんだというようなことが多くて、とても勉強になります。

さて、以前 映画「イージー・ライダー Easy Rider 」の「ワイルドでいこう!」をビックアップしましたが、このとき ぶろっこり の頭に浮かんだのが エルヴィス・プレスリー Elvis Presley の「シー・シー・ライダー C. C. Rider」。単にライダーつながりですが、今回はこの曲をピックアップ。

「シー・シー・ライダー C. C. Rider」は、エルヴィス・プレスリーが復活後にラスベガスのショーなどでよく取り上げていた楽曲です。でも、タイトルはどんな意味なんでしょうか。そういえば、古い映画で「シー・シー・ライダー」というのもあったなぁ。Easy Rider というのも、どういう意味なんでしょう。ということが気になって、その謎を探ってみましたので、少しお付き合いくださいね。

シー・シー・ライダーの表記は、see see rider、c.c.rider、cee cee rider、などあります。同じ曲です。

On Stage (Live) Elvis Presley 1970 1曲目。

 

Elvis Presley – See See Rider (Aloha From Hawaii, Live in Honolulu, 1973)

 

この曲が最初にヒットしたのは、R&B のシンガー・ソングライター、チャック・ウィリス Chuck Willis の「CCライダー C.C. Rider」1957年で、ビルボードR&BチャートでNo.1を獲得しています。ですが、これはカヴァーでオリジナルは、ブルースシンガーのマ・レイニーが歌った「CCライダー C.C. Rider」(1924年)ということです。

 

C.C. Rider Elvis Presley 1973

Well now see, C. C. Rider
Well now see, see what you have done
Well now see, C. C. Rider

Well now see, see what you have done
Well you made me love you woman
Now your man has come

So I’m goin’ away now baby
And I won’t be back till fall
I’m goin’ away now baby

And I won’t be back till fall
Just might find me a good girl
Might not be comin’ back at all
Well now see, C. C. Rider
See now the moon is shining bright
Well now see, C. C. Rider

See now the moon is shining bright
Just might find me that good girl
And everything would be alright

提供元: Musixmatch
ソングライター: Chuck Willis
C. C. ライダー 歌詞 © Chuck Willis Music Co., Rush Music Corporation

バイク映画「イージー・ライダー Easy Rider」1969年の Easy Rider とは、簡単なバイク乗り?ではなく、ぼーっとしたやつとか、簡単にナンパできる女、といった意味で使われるスラングだそうです。Webの辞書には、性的快楽を与えてくれる人とか、ひもとか、いう言葉もありました。これを、ひねって「気ままにオートバイを走らせる人」「ヒッチハイカーを拾ってくれるライダー」というイメージで使ったわけですね。映画の最初のタイトルは、 the loners(一匹狼)だったとか。

さて、ぶろっこりが覚えていた映画「シー・シー・ライダー」1971年の原題は、c c & company。ちょうど、アマゾンで見ることができたのでさらっと見ましたが、CCというのは、主人公のあだ名。だから、CCと仲間たち が原題と言うことになりますね。内容は、ライダー・グループの仲間割れみたいなもので、たいした映画じゃありませんでした。が、この中で、「シー・シー・ライダー C. C. Rider」が使われていました。最初のスーパーマーケットのただ食いのシーンとかね。曲は、ミッチ・ライダーの歌う「C・C・ライダー」。また、パーティ・シーンに登場するバンドがウェイン・コクランとCCライダース。ということで、この映画、シー・シー・ライダーにまみれています。

Mitch Ryder & The Detroit Wheels “C.C. Rider”

Wanyne Cochran and the C. C. Riders

ということで、 C. C. Rider の意味は、ということになるわけです。前置き、なが。

C. C. Rider を、ぐぐってみると

“See See Rider”, also known as “C.C. Rider” or “See See Rider Blues” or “Easy Rider” is a popular American 12-bar blues” song. It was first recorded by Gertrude “Ma” Rainey in 1924, and since then has been recorded by many other artists.

えっ、Easy Rider と同じ意味ですか。

こんなページもありました。

誰とでもすぐ寝る女、すなわち尻軽女のことを英語のスラングで “easy rider” という。何度も書くようだがブルーズ(やその他のアメリカ大衆音楽でも)ではセックスのことが非常によく題材になるので、いつ頃のことかは分らないが、これも当然のようにブルーズ・ソングになっている。

音楽では “easy rider” よりも通常 “see see rider” という場合が多く、これは要するに音の類似性を使った言葉遊びで “easy” が ”sse see” になっただけで、言っている中身は完全に同じ。「シー・シー・ライダー(・ブルーズ)」という定番曲になった。

 

The term see see rider is usually taken as synonymous with easy rider(an unscrupulous man living off his lover’s earnings). In dirty blues songs it often refers to a woman who had liberal sexual views, had been married more than once, or was skilled at sex. Likewise, in jazz singer and guitarist Wee Bea Booze’s version of “See See Rider Blues”, which reached number one on the US Billboard R&B chart in 1943, the well audible lyrics are “now your girl come”, hence addressing a man.One alternate theory would be that the term refers perhaps to a prostitute and there would be a lyric as “You made me love you, now your man done come”, “your man” would refer to the woman’s pimp. In this interpretation, rather than being directed to a male “easy rider”, the song would be an admonition to a prostitute to give up her evil ways.

シーシーライダーという言葉は、通常、イージーライダー(恋人の稼ぎで生活する不謹慎な男)と同義とされる。ダーティなブルース・ソングでは、リベラルな性観を持つ女性、一度ならず結婚したことのある女性、セックスに長けた女性を指すことが多い。同様に、ジャズシンガーでギタリストのウィー・ビー・ブーズが1943年に全米ビルボードR&Bチャートで1位を獲得した「シーシーライダー・ブルース」では、よく聞こえる歌詞に「now your girl come」とあり、男性に向けたものだ。この解釈では、この歌は男性の “イージーライダー “に向けられているというより、むしろ娼婦に悪事をやめるようにと諭しているのだろう。

 

また、別のページには、

俗語だと思いますが、バイクのタンデムライダーのことをこう呼びます。チョッパースタイルの同乗者用の背もたれのようなものはCCバーと呼びます。 そこから転じて、オカマ野郎みたいな意味やホモセクシャルのパートナーのことを指すともいいます。

確かに、歌詞の内容も自分の彼女を尻軽女と責めているような内容みたいですね。

アニマルズもやってます。こちらも、ロック・ヴァージョン。

Eric Burdon & The Animals – See See Rider

 

エルヴィス・プレスリーのあの爽快なドラムスとブラスから始まるナンバーからは想像できない展開でした。いやいや、洋楽も奥が深い。

最後までご視聴いただきありがとうございました。

それでは、また。#284

 

 

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