【核兵器はなくせる〜核兵器禁止条約 参加国 初の会議 オーストリア・ウィーンにて】朝日小学生新聞より

持続可能な世界

2022年6月21日、

オーストリア・ウィーンで、

核兵器禁止条約に参加する国々による

初めての話し合いが開かれます。

 

 

ところが、

世界唯一の被爆国で、

国民は核廃絶を願っている私たちの国、

日本の政府が、

 

 

この「核兵器禁止条約」に参加していないなんて、

 

 

世界中の人たちが、

驚きと、日本政府に対する不信感を抱いているのではないでしょうか?

 

 

以前、新英語教育研究大会で、

韓国の高校教師の人たちは、

「日本は、平和について、核兵器について、国民と政府がかけ離れている」

と語っていました。

 

 

現在の日本の首相は、

広島出身。

どんな思いを抱いているのでしょうか?

 

 

アメリカへの遠慮、

経済的、軍事的に強い国に対して何も言えない政府。

 

 

これは、

私たち国民の政治に対する関心とも同じように思います。

 

 

政治は国民のためのものなのに、

私たちは、「お上に逆らってはならない」、

「周りと違う意見を言ってはならない」

という同調圧力にがんじがらめに縛られています。

 

 

核兵器を作るために使われている予算、

核兵器を作るための優れた人材、

それを、

もっとこの世界を住みやすいものに変革していくために使えたなら、

どんなに素晴らしいことでしょうか。

 

 

今、現在も、ウクライナで戦争が起こっています。

 

 

そして、核兵器を、脅しに使うロシア。

 

 

これは、過去にも他の国々で繰り返されてきたことです。

 

 

私たちにできることは、なんでしょうか?

 

以下、朝日小学生新聞の記事です。

核兵器禁止条約 参加国が初の会議

オーストリア・ウィーンで21日から

核兵器を全面的に禁じる「核兵器禁止条約」。条約に参加する国々による初めての話し合い(締約国会議)が、21~23日にオーストリアの首都ウィーンで開かれます。会議にも参加する国際NGO・核兵器廃絶国際キャンペーン(ICAN)国際運営委員の川崎哲さんに、注目する点などについて聞きました。(中塚慧)

核実験の被害者支援、核廃棄など議論

核兵器は、77年前にアメリカ軍が広島と長崎に落とした原子爆弾などです。被爆者たちの「核兵器をなくしたい」という長年の願いも後押ししてできたのが、核兵器禁止条約です。

この条約は核兵器をつくったり、持ったり、使ったりすることはもちろん、おどしに使うことも禁じます。去年1月に効力を持ち、現在、62か国・地域が正式に参加(批准)しています。会議は、条約を批准した国々の代表が中心になって進めます。加わっていない国や国際機関、NGOなどもオブザーバー(傍聴者)として参加します。

「会議では、条約に入る国を増やすためにどうしたらいいかを話し合います。また、核実験で傷ついた被害者をどう支えるか、核兵器を持つ国が参加した場合の核を手放す手続きについても具体的に考えます」と川崎さんは説明します。

日本は戦争で原爆を落とされた「唯一の戦争被爆国」ですが、この条約には参加していません。アメリカの核兵器の力にたよる「核の傘」の下にいるためです。核兵器を持つ国々も巻きこんだ話し合いをしたいというのが政府の立場で、オブザーバーとしても不参加を決めました。「多くの国が残念に思っているでしょう。家族が広島出身の岸田文雄首相は世界からも期待されている。核被害者を支えるしくみなど、被爆国だからこそ共有できる知見が多くあります」

広島出身の岸田首相に世界が期待/ロシアの侵略受けメッセージ

ロシアが2月にウクライナに攻め入った時、ロシアのプーチン大統領は核兵器によるおどしともとれる発言をしました。締約国会議でも「ロシアの動きをふまえて、核兵器の非人道性を強くうったえるメッセージを打ち出すでしょう」。核兵器を持つ国々への「プレッシャー」にしたい考えです。

核戦争になった場合、多くの命が失われ、放射性物質による長く続く健康の問題が起こります。地球環境に与える影響も指摘されます。「核爆発で大量のすすが大気圏をおおい、日光がさえぎられ、気温が下がります。降水量が減って作物が育ちにくくなり、世界規模で食べ物が不足するといわれています」

川崎さんが会議でうったえたいのは「核兵器はなくせる」ということです。2017年にアメリカ・ニューヨークの国連本部でこの条約が採択された時も現地にいました。「当時、多くの外交官が集まって条約を作り、拍手して喜び合った。初めての締約国会議でも、核兵器をなくそうと動く人たちの熱い思いを、日本のみなさんに届けたい」

核廃絶のために小学生はどんなことができるでしょうか。「被爆者の話を聞いてください。会うことが難しければ、本を読むこともできます。核兵器や戦争について考える時、被害者の気持ちに思いをめぐらすことを、出発点にしてほしい」

核兵器禁止条約

核兵器を全面的に禁じる初めての国際条約。2017年に国際連合で採択され、21年1月に効力を持ちました。核兵器を持つ国や、「核の傘」にたよる国は参加しておらず、批准していない国には法的なしばりはありません。

 

 

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