【みらいめがね・荻上チキ〜「人生病・生きづらさ」誰もが多少は患っているこの病気にどう向き合おう! 】

たのしい英語

荻上チキ、評論家、

この人の考え方、世界との向き合い方が、とてもいい!!

と、思ったのは、もう10年も前になるかな、

NHKの年末夜遅くのドキュメンタリー番組、

「ニッポンのジレンマ」を視聴してからでした。

若い世代だけを集めた討論番組で、

荻上チキの、

人に優しい、人に優しくない社会に厳しい、知的なコメントで、すっかりその考え方に共感し、それ以来、Web上の情報サイト、「知のプラットフォーム」や、ポッドキャストなどをチェックし始めました。

「ニッポンのジレンマ」では、

「日本はこれまでダメだし文化だった。これからは、ポジだしが大切だ。」

という言葉がとても印象に残っています。

ポジティブなことを探して、多様な人を、多様な生き方を、自然にあるがままに受け入れられる社会になることが大切だなあと。

そして、

最近のことですが、

私の可愛い(もう美しいレディですが)姪っ子が、

「荻上チキの、『みらいめがね』っていう本がとても良かったよ。

もっと、早く出会いたかった。」

と、教えてくれたのです。

ひらがなの、ほんわかしたイラストの本。

この本に、姪っ子は、癒されたそうです。

私も、大好きな荻上チキさんの本、

でも、タイトルとほんわか感が、ちょっとチキさんらしくないかも、、、

あの人に優しくない社会に対する切れ味の鋭い知性が感じられないかも、、、

と、思いながら、開いてみました。

そして、

数ページ読んだだけで、

圧倒されました。

「人生病」、、、彼のありのままの体験が、胸に突き刺さるように苦しかったです。

いじめられた子ども時代。

形式主義の学校での辛かった少年時代。

シリアの人々の生き方を知る旅。

アウシュヴィッツへの視察の旅。

自分の子どもたちの不登校。

離婚。

子どもたちに語る言葉がすごい。

「無理に学校に行くことよりも大事なことはある。

世界は楽しい。

自分は生きる価値がある、と思って欲しい。」

自分のこととなったときに、この言葉を言える、保護者の方がどれだけいることでしょうか。

他人のことなら、

「不登校でも、今の時代は、大丈夫。

うつ病も、心の風邪だよ、そんなに大変なことじゃない。」と

言えるでしょうが。

自分ごととなった時に、

多くの人は、荻上チキさんが言うように、

「なめていた。。。」と呻く事になるでしょう。

それでも、

ラストで、「人生は楽しい。人生は、美しい。」と言える、

荻上チキさんの生き方はすごいと思う。

ほんわかイラストレーターのヨシタケ シンスケさんは、

こうまとめてます。


しあわせを見つけるために

みんなと同じ道を通る必要はない。

きみの見つけたものが、

みんなが目指すしあわせと違っていてもかまわない。

いつかきみには、

一人前のしあわせハンターになってほしいんだ。

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