@今週の洋楽 ナウ Now カーペンターズ Carpenters 竹内まりや Mariya Takeuchi Heart to Heart 聴き比べ

今週の洋楽 ぶろっこり

音楽大好きの ぶろっこり が、気ままに気になる気分のミュージックをお送りする @今週の洋楽 。

ぶろっこりがいつも聴いているNHKラジオ第1の「ディスカバー・カーペンターズ」。2022年11月20日の放送では、 Circle of Carpenters「ザ・聴き比べスペシャル」と題して、カーペンターズと聴き比べをしていました。「Superstar」 Diana Krall /Carpenters、「 I Just Fall in Love Again(思い出にさようなら)」Anne Murray /Carpenters と聴いて、やっぱりカレンの歌声すごいと思っていましたが、聞き比べの最後の曲でびっくり。
カーペンターズのアルバム「Voice Of The Heart」の1曲目「Now」と竹内まりやのアルバム「 Miss M 」の5曲目に収録されている「Heart to Heart」が同じ曲だったとは。全然知らなかったです。
ということで、今回は、カーペンターズ Carpenters の「Now 」と竹内まりや「Heart to Heart 」をピックアップ。

カレンは32歳の若さで、1983年2月4日に心不全で亡くなってしまいました。カレンの死から8ヵ月後の83年10月、リチャードが直前に録音した2曲と未発表の曲で構成したアルバム「ヴォイス・オブ・ザ・ハート Voice Of The Heart 」を発表しました。カレン追悼のアルバムということになります。その中でも心を惹かれるのがこの曲。美しくシンプルですが、こころに染みこむバラードです。

Now Carpenters 1983

Now,
Now when it rains, I don’t feel cold.
Now that I have your hand to hold,
The winds might blow through me
but I don’t care.
There’s no harm in thunder if you are there.

And now,
now when we touch, my feelings fly.
Now when I’m smiling, I know why.
You light up my world like the morning sun.
You’re so deep within me, we’re almost one.

And now all the fears that I had start to fade.
I was always afraid love might forget me,
love might let me down.
Then look who I found.

The winds might blow through me
but I don’t care.
There’s no harm in thunder if you are there.

And now, now,
now when I wake, there’s someone home.
I’ll never face the nights alone.
You gave me the courage I need to win,
to open my heart and to let you in.
And I never really knew how, until now,

Until now.

No, I never really knew how,
until now

「Now」は仮うたとして録音され、これをもとにアレンジしたトラックが完成した後、カレンが本うたを録音する予定でした。ところがカレンの死によって、この曲が最後のレコーディング曲になってしまったそうです。そういうことで、古い伝説になぞらえて「Now」はカレンの「白鳥の歌」だとも言われています。歌詞も、そんなことを思わせる内容にも思えてきます。

こちらは、日本語訳詞付きになっています。いかがでしょうか。

1980年リリースの「ミス・エム Miss M」は、竹内まりやのオリジナル・アルバム。アナログ・レコードのA面「LAサイド」は”Airplay” のデイヴィッド・フォスターとジェイ・グレイドンが全面参加し、ジェフ・ポーカロ、スティーブ・ルカサー、デヴィッド・ハンゲイトら “TOTO” のメンバーが演奏に加わる豪華なロサンゼルス録音による5曲 、B面は日本でのバンド形式でのレコーディングによる「Tokyo サイド」。
また、小さなCDの写真などではわかりにくいのですが、ジャケット写真の“M”の刺しゅう入りセーターはあの橋本治が編んだニット。それもこのために編まれたオリジナルという、録音もデザインも涙もののアルバムです。

ラジオ番組の中で、ロジャー・ニコルズ Roger Nichols の曲をと言うことで竹内まりやのディレクターが依頼して、これに竹内まりやが作詞してできた曲だとあかされていました。後にこの曲を知ったリチャードが気に入って、ディーン・ピッチフォードの歌詞をつけてアルバムの曲に取り上げることになったのだとか。いい曲だとピンときたんでしょうね。リチャードはほんとに目が高いです。ということで、「Heart to Heart」が「Now」の原曲ということになるんですね。いや、感慨深いエピソードです。

Heart to Heart 竹内まりや 1980

今 見つめ合う目と目
時の流れを越えて 結ばれるため
二人はここにいるの
雲ひとつない空へ 鳥は羽ばたき
幸せの歌声とそよぐ風に包まれて
まだ見ぬ明日へと 旅立つの
手を重ね合い誓う二人 永遠の愛を
めぐり会えなければ 知ることのない
喜びと安らぎ 教えてくれた人よ
あなたのそばに ずっと
美しい涙に愛もきらめく
全てがゆるやかに 始まりを告げているよう
たとえ世界中が凍りついても
あなたへの この想い 変わりはしない
歩き疲れた時 腕をさしのべ
輝く日々の夢を与えてくれる人よ
あなたのそばにずっと…

最後までご視聴いただきありがとうございました。

それでは、また。#313

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