【ルルがいた頃?】
今日は、お友だちの御母様が亡くなられ、たいへん悲しい思いをされています。
わたしも、父が亡くなったときは、本当に悲しかったです。
そして、かわいがっていた、猫のルルがなくなったときのことも思い出しました。
白い華奢な猫のルル、
娘がそれはそれは、かわいがっていて、
もう弱って歩けなくなった、ルルの横で毎晩寄り添って寝ていました。
少しずつ、スポイドでお水を飲ませて。
毎日、仕事から帰ってくるときは、まだだいじょうぶかなあと心配していました。
ある日、帰ってきたとき
ルルが、よろよろと歩きながら、廊下で倒れました。
その日の夜も娘は寄り添って寝ていました。
次の日の朝、娘と一緒に仕事に出かけようとしたとき
この頃は、「あまり動き回って体力を消耗させないように」という
動物病院の先生のアドバイスで
猫用のバスケットに入れていました。
家のドアを閉めるとき、
わたしは、ルルが
バン!!と、大きな音で、猫用のバスケットのふたにぶつかる音を聞きました。
そして、その日の夕方、先に帰った私はルルが亡くなっているのに気づきました。
娘は、玄関先で待っていた私の顔を見て、
ルルが亡くなったとわかった様子で、
肩をふるわせて泣き始め
「いやだ!いやあ!」としばらく家に入れませんでした。
わたしは、自分の悲しみよりも
娘が悲しんでいることが、かわいそうで、かわいそうで、涙がとまりませんでした。
それから、しばらくたって、
娘がルルのことを静かに話してました。泣きながら。
「わたしたちと一緒にいて、ルルちゃん、幸せだったかなあ。
ルルちゃん、ゆっくり、ゆっくり、死んで行ってくれたんだよね。」と。
ペットは家族と同じです。
その悲しみは、身体が冷たく感じるほど、つらいものです。
庭の片隅に、お墓を作って深く深く埋めてあげました。
今では、その庭の片隅に、
ほんとうに、白い華奢な花が群れて咲いています。
ルルの魂だと思っています。
その数ヶ月後に出会った次の猫、優しく美しいユリが、わたしたちの心を癒してくれました。
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