【ドラマ「僕らは奇跡でできている」・教育の原点と希望✨️を見る?】

教育

とてもいいドラマでした?
ぜひ、ご家族で、子どもさんたちと一緒に見てほしいです??
今、Amazon Primeで見ることができます?

動物行動学を教える大学講師・相河一輝(高橋一生)が主人公。
ちょっと、ADHDっぽいかもしれません(笑)

目の前のことに、すぐ没頭して、歯医者の時間を忘れたり、
空気を読まず、
自分の思うことをまっすぐにそのまま発言します。

通い始めた歯科の院長・育実(榮倉奈々)からは
「常識っていうものがないんですか?」と言われるシーンも。

常識や固定観念にとらわれず、
自分にとっては何が本当なのか、
自分の好きなことに夢中になり
毎日、きらきらしたものを発見しながら生きていく様子に、
しだいに、まわりが変化し始めます………………

森の中の風景も美しく???
一輝から、動物の生態についても????
とっても興味深いことを、たくさん知ることができますよ????

1話目は、あまり物語が進みませんが、
がんばって、続きを観て下さい❗️

わたしは、7話目くらいから、涙が止まらなくなってきました??
(いきなり7話目を見ても、何の話かわからないので、順番に観て下さいね?)

特に印象に残ったことを5つ書きます?


1.根本を問う

僕らは奇跡でできている

一輝は、いつも、自分にも、周りの人にも、
「それは、なぜですか?」と問いかけます。

そして、その答えが、表面的で納得できないときは、さらに
「どうして、そう思うのですか?」
とその問いは、根本へと向かいます。

そして、問われた人は、
本当の自分と向き合わなければならなくなります。

そして、
本当の自分の姿を知ったときに、始めて人は、自分の悩みを乗り越えることができます。

 


2.あなたは自分のことが好きですか?

まわりとちょっと違う、一輝を大切に育ててくれたのは、
おじいちゃんです。

いろんなことがうまくいかなくて、
「自分がいやになります。」という育実に、

一輝は、語ります。
「昔の僕は、僕が大嫌いで、毎日、泣いていました。」

「僕は、人となかなか仲良くなれません。
でも、一番仲良くなりたい人と仲良くなれたから、
それでいいんです。」

「それは、僕(自身)です。」

一輝は、母親とうまくいかない小学生の男の子に、
「君のいいところを100個言えるよ。」
本当に、100個言います。

育実は、
「『歯磨きができます。』って、誰でもできる当たり前のことじゃないですか!」
でも一輝は、
「あたりまえのことじゃだめですか?」

「朝、一人で起きることができます。
歯磨きができます。
人におはようございますと、挨拶ができます。
。。。。。」

などなど(正確な言葉は忘れましたが(笑)、どんどんいいこを100個言っていきます。

わたしたちも、自分のいいところを、100個言うというのは、
セルフエスティームを高めるために、とてもいいアイディアだと思います。

あなたの嫌いな人についても、いいところを100個考えてみたら、
それほど、イライラしなくなるかもしれません。


3.あなたは、本当に自分のやりたいことをしていますか?


また、歯科医の育実が、
「私は、忙しいんです! いろいろしなければならないことがあるんです。
成長するために、しなければならないことがあるんです。」
と叫ぶように言うと、

一輝は
「したくないことがたくさんあるんですね。」
とすっと返します。

「え?」と育実。

「しなければならない、とあなたが言うので、本当はしたくないのかと思いました。
僕の祖父は、やりたいならやればいい。
やらなければならないと思ったら、辞めればいい。
と言いました。」

「あなたは、本当は何をしたいのですか?」

大学生が一輝に、
「僕は、自分の家の仕事を継いだ方がいいと思いますか?」
という問いかけた時にも、
「僕が君なら、家の仕事を継ぎません。」
と返します。

それは、家の仕事を継ぐかどうかを、学生が自分の問題として考えてないからです。
自分自身が継ぎたいという主体性を感じなかったからです。

今、自分は本当にやりたいことをやっているのか?
とても、胸に突き刺さる言葉です❗️

「しなければならないことだらけ」の毎日を送っている人たちも多いのでは無いでしょうか?


4.教育に答えは無い

一輝の動物学の授業の一コマ。

「シマウマの縞が白と黒なのはなぜなのか、皆さんの意見を一人ずつ発表して下さい。」
すると学生たち
「え!! そんないきなり。習ってません。少し調べる時間をください!」と口々にあわてます。
一輝は、
「調べなくて大丈夫です。
外から知識を持ってくる必要はありません。
皆さんの中にあるもので考えればいいだけです。

皆さんが考えていることを、
皆さんの言葉で知りたいです。」

「正解は何だったんですか?」と学生の問いに、

「わかりません?」と一輝。

算数の計算には答えがあるかもしれませんが、
やがて、それが数学になれば、
先日レビューした、NASAのロケットの軌道を考えるように、
新しい方程式そのものを作り出す必要があります。

教育に答えはありません。

これからの時代、AIが進化し、計算はすべて一瞬のうちにコンピュータがしてくれ、
既知の情報は、インターネットで、すぐに調べることができるでしょう。

しかし、何がたいせつか、
何を新しく作り出すか、
その答えはありません。

ひとりひとりの生徒たちの心の声が答えです。

100人の人間がいれば、100通りの答えがあるのです。

それこそが、AIにできないこと、人間の仕事だと思います。


5.勉強は競争のためでは無い

「ウサギとカメ」の物語では、
一輝は、実際に亀の視点に座って確かめたりしますが、
「亀は、ただ一歩一歩、周りの景色を楽しみながら、歩いて行った。
でも、ウサギは、競争のために走った。」と言います。

「でも、僕も、昔、ウサギになったことがあります。」

「何をやっても、人からからかわれていた僕が、理科だけは誰よりもできて、ほめられた。
それからは、理科が得意になって、

周りの人に『すごい』と思われるために勉強するようになった。

すると、
動物を観察することが、急に面白くなくなったんです。」

「人と比べるために、理科を勉強することをやめたら、
また、動物に興味がわくようになりました。」

これこそが、教育の原点です❗️

勉強は人と比べるための者ではありません。
それが、本当に楽しいときに、自分の力となっていくのです。

テストのための勉強は、小手先のスキルに過ぎず、
自分が生きていく上で、役に立たなくなり、
さらには、心を病むことさえあります。

ユング心理学者の河合隼雄さんは、言います。
「神経症の人をカウンセリングするときに、
その人の好きなことを言ってもらいます。
野球でも、本でも、アニメでも、歌でもなんでもいいんです。
そして、カウンセラーも一緒にその人の話を楽しみ、感心しながら聞いていると、
いつの間にか、心の病が治っていることがあります。」

「それは、現代人がいかに小手先のことで生きているかと言うことです。

好きなことには、その人が全身全霊で没頭しています。
だから、好きなことをしていると、
次第に心が回復していくのです。」と。

わたしたちが、夢中になれること、
それを、たいせつに、たいせつに、していきたいです。

そして、教育の場では、
子どもたちにも、テストのためではなく、
子どもたち自身もまだ気づいていない、
得意なこと、好きなことを探すのを見守りながら、

いろいろ指図せずに、
それが育つ環境を作ることこそ、
教師や大人の仕事です。

一輝のおじいちゃんが、そうであったように。


また、ラストシーンで、
一輝は、学生に人気が出過ぎて、
同僚に足を引っ張られ、大変な目に遭います。

しかし、その苦しみに対する一輝の答えが素晴らしかったです。
それを辞めるのでは無く、さらに大きく、大きく、広げます。
(お楽しみに?)

とっても、いいドラマでした?
現在、Amazonビデオで、みることができます?
是非是非皆さんもごらんになって、感想をお聞かせください?????

 

 

 

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