グレタ・トゥンベリ Greta Thunberg さん 受賞辞退「対策を求める運動に賞はもう必要ない」

北欧

ニューヨークで開催された国連サミットでの「スピーチ」以降、世界中から注目をあつめているグレタさんですが、これまでにもいろいろな賞をもらっています。このたび北欧の政府や議会でつくる「北欧理事会」がおくる「環境賞」にも選らばれたのですが、グレタさんは受賞を辞退したそうです。せっかく選ばれたのにどうして?と思いますが、その理由を聞いてなるほど思いました。?????

グレタさん、北欧政府の賞辞退 「運動に賞は必要ない」

朝日デジタルの記事より

スウェーデンの環境活動家グレタ・トゥンベリさん(16)を、北欧の政府や議会でつくる「北欧理事会」が29日、北欧理事会賞の環境賞に選んだが、グレタさんは受賞を辞退した。自身のSNSで「とても光栄だが、気候変動対策を求める運動に賞はもう必要ない」と発信し、行動を促している。

世界に広がった温暖化対策の加速を求める学校ストライキを最初に始めたことで知られる。北欧理事会は授賞理由について「歴史的に重要な今、環境と気候変動を取り巻く議論に新たな息吹を吹き込んだ」と説明。世界の数百万人を動かし、政治家に具体的行動を求める運動になったことを評価した。

グレタさんは自身のインスタグラムで受賞辞退を表明し、「我々が求めるのは政治家や権力のある人が科学に耳を傾けることだ」とも記した。

温暖化対策の国際ルール「パリ協定」で掲げる、産業革命以降の気温上昇を2度より低く、できれば1・5度未満に抑えるという目標と北欧各国の政策には「巨大なギャップがある」と指摘。科学が求める行動を始めるまで、賞も、約560万円の賞金も受け取らないとしている。

グレタさんは現在北米を移動中で、米西海岸カリフォルニア州にいるという。先週末にはカナダ・バンクーバーで学校ストライキに参加した。12月にチリで開かれる国連気候変動枠組み条約締約国会議(COP25)に参加する予定だ。(ワシントン=香取啓介)

 

グレタさんのインスタより

gretathunberg

I have received the Nordic Council’s environmental award 2019. I have decided to decline this prize. Here’s why: “I am currently traveling through California and therefore not able to be present with you today. I want to thank the Nordic Council for this award. It is a huge honour.
But the climate movement does not need any more awards. What we need is for our politicians and the people in power start to listen to the current, best available science.
The Nordic countries have a great reputation around the world when it comes to climate and environmental issues. There is no lack of bragging about this. There is no lack of beautiful words. But when it comes to our actual emissions and our ecological footprints per capita – if we include our consumption, our imports as well as aviation and shipping – then it’s a whole other story.

In Sweden we live as if we had about 4 planets according to WWF and Global Footprint Network. And roughly the same goes for the entire Nordic region.
In Norway for instance, the government recently gave a record number of permits to look for new oil and gas. The newly opened oil and natural gas-field, ”Johan Sverdrup” is expected to produce oil and natural gas for 50 years; oil and gas that would generate global CO2 emissions of 1,3 billion tonnes.
The gap between what the science says is needed to limit the increase of global temperature rise to below 1,5 or even 2 degrees – and politics that run the Nordic countries is gigantic. And there are still no signs whatsoever of the changes required.
The Paris Agreement, which all of the Nordic countries have signed, is based on the aspect of equity, which means that richer countries must lead the way.
We belong to the countries that have the possibility to do the most. And yet our countries still basically do nothing. So until you start to act in accordance with what the science says is needed to limit the global temperature rise below 1,5 degrees or even 2 degrees celsius, I – and Fridays For Future in Sweden – choose not to accept the Nordic Councils environmental award nor the prize money of 500 000 Swedish kronor.
Best wishes
Greta Thunberg”

・気候変動運動にもうこれ以上の賞はいらない。必要なのは、政治家や権力者が現在最良の科学に耳を傾けること。
・北欧諸国は、気候問題や環境問題においては世界中から高く評価されている。けれど、現実の(CO2)排出量や1人当たりの環境負荷量のこととなると、話は違う。
・北欧の全ての国が署名した“パリ協定”は、各国が平等に責任を負っている。つまり、豊かな国こそが活動をリードしていかなければならない。わたしたちは、最も多くのことを実行できる国にいるのに、国はまだ、実質的に何も実行できていない。

名誉や名声のための活動ではない。彼女らしい行動だなあと思います。?????

「No one is too small to make a difference 」
=変化を起こすのに 小さすぎるなんてことはない。

グレタ・トゥーンベリ 16歳 アスペルガー 世界を 動かす気候活動家

●母だから書けた
「気候のための学校ストライキ」 を始めるまでのグレタと家族のこと

●世界各地での「グレタのスピーチ」も一挙に収録

内容(「BOOK」データベースより)
16歳アスペルガー。世界を動かす気候活動家。母だから書けた「気候のための学校ストライキ」を始めるまでのグレタと家族のこと。世界各地での「グレタのスピーチ」も多数収録。

著者について
マレーナ&ベアタ・エルンマン Malena & Beata Ernman
グレタ&スヴァンテ・トゥーンベリ Greta & Svante Thunberg

グレタは2003年、オペラ歌手マレーナ、俳優スヴァンテの長女として生まれる。11歳のとき、授業で環境問題の映画を観てショックを受けて以降、摂食障がいになり10キロ瘦せる。
また、ごく親しい人としか話さなくなり、うつ、アスペルガー症候群、選択性緘黙症と診断されるが
気候問題は独学を続け、家族も影響されていった。
2018年8月20日、ついにストライキを決行。国会議事堂前に3週間通い、座りこむ。
それがSNSで世界に拡散され、マスコミが殺到した。
以後も毎週金曜日に「未来のための金曜日」と名づけて議事堂前に立ち、世界中の子どもたちが続くようになった。
また、グレタは世界各地でスピーチもし、大物政治家や大企業家たちを前に彼らを厳しく批判、
すぐに気候変動の具体的対策を打つよう訴えつづけている。
本書は、グレタと家族に関する初めての本である。
赤裸々な日々が綴られ、本国スウェーデンで大きな話題になった。各国でも続々と翻訳刊行中。
妹のベアタと一家4人、ストックホルムに暮らす。

 

活動を始めるまでの家庭での様子など、大変な苦労をされたみたいです。?????

 

 

彼女のスピーチや活動(動画)は、こちらの記事にまとめています。

 

みなさん、ぜひぜひ、シェアやお友だちにもお伝えください?????

 

 

 

コメント