洋書多読【Three body problem】邦題「三体」時間と宇宙空間の孤独

三体 たのしい英語

洋書を楽しみ英語の勉強【Three body problem】

邦題は、「三体」。今、めちゃくちゃ売れている世界的ベストセラーです❗️

アジア圏初のヒューゴー賞受賞作品

最近、読みたい洋書がないなあ?という時に、図書館司書の娘に勧められて読み始めました。今、2巻まで邦訳が出ています。全3巻です。

英語学習に、洋書の多読はとっても大切です。


この本は、次のような方におすすめです。

✳️ 英語中級・上級

✳️ 生きる意味を深く考える本が好き

✳️ 科学やテクノロジーに興味がある

✳️ もちろん、SFファンは必須❣️


読み始めたとき、

うわああ、血が出る話だ〜。読むのやめようかなあ?

中国の文化大革命から始まります。

でも、すぐにその場面は終わり、舞台は変わります。歴史物や政治的な本ではありませんので、安心して読み進んでください。

最初の血が出るシーンも、血みどろのシーンが満載の「鬼滅の刃」や「約束のネバーランド」は小学1年生、幼稚園生でも楽しんでるので、皆さん、それほど抵抗ないかもしれません。

わたしは、ビビりましたが(^▽^;)

 

時の流れに圧倒されるストーリー

美しい天才少女「イェ」は、中国の文化大革命で高名な物理学者の父を殺されてしまいます。

そして、巨大なパラボラアンテナの軍事基地で働くことになります。

この美しい天才科学者に、読者は、最後まで翻弄されます。

彼女の正体は、なんなのか、謎が謎を呼びます。

そして、この巨大アンテナは、人類の想像を超えるものをもたらします。

 

ナノテクノロジーの第一人研究者の、「ワン」は、VRゲーム「三体」Three body problem に取り憑かれたように、のめり込んでいきます。

このゲームは、3つの太陽を持つ惑星の生物の歴史を体験するゲームです。

ところが、このゲームは、ワンのみならず、人類を大きな運命へと導く入り口になるのです。

 

なぜか、警察に追われるようになる、ナノテクノロジー研究者のワン。

科学には無頓着で、奔放な刑事「シ」。

 

この物語に浸っていると、

私たちは、創造を絶するような長い時間の流れを、旅することになります。

 

この時の流れと、宇宙の中での、

孤独がひしひしと押し寄せてきます。

 

 

この時間と空間の迫力に、

私たちは飲み込まれ、

 

人類の存在は、善か悪か。

 

科学は進化して行くのか。

 

この問いの答えは何?

 


印象に残った箇所の一部を引用します。天才科学者 美しいイェの言葉です。

“From time to time,

時々、

I would gaze up at the stars

私は、星々を見上げる

 

after a night shift

夜のシフトの後で

and think

そして考えます

that they looked like a glowing desert,

星々は輝いている砂漠のようだと

 

and I myself was a poor child abandoned in the desert….

そして私自身は、その砂漠に捨てられたかわいそうな子どもだと…….

 

I thought

私は思った

 

that life was truly an accident

命の存在は、本当に偶然の出来事だ

 

among accidents in the universe.

宇宙の、数々の偶然の出来事の一つに過ぎないのだと

 


皆さんも、ぜひぜひ読まれて、感想を教えてください???

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