人工知能の未来『チャッピー』

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#6 チャッピー

皆様こんにちは。毎週おすすめ映画をご紹介いたします小西です。

第6回目にご紹介するのは2015年公開ニール・ブロムカンプ監督の映画『チャッピー』です。

2016年、南アフリカ。ロボットエンジニアのディオンは、世界初の自身で感じ、考え、成長することができる人工知能搭載ロボットのチャッピーを開発。しかし、世界でも有数の危険地帯ヨハネスブルクに巣食うストリートギャングにチャッピーとともに誘拐されてしまう。起動したばかりで子供のように純粋なチャッピーは、ストリートギャングのメンバーたちと接し、彼らから生き抜くためのスキルを学んでいく。圧倒的スピードでさまざまな知識を吸収していくが…

『第9地区』、『エリジウム』などで知られるニール・ブロムカンプ監督がAI(人工知能)を題材に描くSF作品。かわいいチャッピーと犯罪に手を染めてしまうチャッピーの相反するビジュアルなど「人工知能の学習」というテーマがうまく作品に取り入られている。

この作品はニール・ブロムカンプ監督の出身地でもある南アフリカが舞台となっており、犯罪の絶えない危険な都市ヨハネスブルクがとてもリアルに描かれている。AIをテーマにした映画はこれまでたくさんあったがこの作品は今までになかった「AIと犯罪」という視点で構成されていた。生まれたての赤子のように成長するチャッピーと危険な街を交互に見せることにより学習の環境的な要因の重要性を疑似体験することができる。

監督のスタジオであるオーツ・スタジオのメカデザインと3DCGは毎回素晴らしく、チャッピーやその他の劇中に登場するメカの動きを見てもらえればそのすごさがわかると思います。

映画の展開もテンポがよく、最後は想像もしなかった衝撃のラストに飛躍します。

AIの危険性と可能性を見事に描き分けた今作、ぜひ一度ご覧になってはいかがでしょうか。

最後までご覧いただきありがとうございます。それでは来週の記事でお会いしましょう。

 

 

 

コメント

  1. Alice より:

    この映画は、切なく、また最後は、ほんとうに、命とか、人間のアイデンティティって、なんなのかとか、いろいろ考えさせられる映画でした!!! 教えてもらってよかったです!!!

    • 小西奏流 より:

      コメントありがとうございます!
      ご覧になっていただけてうれしいです。
      ひと昔前だったらこの映画は架空のお話として見れたかもしれませんが、昨今の人工知能の飛躍的な進化を見ているとただのフィクションとしては見れないですよね。そんな今見たからこそいろいろと考えながら見てしまうのかもしれませんね。

  2. 洋楽担当ぶろっこり 洋楽担当ぶろっこり より:

    面白い映画でした。わるもの?が悪いこともするんだけど、妙にやさしかったりしてそれがチャッピーにも伝わっていくが良かったです。あと、わるもの?のアジトがとてもポップだったのも印象に残っています。

    • 小西奏流 より:

      コメントありがとうございます!
      確かに勧善懲悪ではないのもこの映画の魅力の一つですね。
      ちなみにギャングのうちの二人はミュージシャンとして活躍していて今作の音楽とアートワークにも携わったそうですよ。