【デンマークの手厚い社会保障とその財源・負担の関係】
2019年度の幸せな国ランキングが出ました?
1位 フィンランド
2位 デンマーク
3位 ノルウェー
北欧に住む人たちは、
毎日、本当に安心して、
自分の良さを活かして、
生活しているのですね??
2枚目のグラフの
韓国、エストニア、ジャマイカの次の次
58位が日本です。
資本主義では、人は幸せになれないことが、
明確です。
早く、世界がこれを学んで、
社会システムを、
「共同??」の社会になっていかなければならないと思います?
デンマーク大使館より?
デンマークの以下のような手厚い社会保障制度は、デンマーク人が自分たちが世界で最も幸福な国の一つと感じる理由の一つです。
(1)医療は無料で、訪問看護や海外での診療も必要な場合は無料です。付き添い介護する必要のある家族も所得保障が受けられます。
(2)介護も必要なサービスが24時間無料で、自宅で受けられます。車椅子などの必要な器具も無償提供されます。
(3)年金は全ての国民が基礎年金月額約20万円を受給できます。
(4)子ども手当は月額14,000円から22,000円。産休・育休は合計約1年間取得できます。
(5)教育は大学院まで無料。学生全員に月額10万円弱(親と別居の場合)の給付金が支給されます。
一方、これらの手厚い制度は、日本と比べて重い税負担によってまかなわれています。
所得税は平均35-48%(日本は10%以下)、消費税は25%(日本は8%)で食料品も含めて軽減税率はありません。他方、法人税は日本が約30%であるのに対し、デンマークでは22%と低く抑えられています。富を生み出す経済活動の上流はより自由にして、経済活動に対し中立的であるように税制が設計されています。
さらに、社会保障は全て税金でまかなわれており、日本のような保険制度ではありません(健康・介護保険や年金保険の保険料負担はない)。そのため、例えば国民年金保険料のように所得の有無に関わらず定額の負担をする制度とは異なり、デンマークでは全ての国民が応能負担をする一方、社会保障給付は貧富に関わりなく必要な人が必要なサービスを無料で受けられる平等な制度になっています。保険に入っていなかったから、「無年金」になるということも制度上あり得ません。
高い所得税率や軽減税率のない消費税は、逆進的(低所得者の負担が重い)と思われるかも知れませんが、日本ではパートや非正規労働者が社会保険に入れない場合があるのに対し、デンマークでは税金が財源であるため、全ての必要な人が必要な社会保障サービスを受けられ、結果的に社会保障の所得再分配機能が世界で最も機能している(貧富の差が小さい)国となっています。
また、品目に関わらず同じ消費税率がかけられるため、軽減税率を適用する品目について政治的な介入が起きたり、徴税の計算が複雑になるという問題が避けられています。
以上をまとめて言えば、負担は大きいものの、比較的シンプルな負担で、必要な社会保障が誰でも平等に受けられる。そのためにデンマークでは高福祉・高負担が国民に受け入れられているということでしょうか。
そうした社会保障による生活の安心感と、納税によって社会に貢献しているという意識の両面から、デンマーク人は自国に対する愛着心や愛国心が強いのかも知れません。
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