@今週の洋楽 アイコ・アイコ Iko Iko ドクター・ジョン Dr. John やっぱニューオリンズ

今週の洋楽 ぶろっこり

最近、この曲をよく耳にするなー。と思っていたら。やっぱり というか、ミュージシャンのドクター・ジョン Dr. John が、心臓発作で2019年6月6日に亡くなっていました。享年77歳ということです。ということでドクター・ジョン追悼。

1941年ニューオーリンズ生まれ、本名はマルコム・ジョン・レベナック。グラミー賞を6回も受賞し、ロックの殿堂入りも果たしている、ジャズ・ブルース・ソウル・ロックなどで幅広い活動をした大御所ミュージシャン。ギタリストとして活動をはじめましたが、左手を銃で撃たれピアノに転向、ミュージシャンや作曲家としても活躍しました。67年に『グリ・グリ』、72年に「アイコ・アイコ Iko Iko 」を含む代表作『ガンボ Gumbo 』を発表。89年『イン・ア・センチメンタル・ムード』は〈グラミー賞〉の最優秀ジャズ・ボーカル・パフォーマンスを受賞。ローリング・ストーンズやザ・バンドなどのミュージシャンのと共演やレッキング・クルー(スタジオ・ミュージシャン)として活躍したことでご存じの方も、多いのではないでしょうか。

代表曲の「アイコ・アイコ Iko Iko 」。1995年 モントルーでのライヴ。

ニューオリンズとかドクター・ジョンとか知らないながらも、なんか耳について離れないこの曲。もちろん、歌詞も「アイコアイコ」しか、わからなかった。それなのに。

「アイコ・アイコ」 (Iko Iko) は、アメリカ合衆国・ニューオーリンズの代表的なフォークソング。1965年にディキシー・カップスによって歌われ有名になった。
原曲はジェイムズ・”シュガー・ボーイ”・クロフォードの「Jock-A-Mo」。1954年にチェッカー・レコードより発表された。この歌はニューオーリンズのマルディグラ・インディアンを題材にしたもので、マルディグラ(謝肉祭の最終日)にインディアンの扮装をしたグループ同士がぶつかり合う様子が歌われている。コーラス部分の歌詞は、マルディグラ・インディアンのチャント (Chant) を引用している。
この曲は現在まで多くのアーティストによってカバーされている。よく知られているのは、セカンド・ライン・リズムが強調されたドクター・ジョンによるバージョン(1972年のアルバム『ガンボ』収録)、第61回アカデミー賞で作品・監督・主演・脚本賞を受賞した1988年の映画『レインマン』のオープニングで使われたベル・スターズの歌ったバージョンなどである。また、マルディグラ・インディアンのグループによるものとしては、ワイルド・マグノリアスのバージョンがよく知られている。 出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)「アイコ・アイコ」 (Iko Iko) 』より

Dr.John -IKO IKO- (with Sunday Night Band)

どちらのライブも、まさに身体も踊り出すような、すごい演奏です。かっけー。としか言い様がない。

Iko, Iko Iko iko un day Jockomo feeno ah na nay Jockomo feena nay この曲は世界中で大ヒットしたので、世界中の人たちが このわけのわからない呪文のようなチャンツ(かけ声)を歌っていたわけです。なんか、楽しくなってきますね。

こちらが、1965年のディキシー・カップス The Dixie Cups バージョン。

こちかは、映画「レインマン」で使われたベル・スターズ バージョン THE BELLE STARS – Iko Iko

 

Iko, Iko Dr. John 1972

Iko, Iko
Iko iko un day
Jockomo feeno ah na nay
Jockomo feena nay

My spy boy and your spy boy
Sittin’ by the bayou
My spy boy told your spy boy
“I’m gonna set your tail on fire”

Talkin’ ‘bout
Hey now (hey now)
Hey now (hey now)
Iko iko un day
Jockomo feeno ah na nay
Jockomo feena nay

My Marrain and your Marrain
Sitting by the Bayou
My Marrain told your Marrain
“Gonna set your thing on fire”
We goin’ down the for-lay-shon [?]
Iko, Iko, an day (oh)
We gonna catch a lil’ hor-say-mon[?]
Jocomo fee no an dan day

Talkin’ ‘bout
Hey now (hey now)
Hey now (hey now)
Iko iko un day
Jockomo feeno ah na nay
Jockomo feena nay
All right

See Marie down the railroad track
Iko Iko an day
Said put it here in a chicken sack
With jocomo fee nan day
My little boy told your little boy
“Get your head on my-oh”
My little girl told your little boy
“We’re gonna get your chicken wire”

Talkin’ ‘bout
Hey now (hey now)
Hey now (hey now)
Iko iko un day
Jockomo feeno ah na nay
Jockomo feena nay

We goin’ down to Bedford town
Iko Iko an day
We goin’ to dance
‘Bout to mess around
You gone jocomo fee nan day
Going on like you tell them to
Iko Iko an day
‘Cause we ain’t do what you tell us to
Now if you jocomo fee nan day

Talkin’ ‘bout
Hey now (hey now)
Hey now (hey now)
Iko Iko un day
Jockomo feeno ah na nay
Jockomo feena nay

Jocomo fee nan dan day
What I say (I say)
[Repeats through fade out]

Source: LyricFind
ソングライター: Barbara Anne Hawkins / Joan Marie Johnson / Rosa Lee Hawkins
Iko Iko 歌詞 © BMG Rights Management

「マルティグラ·インディアン」というお祭りの歌ということで、ほとんど悪口を言い合っている内容なのだそうです。spy boyは偵察するの役割のメンバー。Sittin’ by the bayouのバイユーはミシシッピー河の河口にたくさんある「ゆっくりとした小川」。カーペンターズ Carpenters で有名な「ジャンバラヤ jambalaya 」の歌詞にもでてきました。そういえば、gumbo もでてくるなあ。My Marrain told your Marrain…「マレン」とはフランス語で「母親代わりの人」。Said put it here in a chicken sack…おまえの母ちゃんでべそ的な「あまり意味のないスラング」っぽいです。chicken wireは、「スゴい」という意味のスラング。などと、ネットで書かれていました。結局、フォークソング(民謡)みたいなものでよくわかりません。とほほ。

 

追悼という意味で、他の曲も。エリック・クラプトンとの共演。1973年のヒット曲「ライト・プレイス・ロング・タイム」アルバム『イン・ザ・ライト・プレイス』収録。

Dr. John & Eric Clapton – Right Place, Wrong Time 1996

有名なザ・バンド The Band の「ラスト・ワルツ The Last Waltz 」にもクラプトンやジョニ・ミッチェル、ボブ・ディランなどの大物に交じって出演していました。

Dr. John – Such a Night From The Band “The Last Waltz”

アイコ・アイコを含むアルバム「ガンボ Gumbo」から、もう1曲。これも、ヒットしました。

Dr. John – Let The Good Times Roll (Studio) From the album Gumbo.

最後は、この曲で締めましょう。素晴らしい演奏を、ありがとう。ミスター・ニューオリンズ。

Dr John – In A Sentimental Mood

 

 

それでは、また。#43

 

 

コメント

  1. 洋楽担当ぶろっこり 洋楽担当ぶろっこり より:

    そういえば、以前、小西さんが紹介されていた映画『シェフ 三ツ星フードトラック始めました』の一番最初のシーンでもこの音楽が使われていました。バンがニューオリンズにも、途中で立ち寄りましたね。そういう意味でも、使われたんでしょうね。