@今週の洋楽 サムシング Something ジョージ・ハリスン George Harrison ザ・ビートルズ The Beatles を知らない世界

今週の洋楽 ぶろっこり

ロックの歴史に燦然と輝くグループ ザ・ビートルズ The Beatles を知らない世代が、いま確実に増えています。そんな中、ビートルズ世代にうれしいニュースが相次いで届いています。

それは、ザ・ビートルズ『Abbey Road』50周年記念エディションの発売 (2019年8月)と、ザ・ビートルズを知らない世界を描いた映画『イエスタデイ YESTERDAY』日本公開(2019年10月)です。

「あの素晴らしい ビートルズ をもう一度」ということで、今回は 「サムシング Something」 ジョージ・ハリスン George Harrison ザ・ビートルズ The Beatles をピックアップさせていただきます。

The Beatles – Here Comes The Sun (2019 Mix)

ザ・ビートルズ『Abbey Road』50周年記念エディションのリリース

今からちょうど50年前の1969年8月8日、アビイ・ロードにある横断歩道を一列で渡ったあの有名なジャケ写が撮影されました。それが、ザ・ビートルズの最後から2枚目のスタジオ・アルバム『Abbey Road』(1969年9月26日発売)。『Let It Be』(1970年)が最後のアルバムといわれていますが、ジョン、ポール、ジョージ、リンゴの4人のメンバーがバンドとしてレコーディングした実質的に最後のアルバムは『Abbey Road』だとされています。その50周年記念エディションが発売されました。その内容は、アルバム収録の17曲がステレオ、ハイレゾ・ステレオ、5.1サラウンド、そしてドルビー・アトモスでリミックスされ、またほとんどがこれまで未公開の23曲のセッション音源がボーナス・トラック?として加えられています。2017年『Sgt. Pepper’s Lonely Hearts Club Band』、2018年『The Beatles (White Album)』と、リミックスされた記念盤がリリースされて世界中で大きな話題となりましたが、今回も素晴らしいミックスでよみがえっています。ほんとうに、今までと違う音がするんです。そんなに違うわけはないと思っていた私も、実際に聞いてみて驚きました。みなさんも、こんな曲だったっけと感じる曲がきっとあるはずです。(この記事も、アップル・ミュージックで聴きながら書いています。)

ビートルズを知らない世界を描いた映画『イエスタデイ YESTERDAY』イギリス公開:6月28日 日本公開:10月11日

『スラムドッグ$ミリオネア』のダニー・ボイルが監督、『ラブ・アクチュアリー』のリチャード・カーティスが脚本、おもな出演者が、:ヒメーシュ・パテル(「イーストエンダーズ」)、リリー・ジェームズ(『マンマ・ミーア!ヒア・ウィー・ゴー』)、ケイト・マッキノン(『ゴーストバスターズ』)。なんと、エド・シーランも本人役出演しているそうです。ビートルズの曲でストーリーが展開していくという、ファンにとっては見逃せない映画ですね。

詳しくは、こちらのトレーラーをご覧ください。

 

前置きが長すぎましたが、いよいよこれからが今週のピックアップ曲。私が、(たぶん、みなさんも)アルバム「Abbey Road」の中でいちばん好きな曲。ちがったら、ごめんなさい。もちろん「Come Together」「Here Comes The Sun」「Because」も、好きですけどね。話が進まなくなるので。

ウィキペディア(Wikipedia)の項目を読んだだけで、私わくわくしました。

サムシング 出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

「サムシング」(Something)は、1969年9月にビートルズが発表したイギリス盤公式オリジナル・アルバム『アビイ・ロード』の収録曲であり、同年10月にシングル・カットされ21枚目のオリジナル・シングル曲ともなった。シングル盤は両A面曲で片面は「カム・トゥゲザー」である。
ローリング・ストーンの選ぶオールタイム・グレイテスト・ソング500(2010年版)では278位にランクされている。
ジョージ・ハリスンの作品。リードボーカルもジョージ。ビートルズ時代の公式発表曲の中で唯一シングルのA面収録曲となったジョージの作品[注釈 1]であり、ビートルズのメンバーとしては最後にA面にリード・ボーカル曲が収録された。ビートルズでは「イエスタデイ」に次いで多くカバーされた曲と言われており、ビートルズおよびジョージの代表作として知られる。
この曲の最初の原型を作り始めたのは、アルバム『ザ・ビートルズ』のレコーディング・セッション中で、ポール・マッカートニーがオーバー・ダビング作業にかかりっきりになっている間、無人のスタジオに篭って書きはじめた。しかし、作業もほとんど終盤に差し掛かった時期であったため、この時はアルバム収録には至らなかった。ジョージは、この曲をゲット・バック・セッションの際にレコーディングすることも考えたが、雰囲気の悪いプロジェクトの中で粗雑に扱われることを嫌い、見送った。曲の冒頭の歌詞は、当時アップル・レコードに属していたジェームス・テイラーの楽曲である彼女の言葉のやさしい響きから引用されている。
ジョン・レノンはこの曲を「『アビイ・ロード』で一番の曲」とコメントし、ポール・マッカートニーも「これまでジョージが書いた中で最もいい」と評している。
前述の通り、ジョージによって書かれた楽曲だが、レノン=マッカートニーの作品と勘違いする人物が多数存在し、中でも、フランク・シナトラはこの曲を「20世紀最高のラヴ・ソングだ。」と絶賛する一方、「一番好きなレノン=マッカートニーの楽曲は『サムシング』だ」とコメントし、マイケル・ジャクソンがジョージとビートルズの話をしている時、「サムシング」の話になり、「え? あなたが書いたんですか? レノン=マッカートニーだと思っていた」と本人の目の前で言った。
ポール・マッカートニーはコンサート・フォー・ジョージでこの曲を歌い、その後の彼のツアーにおいてもレパートリーに加えている。

最初聴いたときの印象では、少し地味な曲かなって感じだったと思います。けれど、これが聴くたびにじわじわと沁みてくるんです。何なんでしょうね。ジョージ・ハリスンの人柄?もあるんでしょうか。まあ、聴いてください。

The Beatles – Something

George Harrison “Something” album “The Concert For Bangladesh” 1971

 

Something The Beatles George Harrison 1969

Something in the way she moves
Attracts me like no other lover
Something in the way she woos me
I don’t want to leave her now
You know I believe and how

Somewhere in her smile she knows
That I don’t need no other lover
Something in her style that shows me
I don’t want to leave her now
You know I believe and how

You’re asking me will my love grow
I don’t know, I don’t know
You stick around, now it may show
I don’t know, I don’t know

Something in the way she knows
And all I have to do is think of her
Something in the things she shows me
I don’t want to leave her now
You know I believe and how

提供元: LyricFind
ソングライター: George Harrison
サムシング 歌詞 © The Bicycle Music Company

歌の内容は、友達と自分の彼女のことについて話してる感じでしょうか。

はっきり言えないけど、彼女のちょっとした仕草やそぶりがかわいくてたまらないんだよ。ひとときも、離れたくないくらいさ。ねえ、わかるだろう。これから上手くやっていけるかどうか知らないけど、ぼくらを見てれば、ねえ、わかるだろう。

歌詞も、中学校で習うくらいのやさしい言葉ばかりです。そうですね。実際、中学の時にこの歌詞を見てわからなかったのは、woo=せがむ、ねだる stick around=いっしょにいる、あたりをぶらつく くらいだったと思います。

この美しいラヴ・ソングは数え切れないくらい多くのアーティストにカヴァーされていますが、3曲だけ紹介しましょう。

フランク・シナトラのヴァージョン。アルバム『Trilogy』1980年で発表。(Wikiにも書かれているとおりMCでフランク・シナトラは「Something」を「最高のラヴ・ソング the greatest love song of the past fifty years」と誉め讃えています。動画ではカットされていますが。)

Frank Sinatra – Something 1979

ゴッドファーザー、ジェームス・ブラウンのソウルフルなヴァージョン。(ジョージ・ハリスン自身も絶賛していたとか。「個人的に一番好きなのは、ジェームス・ブラウンがカヴァーしたヴァージョンだよ」)

James Brown covers The Beatles – Something (1973)

最後に、これまた大御所 エルビス・プレスリー。リハーサルなので軽く歌ってますが、だんだん乗ってきているのがわかります。

Elvis – Something (Beatles Cover) Studio Session 1970

 

やっぱり、名曲だ。もってかれる。

それにしても、ビートルズ最初のピックアップが ジョージのサムシングになるなんて、自分でも想っていませんでした。

 

それでは、また。#66

追記 この記事を書いた後で、うれしいニュースが。なんと、アルバム「アビイ・ロード」が50年ぶりの全英チャート1位に返り咲き。ふつうありえへんでしょ。あなたも もう一度、ビートルズを聴いてみませんか。

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