映画『激突!』斬新!煽り運転サスペンス!

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皆様こんにちは。毎週おすすめ映画をご紹介いたします小西です。

本日ご紹介するのは1971年公開、スティーブン・スピルバーグ監督の映画『激突!』です。

 

 

ごく普通の男が車で走行中ただ追い越したことだけをきっかけに、殺意に満ちた見知らぬ大型タンク・ローリーに追いかけ回されるさまをスリリングに描いたサスペンス。

今やハリウッド映画の顔となったスティーブン・スピルバーグの無名時代の監督作品。この映画の成功により彼の名が映画界に知れ渡ることとなった。

 

 

始めから終わりまでほとんど同じ場所、同じシチュエーションで描かれる映画を一般的にワンシチュエーション映画と呼びます。背景や登場人物がほとんど変わらないため安上がりで撮影できますが、代わり映えのしない映像をどう面白く見せるかは監督の腕の見せどころです。そのため『SAW/ソウ』や『フォーン・ブース』など挑戦的で斬新なアイデアや設定が光る作品が多数存在します。

本日紹介する『激突!』はそんなワンシチュエーション映画の原点にして頂点的作品。登場するのは乗用車に乗った普通の男と謎のドライバーが駆るトラックのみ。ひたすら荒野の道で乗用車がトラックに追いかけられる映像が90分続くだけなのに心理的恐怖の演出が実に見事。肩に変な力が入りっぱなしで最後の最後まで目が離せません。

主人公のデイヴィッド・マン以外ほとんど登場人物が出てこないためセリフはかなり少なめ。まさに70~80年代の『ブリット』や『マッドマックス』などをはじめとしたセリフが少ないカーアクション映画の様式美を極めた作品。CGのない時代、セリフで語らず大迫力の映像で魅せるといった気概をひしひしと感じる全く色あせることのない傑作です。燃費の悪そうなエンジンの轟音、ちょっと音割れしたクラクション、サスペンションの軋む音。やっぱりクラシックカーアクションって素晴らしいですね。

是非一度ご覧になってみてはいかがでしょうか。

 

 

コメント

  1. ねこ より:

    この映画、私も大好きです。
    スティーブン・スピルバーグの才能を納得!!!
    めちゃめちゃ面白かったです!