国連 SDGs(エスディージーズ)って 聞いたことありますか? その14 目標 11 住み続けられるまちづくりを

国連SDGs

「SDGs(エスディージーズ)」という言葉を聞いたことがありますか。最近、新聞やテレビでよく見たり聞いたりするようになりました。けれども、日本ではまだまだ多くの人がSDGsがどういうものなのか、私自身を含めてよくわからないというのが現状ではないでしょうか。

「SDGs」とは、「Sustainable Development Goals」の略で、2015年9月に国連サミットで決められた「国際社会共通の目標」のことです。17のゴール(目標)・169のターゲット(具体的な目標)を決めています。

前回にひきつづき、SDGsの具体的な目標について調べてみました

  1. 安全で,災害に強いまちや人々の住む場所をつくる 災害などがあっても早く回復できる,持続可能なまちづくり
    1. 目標 11 包摂的で安全かつ強靱(レジリエント)で持続可能な都市及び人間居住を実現する
    2. Goal 11 Make cities and human settlements inclusive, safe, resilient and sustainable
      1. ターゲット 11.1 2030年までに、全ての人々の、適切、安全かつ安価な住宅及び基本的サービスへのアクセスを確保し、スラムを改善する。
      2. ターゲット 11.2 2030年までに、脆弱な立場にある人々、女性、子供、障害者及び高齢者のニーズに特に配慮し、公共交通機関の拡大などを通じた交通の安全性改善により、全ての人々に、安全かつ安価で容易に利用できる、持続可能な輸送システムへのアクセスを提供する。
      3. ターゲット 11.3 2030年までに、包摂的かつ持続可能な都市化を促進し、全ての国々の参加型、包摂的かつ持続可能な人間居住計画・管理の能力を強化する。
      4. ターゲット 11.4 世界の文化遺産及び自然遺産の保護・保全の努力を強化する。
      5. ターゲット 11.5 2030年までに、貧困層及び脆弱な立場にある人々の保護に焦点をあてながら、水関連災害などの災害による死者や被災者数を大幅に削減し、世界の国内総生産比で直接的経済損失を大幅に減らす。
      6. ターゲット 11.6 2030年までに、大気の質及び一般並びにその他の廃棄物の管理に特別な注意を払うことによるものを含め、都市の一人当たりの環境上の悪影響を軽減する。
      7. ターゲット 11.7 2030年までに、女性、子供、高齢者及び障害者を含め、人々に安全で包摂的かつ利用が容易な緑地や公共スペースへの普遍的アクセスを提供する。
      8. ターゲット 11.a 各国・地域規模の開発計画の強化を通じて、経済、社会、環境面における都市部、都市周辺部及び農村部間の良好なつながりを支援する。
      9. ターゲット 11.b 2020年までに、包含、資源効率、気候変動の緩和と適応、災害に対する強靱さ(レジリエンス)を目指す総合的政策及び計画を導入・実施した都市及び人間居住地の件数を大幅に増加させ、仙台防災枠組2015-2030に沿って、あらゆるレベルでの総合的な災害リスク管理の策定と実施を行う。
      10. ターゲット 11.c 財政的及び技術的な支援などを通じて、後発開発途上国における現地の資材を用いた、持続可能かつ強靱(レジリエント)な建造物の整備を支援する。
    3. 目標 11 の達成現状は?

安全で,災害に強いまちや人々の住む場所をつくる 災害などがあっても早く回復できる,持続可能なまちづくり

大勢の人が住み,たくさんの住居,商業施設,会社や公共施設が集まる都市。経済や文化の中心であり,学校,交通や金融などの生活に欠かせない,さまざまな基盤がそろっています。

現在,都市に暮す人は,世界の人口の半分以上の55%ですが,今後,ますます都市に住む人が増えると考えられています。2050年には68%,世界の人口の3分の2が都市に住むと予想されています。

 

(記事・図は東京書籍EduTown SDGsのページより)

 

目標 11 包摂的で安全かつ強靱(レジリエント)で持続可能な都市及び人間居住を実現する

Goal 11 Make cities and human settlements inclusive, safe, resilient and sustainable

2030 年までに、50億人が都市で暮らすことになると予測されています。

なぜ、この目標が設定されたのですか。

世界人口の半数にあたる 35 億人は現在、都市で暮らしていますが、この数は増加を続ける見込みです。大半の人々の未来は都市部にあるため、貧困、気候変動、医療、教育など、人類が直面するいくつかの最大の課題への解決策は、都市で見つけねばなりません。

現在、都市が直面する喫緊の課題には、どのようなものがありますか。

不平等は大きな懸念となっています。スラムの住民は 8 億 3,300万人を数えますが、その数は増え続けています。都市のエネルギー消費と汚染も懸念すべき問題です。地球上の陸地面積のわずか 3%に相当する都市が、エネルギー消費量の 60~80%、炭素排出量の 75%を占めているからです。人口密度と立地条件により、気候変動や自然災害の影響を受けやすい都市も多いため、人的、社会的、経済的な損失を回避す るためには、都市のレジリエンス 構築が欠かせません。

国連広報センターのパンフレット SDGs シリーズ「なぜ大切か」より

ターゲット 11.1 2030年までに、全ての人々の、適切、安全かつ安価な住宅及び基本的サービスへのアクセスを確保し、スラムを改善する。

ターゲット 11.2 2030年までに、脆弱な立場にある人々、女性、子供、障害者及び高齢者のニーズに特に配慮し、公共交通機関の拡大などを通じた交通の安全性改善により、全ての人々に、安全かつ安価で容易に利用できる、持続可能な輸送システムへのアクセスを提供する。

ターゲット 11.3 2030年までに、包摂的かつ持続可能な都市化を促進し、全ての国々の参加型、包摂的かつ持続可能な人間居住計画・管理の能力を強化する。

ターゲット 11.4 世界の文化遺産及び自然遺産の保護・保全の努力を強化する。

ターゲット 11.5 2030年までに、貧困層及び脆弱な立場にある人々の保護に焦点をあてながら、水関連災害などの災害による死者や被災者数を大幅に削減し、世界の国内総生産比で直接的経済損失を大幅に減らす。

ターゲット 11.6 2030年までに、大気の質及び一般並びにその他の廃棄物の管理に特別な注意を払うことによるものを含め、都市の一人当たりの環境上の悪影響を軽減する。

ターゲット 11.7 2030年までに、女性、子供、高齢者及び障害者を含め、人々に安全で包摂的かつ利用が容易な緑地や公共スペースへの普遍的アクセスを提供する。

ターゲット 11.a 各国・地域規模の開発計画の強化を通じて、経済、社会、環境面における都市部、都市周辺部及び農村部間の良好なつながりを支援する。

ターゲット 11.b 2020年までに、包含、資源効率、気候変動の緩和と適応、災害に対する強靱さ(レジリエンス)を目指す総合的政策及び計画を導入・実施した都市及び人間居住地の件数を大幅に増加させ、仙台防災枠組2015-2030に沿って、あらゆるレベルでの総合的な災害リスク管理の策定と実施を行う。

ターゲット 11.c 財政的及び技術的な支援などを通じて、後発開発途上国における現地の資材を用いた、持続可能かつ強靱(レジリエント)な建造物の整備を支援する。

これからますます、都市への人口や機能の集中が起こると予測されています。そうなると、そこにたくさんの課題が集中して起こってくることになるでしょう。そういう意味でも、住み続けられる街づくりは全世界が取り組まなくてはならない目標だと思います。

目標 11 の達成現状は?

 

2019年の国連の経過報告です。

都市部にはさらなる格差の拡大があります。それは、自然を守ることと一緒に考えていかなければならないことですね。

 

 

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