映画『何者』就活生は閲覧注意!心をえぐる就活バトル

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皆様こんにちは。毎週おすすめ映画をご紹介いたします小西です。

本日ご紹介するのは2016年公開、三浦大輔監督の映画『何者』です。

 

 

就職活動の情報交換のため集まった大学生の拓人(佐藤健)、光太郎(菅田将暉)、瑞月(有村架純)、理香(二階堂ふみ)、隆良(岡田将生)。海外ボランティアの経験や業界の人脈などさまざまな手段を用いて、就活に臨んでいた。自分が何者かを模索する彼らはそれぞれの思いや悩みをSNSで発信するが、いつしか互いに嫌悪感や苛立ちを覚えるようになる。そしてついに内定を決めた人物が出てくると、抑えられていた嫉妬や本音が噴きだし……。

『桐島、部活やめるってよ』の原作者・朝井リョウの人気小説を実写映画化。現代日本の就活生を取り巻く環境を性格もタイプも全く違う5人の大学生の視点からリアルに、時に残酷に描いた作品。

 

 

2018年10月、経団連が「就活ルール」を事実上廃止、東京オリンピックの開催も相まって2021年度卒業の大学生の就活スケジュールが大幅に前倒しされることとなりました。かくいう私も2021年度卒ということで現在絶賛就職活動中です。そういうこともあり、就活をテーマにした本作を見てみることにしたのですが…

本作は一見、就活にいそしむ大学生の青春を描いた作品のように見えますが、実際はそんな生易しいものではありませんでした…。冒頭こそ”就活対策本部”に集まる仲の良い5人組だったのが、徐々にほころび始めギスギスしていき、1人が内定をもらおうもんなら嫉妬や嫌悪感をあらわにしていきます。それも表に出すのではなく…。

とにかくホラー映画張りに胃がキリキリするシーンが多々あります。他人を心のなかで見下す人、過度に自分をアピールしすぎてドン引きされる人などなど就活だけに限らない人間関係のリアルなあるあるは見ているだけでひやひやします。初めて自分に価値を付けられ、ふるい落とされるかのような体験を味わう就職活動。自分が「何者」でもないかのように錯覚し人間の弱さや残酷さが表面化してくる様は他作品では決してみられません。

見ていて決して心地の良い映画ではないため、世間的には賛否が大きく分かれています。合わない方にはとことん合わないかもしれません。しかし、共感する場面も多く、映画を通して得るものは多々あります。脚本の巧みさや心をえぐる見事な演出に引き込まれる作品であることは間違いないです。就活生で本作をご覧になる方はある程度の覚悟が必要になりますが、ぜひ一度ご覧になってみてはいかがでしょうか。

 

※ちなみに私はコチラの予告編に完全に騙されました(笑)

 

コメント

  1. candynaokogmailcom より:

    うわあ!!! いいレビューです?????
    自分の体験と重ね合わせてるところが、すごい!!!
    キャストはいいですよね。
    見るのが恐くなるような、恐いから見たいような気持ちになりました(笑)