Google本社、YouTube、Facebook、Twitter、Pinterest、などなどで、働き、
「倫理的に」
問題を感じて、退社した人々が集まって作ったドキュメンタリーなので、説得力があります!
中には、Facebookのいいねを、考案した人もいました。
前回の記事で、人の情報、データが、利益につながると言うことを書きましたが、どのように具体的に、大企業の利益につながるのかを、これらの人々が詳しく話してくれます。
また、ドキュメンタリーの中では、一つの家族がスマホに操られていく様子が、分かりやすく描かれています。
Googleや、Facebook本社には、数え切れないほどのコンピューターが設置された場所があります。
そのコンピューターは、個人のデータを集めて、ビッグデータを作り、24時間、無数のケーブルで繋がれて、データを互いに送り合っています。
そして、そのビッグデータは、一つの目標を設定されていて、その目標のためにコンピューターが働いているのです。
目標とは、「企業の収益」です。
個人情報というのは、一般に言われているような、電話番号や住所だけではありません。
たとえば、一人の日常を見ると、
スマホで、
Twitterで誰のツィートをクリックしたのか、
そのツィートにどの言葉が含まれているのか、
Facebookでどの記事にいいねをしたのか、
どのニュースを読んだのか、
どの映画を見たのか、
Amazonで、楽天で、ネットショッピングで何を買ったのか、
どの商品を見る時間が長かったのか、
それら全てが、企業の収益の利益につながる重要なデータになるのです。
そして、集められた情報は、
あなたにぴったりの商品を、オススメで表示します。
あなたにぴったりの記事を、オススメで表示します。
あなたがその商品を買ったり、見るだけ、クリックしたりするだけで、広告料が企業に集まってくるのです。
そして、あなたにもっと、気持ちよく、長い時間見てもらうために、
あなたが見たい、読みたい、情報だけが、表示されるようになります。
そして、気持ちのいい、気になる動画や、Twitterがアップされている、
「かもしれない」、
という、快楽物質ドーパミン(脳内麻薬)によって、常に、スマホが気になるようになり、
スマホを手放すことができなくなるのです。
スマホ中毒になるのです。
研究では、ドラッグとまさに同じ中毒だそうです。
そうなると、異なる意見を見る、読む、機会が少なくなります。
世界は、あなたが考える、好む、世界であるように写ってきます。
だから、同じTwitterを開いていても、
あなたが見ているスマホの画面と、友だちや、家族や、他の人が見ている画面は違っています。
同じ、Amazonプライムビデオや、Netflix❗️を開いても、
人によって、見ている画面が違うのです。
なぜなら、あなたが好むものが表示されるからです。
異なる物を見ることができなくなることの危険性は、
「分断」です。
アメリカの大統領選を思い出していただければ、分かりやすいと思います。
共和党の赤と、民主党の青、
その色が象徴するかのように、アメリカはこれらの情報操作で分断されています。
自分が信じる物しか読めない、
つまり、プロパガンダしか読めないので、
異なる意見の人は「敵」となってしまいます。
相手を理解することができなくなるのです。
さらに危険なのは、自分はまったく無意識に、情報に操られていると言うことです。
この脳内麻薬を出す仕組みを考えた人々は、
「自分の子どもには、スマホを持たせない。」
と言っています。
農薬で野菜を栽培している農家の人が、自分の家族には食べさせないと言っているのと同じです。
最後に、この問題を解決するためには、
コンピューターにインプットされた「目標」を変える必要があると思います。
「地球温暖化防止」
「全人類の貧困を無くす」
などは、どうでしょうか?
現実に、このビッグデータのおかげで、
アフリカの小さな集落の医師でさえも、コンピューターで病気の症例を知り、治療法を知り、素早く最も最適な薬を処方するという、素晴らしい一面もあります?????
また、ドキュメンタリーに登場する人々は、
フランスの天才経済学者・トマピケティが言うように、
経済の仕組みを変える必要があると言っています。
自由競争、新自由主義、資本主義の限界が来ています。
貧富の格差は、ますます企業の収益を優先する世界を作り続けていくのです。
皆さんもぜひぜひ、このドキュメンタリーをご覧になって、感想を教えてください?????
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