書評【人新世の「資本論」③〜 地球を救う解決策はあるのか?!】

持続可能な世界

33歳の天才経済学者・斉藤幸平さんの、人新世の「資本論」③回目です?????

 

ついに、ピケティを超えた!

とまで言われる、具体的解決策を2つ提示してくれています。

 

資本主義システムそのものに挑む解決策です❗️

 

1.脱成長

資本主義は、無限に、もっと、もっと、利益を生むためにと突き進みますが、

地球は有限なのです。

 

マルクスは、すでにそれを予言して、

危機感を表明していたそうです。

 

また、先進国の人々が指数関数的な利潤を追い求めている中、

Z世代の若者は、真実を見逃しませんでした。

 

スウェーデンの環境活動家、

学校ストライキを行った当時は15才だった、

グレタ・トゥンベリさんは、

環境問題について見て見ぬふりをしている大人たちを、

「あなた方は、私たち若者の未来を奪っている!」と痛烈に批判して、

瞬く間に、若者たちに環境保護運動を広めていきました。

 

大人たちは、自分たちの利益を優先して、

やがて訪れる地球環境破壊を解決するための行動を、先延ばししている。

つまり、未来を前借りして、今の繁栄を保とうとしている。

 

これを止めるためには、

「脱成長」だと斉藤さんは言います。

 

一般家庭でも、

SUVの大型車を家族で何台も持つ、

より大型のテレビを購入する、

連休ごとに、飛行機で海外旅行に行く、

 

また、富裕層は、もっとひどくて、

プライベート・ジェットや、スポーツカーを乗り回し、

自宅内に映画館を持ち、

何件も世界中に所有している豪邸はホテルのように大きく、

セントラルヒーティングによる電気使用量は想像を絶する。

 

なんと、この世界の富裕層トップ10%の個人が、

世界の二酸化炭素の50%を排出しているという、

驚くようなデータを示しています。

著書にグラフが掲載されています。

 

果たして、そのような消費は必要でしょうか?

地球を救うためには、

ものの消費を減らす、

「脱成長」

こそが大切だと言うのです。

 

1970年代後半くらいの生活レベル、

が、理想的だということです❗️

 

日本人が想像できる生活レベルは、

ニューヨークで3日間だけ遊ぶために飛行機に乗ることはできない。

解禁のその日に空輸したボジョレーヌーボーを飲むことができない。

 

しかし、それを我慢することは、できないことでしょうか?

 

地球の平均気温が3℃上がれば

フランスのぶどう園は全て壊滅、ワインの生産は不可能です。

永遠に、ワインを飲めなくなるのです。

 

 

しかし、現在、電力も、安全な水もなく、教育も受けられない、食べ物も充分にない、

アフリカやアジア諸国に住む、何十億人もの人々が、

日本や、西欧の1970年代後半くらいの生活レベルになれば、

 

 

世界は、もっと平和になり、

軍事費も必要なくなり、犯罪率も減り、

温暖化も止められるのです?????

 

2.大きな政府「コモン」を作る

つづく。。。。。

 

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