自由をつかめ!『ウェイバック 脱出6500km』

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皆様こんにちは。毎週おすすめ映画をご紹介いたします小西です。

第13回目にご紹介するのは2010年公開ピーター・ウィアー監督の映画『ウェイバック 脱出6500km』です。

1940年、ポーランド軍兵士のヤヌシュ(ジム・スタージェス)は身に覚えのない容疑でソ連当局に逮捕され、シベリアの矯正労働収容所に収容される。20年の刑期を宣告された彼は、そこで出会った6人の仲間と一緒に収容所から脱出することを試みる。しかし、その前途には数々の苦難が待ち受けていた。

シベリアを脱出しインドを目指す6500㎞の道のり。ゴビ砂漠を超えヒマラヤを超える険しい道のりに一人また一人と仲間が倒れていく。果たして彼らは自由をつかむことはできるのか…。

ストーリーは非常にシンプルなのですが見終わった後は何とも言えない達成感と感動に包まれます。基本的に劇中ではずっと主人公たちが歩き続けるだけだと言ってしまえばそうなのですが、一人一人のバックグラウンドや人間ドラマ、仲間との別れをうまく織り交ぜることによりラストのシーンでそれら全ての感情があふれ出すような感覚に陥ります。

壮大で美しい景色が牙をむく中ひたむきに祖国に帰るため、自由を手にするために歩き続ける姿には心打たれる一方、実話をもとにした物語と聞くと衝撃を受けます。また、水がない、食料がないなど苦難の連続を見ていると生きるのって意外と大変だなぁと思えてきます。そして、厳しいだけでなく、違う道へと進む仲間との別れ、意外な出会いなど長い旅ならではの一期一会もあって非常に楽しめます。

じんわりと胸にしみる素晴らしい映画ですので是非一度皆さんもご覧になってはいかがでしょうか。

 

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