偽映画人質救出作戦『アルゴ』

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皆様こんにちは。毎週おすすめ映画をご紹介いたします小西です。

本日ご紹介するのは2012年公開ベン・アフレック監督の映画『アルゴ』です。

1979年11月4日、テヘラン。イラン革命が激しさを募らせ、その果てにアメリカ大使館を過激派グループが占拠し、52人もの人質を取るという事件が起きる。パニックの中、アメリカ人6名が大使館から逃げ出してカナダ大使の自宅に潜伏。救出作戦のエキスパートとして名をはせるCIAエージェントのトニー・メンデス(ベン・アフレック)は、6名が過激派たちに発見され、殺害されるのも時間の問題だと判断。彼らを混乱するテヘランから救出する作戦を立案する。しかし、それはうその映画をでっちあげイランに潜入するという前代未聞で大胆不敵、そして無数の危険が伴う作戦だった……。

ベン・アフレック監督、主演で描くCIAが実際に行った謎多き人質救出作戦。18年間秘密にされた事件の衝撃の全貌を明らかにした衝撃作。

冒頭からイラン革命で混乱するアメリカ人大使館員たちを取り巻く不穏な雰囲気で始まり最後までハラハラドキドキの展開が続くノンストップ・スペクタクルムービー。映画をでっちあげロケスタッフとしてイランに潜入し人質を救出するという、とんでも作戦が忠実に映画化されておりノンフィクション映画としても娯楽映画としても見ごたえがあります。救出には革命で怒り狂うイラン人過激派や混乱のテヘランなど数々の壁が立ちはだかります。

映画のポスターには「映画は嘘。任務は真実。」とあるが嘘映画は説得力を増すため脚本から絵コンテ、さらにはハリウッドで制作発表や俳優のオーディションまで行う徹底ぶり。嘘のような本当の話とはまさにこのことだと見ながら実感します。

ラストはほんとにハラハラドキドキの手に汗握る展開で下手すればホラー映画より緊張してしまいます。実話をもとにした映画は多いですがここまで実話を娯楽作品に昇華できた作品は珍しくまさに傑作です。ぜひ一度ご覧になってはいかがでしょうか。

 

 

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