映画『シンクロナイズドモンスター』アン・ハサウェイと怪獣がシンクロ

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皆様こんにちは。毎週おすすめ映画をご紹介いたします小西です。

本日ご紹介するのは2016年公開、ナチョ・ビガロンド監督の映画『シンクロナイズドモンスター』です。

失業して酒浸りのグロリア(アン・ハサウェイ)は、一緒に住んでいた恋人のティム(ダン・スティーヴンス)に家を追い出され、ニューヨークから故郷の田舎町に戻る。そこで再会した幼なじみのオスカー(ジェイソン・サダイキス)が営むバーで働き始めた矢先、ソウルに巨大怪獣が襲来したことを知る。そしてニュースの映像を見たグロリアは、その怪獣と自分の動きがシンクロしていることに気付く。

『レ・ミゼラブル』や『プラダを着た悪魔』のアン・ハサウェイが巨大怪獣とシンクロしてしまった主人公を演じる異色の作品。

2016年、日本では『シン・ゴジラ』が大ヒット。また、先月末から『ゴジラ・キング・オブモンスターズ』が公開されるなど、昨今は空前の怪獣映画ブームです。今回紹介する『シンクロナイズドモンスター』は、そんな流行に乗ったのかはわかりませんが、すさまじく癖の強い風変りな怪獣映画です。

この映画、ポスターや番宣を見る限り巨大怪獣が出てくるコメディー映画と思われるかもしれません。ですが、最後まで見てもらえればわかる通りこの映画をコメディーと呼ぶのは難しいです。むしろ、シリアスな展開が見どころのサスペンスドラマといったほうが近いのかもしれません。

アル中の主人公がただ怪獣とシンクロするのではなく、人間関係やエゴが絡み合いどんどんカオスな状況に陥っていきます。さらにそこにモンスターパニックも合わさっていく中盤以降の超展開の連続はいい意味で裏切られました。かなり練りこまれており、テーマもしっかりしていて見ごたえ十分です。荒唐無稽なストーリーの作品にありがちなつじつま合わせのほったらかしはなく伏線もしっかり回収され、クライマックスも「そうきたか!」となる仕様です。

一味違ったテイストの映画を楽しみたい方にお勧めです。是非一度ご覧になってはいかがでしょうか。

 

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