魔法なんかいらない! Much more, Much better じゃなくていい~映画「メアリと魔女の花」

Candy's Review

アニメーション映画「メアリと魔女の花」見ました。

ちょっと、魔女の宅急便っぽい、絵柄やイメージなのですが、

ストーリーは全然、違うテーマでした。

 

メアリは、引っ越し先の田舎のおばあちゃんの家で

家族の到着を待つ退屈な数週間、

ピーターという少年の二匹の猫と友達になります。

 

ある日、ペアの片方の猫がいなくなってしまいます。

 

メアリに助けを求めてやってきた猫のギブに導かれ、

不思議な魔法のほうきと、

青い、神秘的な花を見つけます。

 

そのほうきは、自分の意思を持っているみたいです。

青い花は、メアリに魔法の力をくれます。

 

ほうきに導かれ、飛んでいった空の向こうに、

魔法学校がある空中の島が浮かんでいました。

 

その魔法学校の中は、まるで夢がいっぱいつまったみたいで、とても素敵です。

映像は、実際に映画を見て楽しんでくださいね。

 

 

ところが、ところが、

さあああ、ここから物語が始まりますよ!

 

 

猫のギブは、何かを感じているのです。

 

そうです、

魔法学校には、恐ろしい秘密が。。。。。

 

 

魔法学校の校長先生と、そこでさらなる強力な魔法を発明しようとしている博士は、

 

二人で、恐ろしい実験をしているのでした。

 

無垢な動物たちを変身させる魔法です。

そして、なんと生徒たちまで実験台に!

 

 

ギブのパートナーの猫も、その犠牲になっているのです!

 

メアリはその実験を止めようと戦い始めますが、

なんと、ピーターが最後の実験台にされてしまいます。

 

 

そして、メアリのおばあちゃんは、

かつて魔法学校の生徒だったのです。

おばあちゃんは、

魔法学校の校長先生と博士が若い頃は、

二人とも、とても優しい人だったと語ります。

それが、

さらに、強い魔法を! 

もっと、すごい魔法を!

と、もっと、もっとと、望んでいくうちに、モンスターになってしまったのです。

 

 

物語の最後に、

メアリは叫びます!

 

「魔法なんていらない!」

 

これは、まさに現代のわたしたちへの警鐘です!

 

もっと、豊かに!

もっと、たくさん!

 

そうやって、

無数の生物の種は  、

地上から消えていき、

地球も温暖化で、

緑は消え、

貧富の格差は広がり続け、

人間そのものの存続さえ危険になっています。

 

 

No more [much more],

No more [much better],

 

もっとたくさん、

もっとすごく、

もっと成長、

しなくてもいいのではないでしょうか?

 

 

もう、これ以上の資本主義の成長はいらない。

 

そんなことを考えさせられた映画でした。

 

みなさんも、ぜひぜひご覧になってくださいね。

 

 

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