@今週の洋楽 至上の愛 アメイジング・グレイス Amazing Grace ジュディ・コリンズ Judy Collins

今週の洋楽 ぶろっこり

音楽大好きの ぶろっこり が、気ままに気になる気分のミュージックをお送りする @今週の洋楽 。

新年明けましておめでとうございます。前回に続いて、新年らしく厳かな気持ちになる曲ということで今回は、「至上の愛 アメイジング・グレイス Amazing Grace 」ジュディ・コリンズ Judy Collins をピックアップ。

世界中で愛され、数多くのアーティストによって歌われている「アメイジング・グレイス」ですが、賛美歌であったこの曲がポップス・ファンの間でも知られるようになったのは、「青春の光と影 Both Side Now」で知られるジュディ・コリンズ Judy Collins が1970年に発表したアルバム『Whales & Nightingales』のラストのア・カペラ曲のヒットによってですね。

ボブ・ディランやジョン・バエズなどのフォークやトラディショナル・ソングをカヴァーしたアルバムですが、タイトルどおりザトウクジラの鳴き声が効果的に使われている曲もありますよ。

Amazing Grace Judy Collins 1970

Amazing grace how sweet the sound
That saved a wretch like me
I once was lost but now am found
Was blind but now I see

‘Twas grace that taught my heart to fear
And grace my fears relieved
How precious did that grace appear
The hour I first believed

Through many dangers toils and snares
I have already come
‘Tis grace has brought me safe thus far
And grace will lead me home

When we’ve been there ten thousand years
Bright shining as the sun
We’ve no less days to sing God’s praise
Than when we’ve first begun

John Newton

いつものぶろっこり訳です。賛美歌なので少しクラシックに訳してみました。

驚くべき神の恵みよ なんという甘美な響きなのか
私のような惨めな者も 救ってくださるのだ
道を踏み外し迷える私をも 見つけてくださった
以前は見えなかったものが 今こそ見える

神の恩寵こそが 恐れる心を教え
その恐れから 心を解き放つのだ
初めて信仰を得た時に
なんと尊い恵みがあらわれたことか

幾多の危険や苦しみ、誘惑を乗り越え
私はたどり着いた
神の恵みが 道を平らかにし
神の恵みが 故郷へと導くのだ

たとい何万年経とうとも
栄光は太陽のように輝き
歌い始めたとき以上に
神の恵みを賛美し続けるだろう

作詞者はイギリスの牧師ジョン・ニュートン John Newton で、彼自身の数奇な人生を振り返った内容を歌っているので、彼の伝記などを読んでいただけると意味がよく判ると思います。

訳していて気になった言葉。wretch 哀れな人いわゆる罪人(つみびと)? toil 苦しみ snare 誘惑 などは、宗教的な意味で使われているとおもいます。be found は受け身で見つけだされるということですが見つけるのは神様ですね。また、‘Twas や ‘Tis は、It was や It is の短縮形です。

名曲だけあって、どのカヴァーも聞きごたえがありますね。

アレサ・フランクリン Aretha Franklin アルバム『Amazing Grace』1972年

エルヴィス・プレスリー Elvis Presley アルバム『至上の愛』1972年収録

サラ・ブライトマン Sarah Brightman アルバム『A Winter Symphony』2008年

ナナ・ムスクーリ Nana Mouskouri アルバム『BRITISH CONCERT』1972年 ア・カペラ。 アルバム『COUREUR GOSPEL』2008年 伴奏付

ヘイリー Hayley Westenra 2003年ドラマ『白い巨塔』のエンディング・テーマに。

日本では白鳥英美子や本田美奈子のカヴァーが知られています。

最後までご視聴いただきありがとうございました。

それでは、また。#371

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