音楽大好きの ぶろっこり が、気ままに気になる気分のミュージックをお送りする @今週の洋楽 。
前回のマーゴ・ガーヤン Margo Guryan の曲を続けてピックアップ。
マーゴ・ガーヤンがシンガーとしてリリースしたアルバムは『テイク・ア・ピクチャー Take A Picture』1968年の1枚だけというお話を前回しました。
アルバムのジャケットで使われている、雨にぬれる窓ガラス越しの写真もいい雰囲気です。後にソフトロックの名盤と呼ばれるようになるこのアルバムの中から「テイク・ア・ピクチャー Take A Picture」と「シンク・オブ・レイン Think of Rain」を紹介します。

マーゴ・ガーヤンは、1937年ニューヨーク生まれ、ボストン大学でクラシック・ピアノやジャズ・ピアノ、作曲を学ぶ。1958年彼女の作品「ムーン・ライド Moon Ride」をジャズ・シンガーのクリス・コナー Chris Connor が取り上げて録音。ライターとして認められます。
その後、徐々にジャズに傾倒。1959年にはマサチューセッツ州レノックスで夏期ジャズ講習を受け、ビル・エヴァンス、マックス・ローチ、ミルト・ジャクソン、ジム・ホールなどから指導を受け、オーネット・コールマンやドン・チェリーと交流、ジャズ・ミュージシャンとして活動、ジャズの曲に歌詞を書いていました。
しかし、友人から聴かせてもらったビーチ・ボーイズの「ペット・サウンズ」特に「神のみぞ知る God Only Know」にショックを受け、この音楽はジャズの世界で起こっていることよりもすごいと、自らポップな楽曲を書きあげます。それがこの「Think of Rain」。
ペットサウンズを1000回聞いて作ったというこの「Think Of Rain」は、1967年にジャッキー・デシャノン、クロディーヌ・ロンジェ、ボビー・シャーマンらなどからカヴァーされ、未発表ながらハリー・ニルソンやサークルもレコーディングしたようです。俄然注目ということですね。
Think of Rain Margo Guryan 1968
If you should think of leaving me
Think of rain
And think of yesterday againThink of rain
Think of holding hands
And running for cover
Laughing all the time
And stopping to kiss
Under the weeping willow treeIf I should break your heart one day
Think of rain
And maybe you will have to smileThink of rain
Maybe then you will forgive me
I’d want you to forgive me
Think of rain
Think of rain
If one day you should think of leaving me.
あのアストラッド・ジルベルトのカヴァー。
ウィスパー・ヴォイスのふたりがカヴァーしたのも納得の曲ですね。
続けて書いた曲が前回紹介した「サンデイ・モーニング Sunday Mornin’」。これが1968年にスパンキー&アワ・ギャングのシングルでヒットし、彼女自身もベル・レコードと契約、ソロ・アルバム『テイク・ア・ピクチャー Take A Picture 』を制作することになった訳です。
アルバムからのシングル・カットは、「Spanky and Our Gang」。
そして、タイトル・ナンバー「テイク・ア・ピクチャー Take A Picture」。
Take a Picture Margo Guryan 1968
Sunny days, happy times
Take a picture so we can remember
The way it feels to love each other
Just in case of cloudy days to comeSee the smile on my face
Take a picture so we can remember
The things you do to make me smile this wayAsk a stranger to take a picture
We should have one side by side
Look at me, and say ‘I love you’
Aren’t I the picture of prideSunny days, happy times
Take a picture so we can remember
The things we share, the dreams we’re dreaming of
Come and take a picture of love.
ジョン・サイモン、ジョン・ヒル、デヴィッド・ロスナーのプロデュースでバックの演奏も名プレーヤーぞろい。独特のウィスパリング・ヴォイスで繊細でありながらキャッチーな楽曲が歌われています。彼女のクラシックやジャズの経験を活かしたアプローチも好評でした。
けれどマーゴがプロモーションするためのツアーを拒否、アルバムも売れ無かったことで活動はフェイドアウト。その後はクラシック系の音楽やピアノ教師をやっていたようです。
ところが、1990年代に日本でいわゆる渋谷系の名盤として人気がでて、クロディーヌ・ロンジェのためにマーゴが書いたクリスマス・ソング「あなたのいないクリスマス I Don’t Intend to Spend Christmas Without You 」を1998年にセント・エチエンヌがカヴァーすると、世界的に再評価されるように。
2000年にこのアルバム「Take a Picture」が再リリース。その後デモ録音が発掘され『25 Demos』(2001年)というコンピレーションもリリースされました。

2024年には『Words and Music』というコンピレーションアルバムもリリースされています。

当時は全く知られていなかった彼女が、今ではサンシャイン・ポップの代表的アーティストに。本人自身もコレに驚いていると言うことです。
ウィスパー・ヴォイスはエバーグリーン。ということで今回はお仕舞いです。
最後までご視聴いただきありがとうございました。
それでは、また。#427
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