@今週の洋楽 Eat The Night ジ・エッツ The Ettes ハンモック Hammock 映画「コロンバス Columbus」より

今週の洋楽 ぶろっこり

音楽大好きの ぶろっこり が、気ままに気になる気分のミュージックをお送りする @今週の洋楽 。

みなさんは、コロンバスと聴いて何を思い出しますか。フィリップ・ロスの小説「さよならコロンバス」でしょうか。ぶろっこり、ロスの小説も読んだ記憶がありませんし、アメリカの都市の名前だくらいにしか知りませんでした。しかし、最近になって建築に関心が出てきたぶろっこり、建築がメインの映画『コロンバス Columbus 』が気になったのでサブスクで見てみました。なかなかいい、いやかなりいい映画でしたので、今回は映画『コロンバス Columbus 』2016 をピックアップ。

こちらの予告動画をご覧頂くと雰囲気がわかりますので、先ずはご覧ください。

物語らしい出来事はありません。主人公ふたりの対話によってあきらかになる現状と問題と決断。そしてその背景に素敵な名建築。うーん。主人公の男性は見たことあるなと思ったら、『スター・トレック』『search/サーチ』のジョン・チョー。女性は知りませんでしたが、『スプリット』『スウィート17モンスター』 などに出演しているヘイリー・ルー・リチャードソンという女優さんでした。もちろんストリーや役者さんもいいんですが、やっぱり主役はモダニズム建築の映像美。こう切り取るのかという感じ。小津安二郎の構図や芸術性を研究しオマージュを捧げたというのがわかります。ぶろっこりのすきなドラマ「名建築で昼食を」の世界とも重なって、しばし見とれてしました。こちらが、映画のコピーです。

モダニズム建築の街コロンバスで、二人は出会い、そしてまた歩き出す…

ル・コルビュジエに代表されるモダニズム建築は、1920年代に機能主義の建築として成立し、現在も建築デザインに多大な影響を与え続けている。本作の舞台は、エーロ・サーリネンによるミラー邸(アレキサンダー・ジラルドの内装)やノース・クリスチャン教会、他にもIMペイ、リチャード・マイヤー、ジェームス・ポルシェックなどの代表作が建ち並ぶモダニズム建築の宝庫インディアナ州コロンバス。すべてのカットが巨匠たちによる建築へのラブレターとも言うべき映像美に彩られた本作は、サンダンスをはじめ世界中の映画祭で絶賛。

市内の主な建築や映画のシーンを少し紹介します。

Columbus City Hall
Columbus City Hall, Edward Charles Basset, 1895
 
Irwin Conference Center, Eero Saarinen, 1954
この映画の根底に流れるテーマ「建築は人の心を癒すことができるのか?」と重なる建築、メンタル・ヘルス・センター。
Columbus Regional Health – Mental Health Services, James Stewart Polshek, 1972
 
First Financial Bank by Deborah Berke Partners - Architizer
First Financial Bank, Debora Berke, 2006
 
Miller House and Garden, Eero Saarinen, 1957
建築や映像美ばかりを紹介してきましたが、このブログは洋楽のブログなので、ここらで音楽の方も取り上げましょう。
といっても、音楽はアンビエント・ミュージックの Hammock というグループで、映像にピッタリの静謐なサウンド。ぶろっこり、あまり聴いたことのない音楽でしたが、とても落ち着いた気分になれました。
Hammock – Meier (Columbus Original Motion Picture Soundtrack)

唯一、歌詞があるのはカーラジオから流れる音楽に合わせてダンスするシーンで使われたこの曲。

Eat the Night · The Ettes Shake the Dust 2016

こちらがそのシーン。

Haley Lu Richardson dancing on The Ettes’ “Eat The Night”

いかがでしたか、建築好きには堪えられない映画ですよね。ぶろっこりも実際に建物を見てみたいと思いました。イメージを実際に出現させる設計者ってスゴイ、っていまさら。

最後までご視聴いただきありがとうございました。

それでは、また。#377

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